ラケット選びに時間をかけるな
【シューズ】
テニスで一番大事な道具は何でしょうか。
多くの人はラケットと答えるかもしれません。
もちろんラケットは大切です。
しかし、私はテニスで一番大事な道具はシューズだと思っています。
なぜなら、テニスは足で行うスポーツだからです。
どれだけ良いラケットを持っていても、ボールの場所まで行けなければ打つことはできません。
どれだけ綺麗なフォームを身につけても、正しいポジションに入れなければ力を発揮することはできません。
テニスは打つスポーツである前に、動くスポーツです。
試合中、ラケットがボールに触れている時間はほんのわずかです。
しかしシューズは試合開始から終了まで、常に選手を支え続けています。
だから私は、ラケット以上にシューズ選びを大切にしてほしいと思っています。
シューズ選びでは、
軽さを重視するのか。
耐久性を重視するのか。
安定性や硬さを重視するのか。
様々な考え方があります。
正解はありません。
だからこそ、ここに関しては徹底的に自分に合うものを選んでください。
足の形は人それぞれです。
プレースタイルも人それぞれです。
同じシューズを履いていても、合う人もいれば合わない人もいます。
シューズはメーカーによって様々な特徴があります。
軽量性を重視しているメーカーもあります。
安定性を重視しているメーカーもあります。
足幅が広めのモデルもあれば、細めのモデルもあります。
だから私は、まず自分に合うブランドを見つけることも大切だと思っています。
どれだけ評判の良いシューズでも、自分の足に合わなければ意味がありません。
逆に、周りからあまり注目されていないモデルでも、自分の足にぴったり合うことがあります。
しかし、最近はどのブランドもシューズの性能が非常に高くなっています。
各メーカーの開発力も上がり、どのブランドも高いレベルのシューズを作っています。
だからこそ選択肢が増えました。
選手にとっては悩ましい部分でもありますが、ある意味では迷いがいのある時代なのかもしれません。
デザインで選びたくなる気持ちもよく分かります。
世界のトップ選手がナイキやアディダスのシューズを履いている姿に憧れる気持ちも自然なことです。
私自身も子どもの頃は、好きな選手と同じ道具を使いたいと思っていました。
しかし、その一方で見逃してはいけない事実もあります。
世界のトップ選手の中には、アシックスやヨネックスのシューズを選んでいる選手も数多くいます。
つまり、本当に大切なのはブランドの知名度やイメージではなく、自分の足に合っているかどうかということです。
トップ選手たちは、自分のパフォーマンスを最大限に発揮するためにシューズを選んでいます。
決してロゴだけを見て選んでいるわけではありません。
どのブランドが良いかではなく、
どのブランドが自分に合うか。
どのモデルが自分に合うか。
そこを考えながら選ぶことが大切です。
テニスは足で行うスポーツです。
だから私は今でも、
「一番大事な道具は何ですか?」
と聞かれたら、
迷わずこう答えます。
シューズです。
【ラケット】
テニスにおいてラケット選びは非常に重要です。
実際、多くの選手がラケット選びに悩みます。
どのメーカーが良いのか。
どのモデルが良いのか。
どの重さが良いのか。
私自身も選手時代から様々なラケットを使用してきました。
だからこそ思うことがあります。
それは、
ラケットは自分が合わせるもの
だということです。
もちろん、何でも良いという意味ではありません。
最低限、自分が使いやすいと感じるラケットを選ぶべきだと思います。
重すぎるラケット。
軽すぎるラケット。
打感がどうしても好きになれないラケット。
明らかに自分のプレースタイルに合わないラケット。
そういったものを無理に使う必要はありません。
しかし、自分に合うラケットを見つけたからといって急に強くなるわけでもありません。
ラケットには様々な種類があります。
飛びやすいラケット。
飛びを抑えたラケット。
硬いラケット。
しなるラケット。
トップヘビーのラケット。
トップライトのラケット。
細かく見れば違いはたくさんあります。
しかし、ラケット単体で見れば各メーカーとも大きくは3〜5種類程度のシリーズに分けられることが多いと思います。
パワー系。
コントロール系。
スピン系。
操作性重視。
メーカーによって呼び方は違いますが、基本的な考え方はそれほど変わりません。
しかし、シューズと大きく違うのは、ここにストリングが絡んでくることです。
ラケットはそれ単体で性能が決まるわけではありません。
ストリングにも、
ポリエステル。
ナイロン。
ナチュラル。
といった種類があります。
さらに太さもあります。
テンションもあります。
縦糸と横糸で異なるテンションにすることもできます。
さらには縦糸と横糸で異なる種類のストリングを張るハイブリッドという方法もあります。
同じラケットでも、
どのストリングを張るのか。
何ポンドで張るのか。
縦横を同じテンションにするのか。
縦横で変えるのか。
ハイブリッドにするのか。
その組み合わせは無数に存在します。
これらを考え始めると、ラケット選びに終わりはありません。
いや、正確には終わらなくなってしまうのです。
さらに言えば、世界のトップ選手でなければ、自分専用のラケットを一から作ってもらうことはできません。
私たちはメーカーが販売しているラケットの中から選ぶしかありません。
もちろん、ストリングやテンションによって調整することはできます。
しかし、自分の理想を100%実現することは難しいでしょう。
だからこそ私は、
完璧なラケットを探すよりも、選んだラケットを使いこなすことの方が大切だ
と思っています。
ちなみに余談ですが、ラケットには個体差があります。
同じメーカー。
同じモデル。
同じグリップサイズ。
それでも全く同じラケットとは限りません。
ラケットには、
300g(±7g)
といった表記がされていることがあります。
つまり300gのラケットでも、293gのものもあれば307gのものも存在するということです。
14gというと小さな数字に感じるかもしれません。
しかし、テニスラケットにおいて14gの差は決して小さくありません。
むしろ非常に大きな差です。
スイングした時の感覚。
取り回し。
ボールの重さ。
様々な部分に影響します。
そう考えると、同じラケットを2本購入したとしても、全く同じ感覚になるとは限らないのです。
ラケットの価格だけを考えれば、ネットショップが最も安いでしょう。
しかし、ネット購入では個体差を確認することができません。
一方でテニスショップでは、ショップや在庫状況にもよりますが、できるだけ近いスペックのラケットを探してもらえることがあります。
もちろん追加で費用がかかることもあります。
しかし、レベルが上がってくると3本、4本とラケットを持つことは決して珍しくありません。
試合中にガットが切れることもあります。
持ち替えることもあります。
その時に、
「あれ、何か重いな」
「少し振り遅れるな」
そんな違和感があっては困ります。
だからこそ、複数本のラケットを使用する選手にとって、スペックをある程度揃えることは非常に重要です。
私は、そのためにお金を払う価値は十分にあると思っています。
ラケット選びには終わりがありません。
だからこそ、ある程度自分に合うラケットを見つけたら、その特徴を理解し、自分が合わせていく。
私はそれがラケットとの正しい付き合い方だと思っています。
【ウエア】
ウエアに関してははっきり言ってそこまでこだわる必要がないように思います。
もちろんそれは機能面の部分です。
どのメーカーもウエアに関しては、そこまで差がないように思います。
なのでウエアに関しては、自分の好きなブランド、好きな色、デザインを選べばよいと思います。
ある程度成績を残すようになってくると、メーカーから契約の話がくる場合もあるでしょう。自分自身も全国大会で準優勝してから、いくつかのメーカーからお話をいただき、道具提供を受けました。
そんな中でも、靴だけはそのメーカーのものではどうしても合わず、自分で購入していたということもあります。
自分の経験してきたことからも、靴だけはこだわってほしいと思います。
まとめると、
・靴はすごくこだわれ
・ラケットは自分が合わせろ
・ウエアは何でもよい
といったことになります。
やはりポイントは、ラケットは自分が合わせていくという感覚を持ってほしいと思います。
前述した通り、ストリングと合わせることで無限の選択肢が出てきてしまうからです。
こだわりすぎて、考えすぎてしまうことのないようになってほしいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回は私なりの道具に対する考え方を書かせていただきました。
もちろん正解は一つではありません。
人によって考え方も違うでしょうし、プレースタイルによっても変わると思います。
だからこそ、みなさんの考え方もぜひ聞いてみたいです。
・シューズ選びで重視していること
・ラケット選びで大切にしていること
・おすすめのギアとの出会い
などがあれば、ぜひコメントで教えてください。
また、こんなテーマの記事を書いてほしいという要望があれば、それもコメントで教えていただけると嬉しいです。
道具に悩む時間も楽しいものですが、ぜひコートでボールを打つ時間も大切にしてください。
少しでも皆さんのテニスライフの参考になれば幸いです。
