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🌏世界の授業アイデア96「Ethical Dilemma Discussion」ー“価値の葛藤”を考える活動

授業で問題を考えるとき、「正解を見つける」ことはありませんか。

もちろん、正しい答えを導くことにも意味はあります。

でも、世の中には簡単には答えが出ない問いもあります。

今回紹介する Ethical Dilemma Discussion(倫理的ジレンマの議論) は、そんな問いについて話し合う活動です。

※日本では「モラルジレンマ教材」を使った道徳の授業に近い考え方ですが、海外では社会科や探究学習など様々な場面で取り入れられています。



👇モラルジレンマ教材の実践資料PDF(中学校向け)は下をクリックしてご覧ください。
(「見てはいけない手紙」や「沈みゆくボート」など、価値の葛藤を考える教材例が掲載されています)

■ Ethical Dilemma Discussionとは

Ethical Dilemma Discussionは、どちらにも大切な理由がある問題について、自分の考えを話し合う活動です。

例えば、

「友達との約束を守るべきか。」
「困っている人を助けるべきか。」

どちらにも大切な理由があるからこそ、人によって考えが分かれます。

基本の流れは、

① ジレンマのある場面を提示する
② 自分の考えをもつ
③ 理由をもとに話し合う

というシンプルなものです。

大切なのは、「正解を決めること」ではなく、異なる価値観に触れ、自分の考えを深めることです。

「答え」よりも、「考える過程」を大切にする活動と言えるでしょう。

■ 日本ならこう使える

この考え方は、

・道徳
・社会
・総合学習
・学級活動

など、様々な授業で活用できます。

例えば道徳では、「秘密を守ること」と「困っている人を助けること」がぶつかる場面を考える。

社会では、「便利さ」と「環境保護」のどちらを優先するかについて話し合う。

このように、どちらにも大切な理由があるテーマを扱うことで、多様な立場から考え、自分の価値観を見つめる機会になります。

■ ポイント

この活動では、勝ち負けを決めないことが大切です。

目的は相手を論破することではなく、「なぜそう考えたのか」を理解すること。

教師も一つの答えへ誘導せず、お互いの考えを尊重できる雰囲気をつくることが大切です。

また、発言しにくい場合は、

・まず書く
・ペアで話す
・全体で共有する

というように、段階的に進めると参加しやすくなります。


■ 明日やるなら

・身近なジレンマを題材にする
・正解を決めない
・理由を大切にする
・少人数で話し合う
・異なる意見を歓迎する

まずは「あなたならどうする?」と問いかけるだけでも十分です。

■ 参考

このような活動は、海外の教育サイト Edutopia などでも紹介されています。



次回は

Future Wheel

未来を予測して考える活動です。


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