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健康を再定義する ― 健康というもの―

Your Best Solution代表、五木田穣です。

私はこれまで、
心と体に関わる仕事を長く続けてきました。

その中で、ずっと感じてきたことがあります。

それは、

多くの人が「健康」という言葉を使っているのに、
その中身は、驚くほど曖昧なままだということ。

健康でいたい。
健康になりたい。
健康を提供したい。
健康を支えたい。

そう言葉にすることはあっても、

では、健康とは何なのか。
何をもって健康と呼ぶのか。
私たちは一体、何を扱っているのか。

そこまで立ち止まって考える機会は、
意外と少ないように思います。

今日はそのことを、
Your Best Solutionとして、あらためて書いてみたいと思います。


健康は、ただ「不調がないこと」ではない

一般的に健康というと、

病気ではないこと。
痛みがないこと。
検査数値に異常がないこと。
元気に動けること。

そんなふうに語られることが多いかもしれません。

もちろん、それらも大切です。

けれど実際には、

検査では異常がないのに、しんどい人がいる。
体は動くのに、どこか苦しい人がいる。
人から見れば元気そうなのに、内側では崩れている人がいる。

逆に、

不調や制限があっても、
その人らしく穏やかに生きている人もいる。

そう考えると、

健康とは単純に
「悪いところがない状態」
では言い表せないものなの
ではないでしょうか。


WHOの定義は、大きな一歩だった

有名なものとして、WHOの健康の定義があります。

健康とは、

身体的・精神的・社会的に良好な状態であり、
単に疾病または虚弱でないことではない

というものです。

この定義はとても重要です。

なぜなら、
健康を「病気がないこと」だけに限定せず、

  • 身体

  • 精神

  • 社会

という、より広い視点で捉えようとしたからです。

これは当時として、
とても大きな一歩だったと思います。

ただ、私はこの定義を読みながら、
長年ひとつの違和感も感じてきました。

それは、

健康が“状態”として語られすぎていることです。


健康は、完璧な「状態」ではなく、揺れ動くものである。

健康を、
完成された理想の状態として見てしまうと、

人はすぐに苦しくなります。

ととのっていなければいけない。
安定していなければいけない。
乱れてはいけない。
常に良好でなければいけない。

そんなふうに、
健康が“到達目標”のようになってしまうからです。

けれど、本来、
人は揺らぐものです。

体調も揺らぐ。
気分も揺らぐ。
考えも揺らぐ。
環境も変わる。
人間関係も変わる。

つまり健康とは、

何かひとつの理想状態を
ずっと保ち続けることではなく、

さまざまな要素の関係が、
その人なりに保たれ、調和し、
立て直されていくこと、
なのではないか。

私はそう考えています。

だからYour Best Solutionでは、健康を
単なる“状態”ではなく“構造”として理解し、
包括的な視点で観ることを大切にしています。


健康は、体・心・思考・環境・関係性の中で成り立っている

人の健康は、
ひとつの要素だけでは決まりません。

たとえば体に痛みがあると、
心は不安定になりやすい。
不安が強くなると、
思考は狭くなりやすい。

思考が狭くなると、
行動が変わる。
行動が変わると、
生活環境や人間関係にも影響が出る。

そして逆に、

安心できる関係性があることで、
呼吸が深くなることもある。
環境がととのうことで、
思考が静かになることもある。
体の感覚が変わることで、
ものの見え方が変わることもある。

つまり健康とは、

  • 思考

  • 環境

  • 他者との関係

  • 社会とのつながり

そういった複数の要素が、
それぞれ別々に存在しているのではなく、

互いに影響し合いながら成り立っているもの。

だからこそ、
どこかひとつだけを切り取っても、
本質的な理解には届きにくい。

体だけを見ても足りない。
心だけを見ても足りない。
思考だけを見ても足りない。
環境だけをととのえても足りない。

大切なのは、

それらが、今どうつながっているかを観ることです。


「ととのえる」だけでも、「つかえる」だけでもない理由

Your Best Solutionでは、
「ととのえる・つかえる・きたえる」
という考え方を大切にしています。

これも、
健康を包括的な視点で捉えているからです。

ただ、鍛えればいいわけではない。
ただ、ととのえればいいわけでもない。
ただ知識を増やせばいいわけでもない。

まず、ととのえる必要がある。
次に、ととのった状態をつかえるようにしていく。
さらに、必要に応じて鍛えれば良い。

あるいは、

鍛えるより前に、休むことが必要な人もいる。
休むより前に、安心することが必要な人もいる。

安心するより前に、
今の自分の状態に気づくことが必要な人もいる。

つまり、
正解は最初から決まっていません。

その人の状態、その人の背景、その人の関係性、その人の今に応じて、
“何が最善の解決策なのか”は変わります。

だからこそ、
Your Best Solutionなのです。


健康を扱うとは、「人を観る」ということ

健康を扱うということは、
単に症状を処理することではありません。

数値を追いかけることでも、
表面的な正しさを当てはめることでもありません。

その人の体を観る。
その人の心を観る。
その人の思考を観る。
その人の背景を観る。

その人が、どんな環境で、どんな関係性の中に生きているかを観る。

そして、

何が崩れているのかだけでなく、
どこに可能性があるのかも観る。

つまり健康を扱うとは、
「人」を観ることであり、
さらに言えば、
「本質」を観ることでもあります。

そのために
「構造」として観ることも必要です。

表面だけを見ていては、
本当の意味で、
その人を支えることはできません。


健康は、固定されたものではなく、育まれていくもの

健康という言葉を、
完成された理想の姿として見るのではなく、

揺らぎながらも、
回復し、調整し、育まれていくものとして観たとき、

私たちの健康観は、
少しやわらかく、そして深くなるように思います。

いつも万全でなくていい。
ずっとととのっていなくていい。

乱れないことが健康なのではなく、
乱れたときに戻ってこられることもまた健康です。

苦しくならないことではなく、
苦しさの中で自分を見失いすぎないこと。

崩れないことではなく、
崩れたあとに、もう一度つながり直せること。

そうやって見ていくと、
健康とは“持っているか、いないか”ではなく、

日々の中で育てていく関係性の質
なのかもしれません。


健康を再定義するということ

私は、健康を再定義し、世の中に伝えたい。

それは、
今までの考え方を否定したいからではありません。

むしろ、
これまで語られてきた健康というものを、
もっと立体的に、もっと人間的に、
もっと本質に近いところから捉え直したいからです。

健康は、
単なる体の問題ではない。
単なる心の問題でもない。

健康とは、

体・心・思考・環境・関係性が、
相互に影響し合う中で保たれていく、動的な構造である。

これが、現時点での
Your Best Solutionとしての答えです。


おわりに

健康を扱う人が、
健康をどう定義しているか。

それは、
そのままその人の関わり方に表れます。

何を見て、
何を見落とし、
何を大切にするのか。

その土台にあるのが、
健康観です。

だから私は、
まず健康を再定義するところから、
問うています。

表面だけでなく、構造として。
部分ではなく、関係として。
静止した理想ではなく、
揺らぎの中で育まれていくものとして。

そのように健康を見つめ直すことが、
結果として、

人をより深く観ることにつながり、
より本質的な関わりにつながっていくと、
私は信じています。

Your Best Solution
五木田穣

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