【徹底解剖】『5年で1億貯める株式投資』徹底まとめ|kenmo|おすすめ本
📻️要約ラジオ
普通の会社員がわずか5年で資産1億円を達成した投資法を解説する書籍
『5年で1億貯める株式投資 給料に手をつけず爆速でお金を増やす4つの投資法』(以下、本書)
について、基本的には中上級者向けの内容となっておりますが、初心者の方でも理解できるようにまとめました。
具体的な手法や考え方がとても勉強になったので、今回は詳しく記載していきます!
著者自身の体験に基づく「4つの投資法」を中心に、専門用語も丁寧に説明しながら要点を紹介します。
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noteでは今後も、話題の書籍をわかりやすく要約してご紹介していきます✨
「気になっていたけど読めていなかった…」そんな本を、まずは要点だけサクッと知りたい方に向けてお届け中!
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基本情報 📝
著者名:
kenmo(湘南投資勉強会) – 個人投資家。理系サラリーマンとして働きながら株式投資で5年で1億円を達成した方。内容概要:
「追加資金ゼロ(給料を投資に回さない)」で元手300万円を5年で1億円に増やす方法を初公開した実用書。
株初心者でも一歩ずつ階段をのぼるように資産を増やせるよう、著者の経験と再現性の高い手法を具体的に紹介しています。

結論:この本から学べること ✅
『5年で1億貯める株式投資』は、単なる成功自慢ではなく再現可能性に重きを置いた投資ガイドブックです。著者kenmo氏の実体験をベースにしているため、初心者がつまずきやすいポイントや心理面のアドバイスも豊富で、読み進めるほど「自分にもできるかも!」という気持ちにさせてくれます。
特に強調したい学びは以下の通りです。
複数の武器を使い分ける重要性: 新高値ブレイク、優待需給、決算モメンタム、中長期投資という4つの手法それぞれに強みと弱みがあります。本書を読むと、相場環境や資産状況に応じて戦略を変える柔軟性がいかに大事か分かります。初心者も、まずはどれか一つから始めつつ徐々に他の戦法も学んでいくと良いでしょう。
リスク管理とメンタルコントロール: 給料を投資に使わず元手内で回すスタイルは、裏を返せば元手を守れなければ終わりです。そのための損切りルール徹底や、元手回収のタイミングなど、本書から学べるリスク管理術は多数あります。また、「欲との付き合い方」や「情報との距離感」などメンタル面の教訓も散りばめられており、投資で勝ち残るための姿勢を教えてくれます。
継続的な学びの姿勢: 著者がIR説明会に足繁く通ったり勉強会を主宰したりしているように、常に学び続けることが成功の秘訣として伝わってきます。投資は状況が変化するゲームですから、決まった方法をなぞるだけでなく自分で情報収集・分析する力を養う大切さも学べます。
本書で紹介された4つの投資法の詳細解説 💹
本書のキモである「4つの投資法」について、それぞれ初心者向けにかみ砕いて説明します。専門用語には補足を付け、具体的な例やたとえ話も交えます。著者が5年間で資産1億円を築くために実践した手法なので、ぜひポイントを押さえてみてください。
❶ 新高値ブレイク投資 🚀(モメンタム投資)
新高値ブレイク投資とは、株価がそれまでの最高値(=新高値)を更新したタイミングで買いに入り、さらに上昇したところで売って利益を得る投資法です。株価が過去の高値を超えるときは市場参加者の注目が集まりやすく、「勢い(モメンタム)がついてさらに上昇しやすい」という経験則に基づいています。米国の有名投資家ウィリアム・オニール氏も提唱した手法で、CANSLIM投資法の一部として知られています。
初心者向けに平たく言えば、「上り調子の株に飛び乗る」戦略です。ただし闇雲に飛び乗るのではなく、なぜ新高値を付けたか理由を分析して「まだ伸びそうだ」と判断できる場合に限ります。例えば、「画期的新商品がバカ売れで業績急拡大中」など明確な上昇理由があれば、その勢いに乗る価値があります。一方で、理由なき急騰(いわゆる仕手筋による操作など)には慎重になるべきです。
新高値ブレイク投資のポイント:
投資対象の探し方: まず52週(1年)以内の過去最高値を更新した銘柄を探します。証券会社のスクリーニング機能などで「年初来高値更新銘柄」リストを見ると良いでしょう。その中から、「なぜ新高値なのか?」を調べ、好材料がある銘柄を選びます(例: 競合にない新サービス展開、業績黒字転換、大口契約獲得等)。
買うタイミング: 新高値を付けた直後が基本ですが、指標面もチェックします。著者は買いどきの目安としてPER10~30倍台を挙げています。PER(株価収益率)とは株価÷1株利益(EPS)で算出される指標で、数字が高すぎると割高で上値余地が小さい可能性があります。PER10~30倍程度であれば、成長株でもまだ割高感がない水準と言えます。※赤字から黒字転換したケースなど例外もあります。なおPBR(株価純資産倍率)については特に基準を設けないとのこと。これは成長株では純資産より利益成長のほうが重視されるからでしょう。
売るタイミング:明確な利確ルールを決めておくことが重要です。著者は売りどきの目安として、①株価が2倍になったら一旦利益確定、②PERが50倍に達したら割高なので売り、③半年~2年保有したら伸び悩んでいても区切りとして売る、としています。例えば買った株が短期間で2倍に急騰したら欲張りすぎず半分売却して利益を確保する、といった判断です。また、長くても2年ほどで一度区切りをつけることで、だらだら塩漬けを防ぐ狙いがあります。
損切りルール:マイナス8%で損切りと著者も強調しているように、損切りラインの設定は必須です。新高値ブレイク投資は勝てば大きい反面、失敗すると高値掴みになる恐れもあります。株価が買値から8%下落したら即撤退することで、深刻なダメージを避けます。この-8%という数字もウィリアム・オニール氏の推奨するものと同じで、経験則的に「これ以上の含み損は取り戻すのが大変」というラインです。
例:仮に、A社株がずっと500円以下だったのに、新製品ヒットのニュースで過去最高値の500円を超え600円の新高値を付けたとしましょう。業績も好調でさらに上振れ予想が出た場合、勢いは本物かもしれないと判断できます。あなたは600円で飛び乗り、株価が720円(20%アップ)や900円(50%アップ)になったら一部利確します。そして最終的に1200円程度で倍になったら残りも売る、といった戦略です。一方で、万一600円で買った後に550円台まで下落したら、素早く損切りして大きな傷を負わないようにします。
たとえ話: 新高値ブレイク投資は、スポーツで言えば「連勝街道に乗っているチームを応援して賭ける」ようなものです。最近ずっと勝っているチーム(株価上昇トレンド銘柄)は勢いがあるので、応援すれば(投資すれば)勝ちやすい。ただし、チームのエース(企業の成長エンジン)が故障したとか(好材料がなくなった)、オッズが高くつきすぎている(割高すぎる)と感じたら賭けない。勝ち続けている間に乗り、怪しくなったら引き上げるイメージです。
❷ 株主優待需給投資 🎁(イベント投資の一種)
株主優待需給投資とは、日本株特有の「株主優待」を利用したイベント投資の一種です。企業の株を一定数持っているともらえる株主優待(自社商品や割引券などの特典)を目当てに個人投資家が殺到する時期と、その反動で需要が冷え込む時期を狙って売買します。
もう少し具体的に言うと、優待の権利確定日(優待がもらえる基準日)に向けて株を買う人が増えるため多くの優待銘柄は権利月に株価が上がりやすくなります。しかし、権利確定日を過ぎると優待目当ての投資家が一斉に手仕舞い売りをするので株価が下がりやすい傾向があります。「需給」とは需用と供給、つまり買いたい人と売りたい人のバランスのことです。このバランス変化を読んで、安いときに買って高くなる前に売るのが株主優待需給投資です。
ポイントと手順:
銘柄選び: まず株主優待を実施している銘柄に絞ります。その中で、過去の株価チャートを確認し、毎年優待権利月に株価が上がる傾向のある銘柄を探します。たとえば、「毎年○月(権利月)になると明らかに株価が上昇し、権利落ち後に下落している銘柄」が狙い目です。具体例として、飲食チェーンで食事券がもらえる株などは個人に人気で、権利取りの買いが入りやすいです。
買うタイミング:優待権利確定日の3~6カ月前がひとつの目安です。例えば3月が権利確定日なら、前年の年末~1月頃から仕込むイメージです。早めに仕込む理由は、権利月直前だと既にみんな買い始めて価格が上がってしまっている可能性があるからです。また、全体相場が調整して株価が下がっているときはチャンスです。市場全体が不調なときに一緒に売られて割安になった優待株を仕込んでおき、後で権利取り需要で上がるのを待つ作戦です。
売るタイミング:権利確定日の2週間~1カ月前までには売るのが基本です。なぜなら権利確定日直前になるとピークを迎え、直後に株価急落(権利落ち)することが多いからです。安全策をとるなら権利確定日よりだいぶ前(1ヶ月以上前)に売却してしまいます。著者も「権利落ち日までに売るのが鉄則」と述べています。場合によっては、権利日まで待たず株価が十分上がった時点で早めに利益確定することもあります。臨機応変に、「狙い通り上がったら欲張らず売る」姿勢が大事です。
優待はもらわない: ここがミソですが、この手法では株主優待そのものは受け取りません。権利確定日には株を持っていないので、優待の権利は放棄することになります。しかし、優待品の価値(例:2000円分の食事券)より株価の値上がり益の方が大きく見込めるので問題ありません。目的はあくまで値上がり益です。「優待タダ取り」を狙う手法(さきほど触れたクロス取引)もありますが、それは資産を増やすというより節約テクニックなので、本書の文脈では純粋に利益を追求するため優待はスルーします。
リスクと安全性: 著者はこの手法を「比較的安全性の高い超シンプルな投資法」と表現しています。確かに優待好きの個人が多い日本市場では比較的再現性のあるパターンです。ただし絶対ではありません。優待内容の改悪や市場環境によっては例年と異なる動きをすることもあります。また一度の値幅はそれほど大きくない(数%~数十%程度)ので、大儲けというよりコツコツ積み上げるタイプの戦略です。その分、新高値ブレイク投資のような大きな損失リスクも低めで、ミドルリスク・ミドルリターンな方法と言えます。
たとえ話: 株主優待需給投資を日常の例で言えば、「人気コンサートのチケットを転売で儲ける」ようなイメージです。コンサート開催日が近づくとチケット欲しさに値段が上がり、終われば価値が下がるように、株も優待権利日に近づくと買い手が増え、過ぎれば減ります。その人々の動き(需要)を読んで先回りし、高く売り抜けるのです。ただし本当に最後まで持っていると自分もコンサート(優待)に行けますが、その頃には転売益(値上がり益)は見込めませんよ、ということです。
具体例: 例えば食品メーカーX社(3月に株主優待カタログギフトあり)があるとします。この株は毎年12月頃からじわじわ上昇し、3月権利確定日直前にピークを迎えていました。そこで、あなたは1月に株を買い、株価が権利月の2月末までに◯◯円(例えば20%上昇)になった段階で売却して利益を得ます。3月の優待品(例えば自社製品詰め合わせ)は受け取れませんが、案の定3月権利落ち後に株価は急落したので、権利前に売って正解でした。これが毎年できれば、何度もおいしい思いができます。
❸ 決算モメンタム投資 💡(好決算ドライブ戦略)
決算モメンタム投資とは、企業の四半期決算(または通期決算)発表をトリガーにした短期売買戦略です。簡単に言えば、「予想を上回る好決算が出た→株価急上昇の勢いに乗る」という流れで利益を狙います。企業の業績発表は年4回あり、株価に与えるインパクトが非常に大きいイベントです。特にサプライズ(意外な高利益や上方修正)があると、翌日株価が跳ねることも珍しくありません。決算モメンタム投資はその短期的な株価の歪みを収益機会ととらえる手法です。
初心者向けポイント:
好決算とは? まず前提として、「好決算」とは市場予想を上回る良い業績のことです。単に増収増益でも予想どおりなら株価は織り込み済みで動かないことも。サプライズとなるポイントは例えば「市場予想より◯◯%利益が多い」「来期の会社予想が大幅増益」などです。こうしたポジティブサプライズが出ると、翌日以降に買いが集中し株価が急騰しやすくなります。
銘柄発掘: 決算情報は非常に多いですが、著者はPTS夜間取引の活用を提案しています。具体的には、決算発表日(通常夕方)にPTSで株価が大きく動いた銘柄ランキングを確認します。夜間に急騰している株は「お、これは明日買われそうだぞ」という目星がつきます。あるいはニュースサイトで「今期経常益〇〇%増、◎◎上方修正」といった材料を探しても良いでしょう。要は決算発表直後に素早く情報収集し、”これは市場が好感しそうだ”と思う銘柄をピックアップするのです。
買うタイミング: 基本は決算発表直後~翌営業日です。著者は翌営業日から3営業日以内には仕込むとしています。初動が大事なので、できれば発表当日の引け後に情報を集め、翌朝の寄り付きでエントリーするくらいのスピード感が必要です。ただし既にPTSで高騰しすぎていたり、翌朝ギャップアップ(大幅高始まり)しすぎた場合は無理に飛び乗らないほうが良いこともあります。初日の寄り付き~数日以内で「まだ上値余地がある」と判断できるときに入るのがコツです。
売るタイミング: 著者は約20営業日以内(1ヶ月程度)で10~30%の利益を目安に取ると述べています。決算プレイはあくまで短期勝負です。株価は普通、好決算の材料出尽くし後は一旦落ち着いたり調整したりしますから、1~3週間ほどの上昇で区切りをつけるのが合理的です。「まず1カ月で売り」が鉄則。その後もし保有を続ける場合も、3カ月後(次の決算)、6カ月後、9カ月後、1年後と区切りで見直すよう推奨されています。特に次の決算が出る前には状況を再評価することが大切です。次も良決算が続く保証はないので、持ち越すリスクとリターンを比較検討します。
成功確率と損切り: 全ての好決算銘柄が上がるとは限りません。期待が高すぎた銘柄は「材料出尽くし」で下がることも。そこで思惑が外れたらすぐ撤退が基本です。著者は2:6:2の法則を紹介していますが、仮に2割は大勝、6割はそこそこ、2割は失敗としたら、失敗の2割で大損しないよう損切りラインを決めておきます。例えば5~7%下落したら損切りなど、自分ルールを設定します。損失を小さく、大勝を活かせばトータルプラスにできます。
逆・決算モメンタム: なお相場環境が悪い場合はこの戦略が通用しづらいです。全体相場が弱気だと、好決算でも上昇が一瞬で終わったりします。そのため著者は逆に悪決算で急落した銘柄を買う逆張りも状況によってはありと述べています。これは上級テクニックですが、「みんな悲観しすぎて売られすぎた銘柄を拾う」発想です。ただ初心者はまず順張り(良いものを買う)からのほうが無難でしょう。
例: 例えば家電メーカーY社の決算が出て、「市場予想より経常利益が50%も上振れ」というニュースが流れたとします。PTSで夜間に株価が+10%上がっていたら、翌朝さらに買いが殺到しそうです。朝の成行で買ったら案の定ストップ高近くまで上昇し、その日は+15%で引けました。数日後さらに+25%ほど上がったので、合計20%の利益で1週間以内に売却しました。その後株価は小休止しましたが、3カ月後にまた決算発表で好材料が続いたためさらに上昇…というケースでは、一部を持ち越して第2波を狙うことも考えられます。しかしこれも「次も絶対良い」とは限らないので、半年後には一旦全て利益確定してリセットする、といったメリハリが重要です。
たとえ話: 決算モメンタム投資は「良いニュースに飛び乗る」イメージです。スポーツでいえば、無名だった選手が大会で大活躍したら注目度が一気に上がりますよね。そのタイミングで関連グッズを買って転売すれば利益が出るように、企業の「良いニュース(好業績)」が出た瞬間に株を買って人気が高まったところで売る感じです。ただ、ニュースは鮮度が命なので時間が経つと熱気は冷める(株価も元に戻りやすい)点に注意しましょう。
❹ 中長期投資 🌱(小型成長株の発掘&ホールド)
中長期投資とは、有望な企業の株を長い目で保有して、大きな成長をじっくり狙う投資法です。ここで著者が主に対象にしているのは中小型株(時価総額が小さいこれから伸びる企業)です。短期売買と違い、企業の本質的な価値や将来性に賭けるスタンスで、保有期間も数年単位と長めになります。
著者が資産を数億円規模にまで増やせたのは、この中長期投資で大化け株(数倍になる株)を掴んだことも大きいでしょう。ただし当初からこのスタイルだけだと時間がかかるため、著者は資産が増えて余裕資金ができてから中長期投資の比率を上げたようです。いわば短期手法で築いた種銭を、次は腰を据えて増やすフェーズに入ったわけです。
中長期投資のポイント:
銘柄選定:将来的に株価が2倍、3倍になる可能性がある成長企業を探します。具体的には、時価総額50億~300億円程度の小型株で、上場後1~5年以内ぐらいの若い会社が狙い目です。こういった企業はまだ市場で注目されておらず、割安に放置されていることがあります。著者は「3年で株価が2倍になるイメージを持てる企業」を対象にすると述べています。裏を返せば、それぐらい成長余地がないと中長期保有する意味がないということです。
情報収集:あらゆるチャネルを使って有望株を発掘するとあります。具体的には、決算短信や有価証券報告書を読むのはもちろん、IR説明会に参加したり、業界の展示会に行って情報収集したり、『会社四季報』で業績予想をチェックしたりと、多面的にリサーチします。中長期投資では会社の定性的な魅力(ビジネスモデル、経営陣の資質、製品の将来性)も重要なので、SNSや投資コミュニティで評判を集めたり、時には実際に製品を試すなども有効でしょう。著者自身、多くの企業IRに顔を出し経営者と直接話すことで深い理解を得ていたようです。
買うタイミング: 短期ほど厳密ではありませんが、できるだけ割安な時に仕込むのが基本です。指標ではPER10~30倍台をひとつの目安にしています。成長株なのでPERが高めでも許容されますが、30倍程度までに抑えたいところです。PBRはあまり重視しないとのことですが、例えば解散価値に対して極端に割高な場合などは注意します。株価が割安な局面とは例えば市場全体が暴落したときや、その会社に一時的な悪材料(短期的な利益減など)が出て株価が押し下げられたときです。将来性は変わらないのに一時的に割安になっているなら仕込み時と言えます。
売るタイミング: 長期保有前提でも永遠に持つわけではありません。著者は「買ったときのシナリオが崩れたとき」、「短期間で急騰したとき」、「他にもっと買いたい株が出てきたとき」に売却すると述べています。
シナリオが崩れたときとは、例えば業績が期待に反して伸びなくなった、新規事業が失敗した、競合にシェアを奪われた…など当初期待した成長ストーリーが成り立たなくなった場合です。このときは未練なく売ります。
短期間で急騰したときも、一旦利益確定を考えます。長期投資銘柄でも、数年かけて2倍を狙っていたら思いがけず材料で3カ月で2倍になった、なんて時があります。そういう出来すぎの上昇は後で反動安になることも多いので、迷わず利確します。
他に魅力的な株が出たときは、ポートフォリオを入れ替えるチャンスです。リソース(資金)には限りがあるので、より勝算の高い銘柄に乗り換えるのも合理的です。ただし頻繁に乗り換えていては長期投資にならないので、本当に今の保有銘柄より明らかに良いと思える候補がある場合に絞ります。
長期投資の心構え: 長期投資では短期的な株価変動に振り回されない忍耐が必要です。保有中に株価が低迷しても、業績が順調なら信じてホールドすること。また分散もほどほどに、銘柄数を増やしすぎない(著者はおそらく10銘柄程度に絞っている)など、管理可能な範囲で運用します。Part7で紹介されたOK・NGポイントがここで活きます。例えば「非常識だけど正論なPER&PBRメソッド」では、成長株ならPERが高く見えても許容する、逆に低PERでも成長性なければ投資しない、といった従来の常識に囚われない判断も必要と説かれています。要は将来大化けするなら現在指標は多少割高でも買い、将来性ないなら割安でも見送る、といった柔軟さです。
例: 例えばITスタートアップZ社が時価総額100億円、PER20倍程度でIPOしました。プロダクトはユニークで業績も年率30%成長見込みですぐ時価総額300億円規模になれそう…と判断したあなたは、中長期狙いで投資しました。ところが半年後、市場全体の暴落で株価が一時半値近くまで落ちました。しかし業績は順調なので信じて持ち続けます。その後、市場回復とともに株価も上昇軌道に乗り、3年後には当初より株価3倍となり無事大きな利益を得ました。この間、シナリオ通り業績拡大が続く限りホールドし、いっときの下落では狼狽しなかったのが勝因です。
たとえ話: 中長期投資は「木を植えて育てる」ようなものです。最初は小さな苗(有望株)を選んで植え、水や肥料(情報収集やフォロー)を与えます。一晩で大木にはなりませんが、数年かけて大きく成長すれば立派な果実(利益)をもたらしてくれるでしょう。ただし枯れそう(業績悪化)なら早めに見切って別の苗に植え替えるなど、園芸のセンスも必要です。
給料に手をつけず資産を増やすメカニズム 🏦💹
本書の副題にもなっている「給料に手をつけず爆速でお金を増やす」というポイントについて、その具体的なメカニズムを解説します。要は、普段の収入(給料)は生活や趣味に使い、投資には別枠の資金を充てて資産運用するというスタイルです。この方法だと一見遠回りのようですが、著者はそれで5年で1億円を築きました。どのように可能なのか、順を追って説明します。
まとまった元手を用意する: まず投資のスタート資金(タネ銭)を準備します。著者の場合、新卒で就職して4年間コツコツ貯めた300万円のボーナス貯金が元手でした。重要なのは、この300万円は生活費や給料とは切り離した蓄えだということです。人によっては貯金や退職金、副業収入などが該当するでしょう。無理に高額でなくても構いませんが、まとまった元手があるほど増えるスピードも上がります。
投資用と生活用の財布を分ける: 給料はあくまで日々の生活や趣味(著者の場合アニメグッズや推し活)に使い、投資資金としては追加投入しません。これは心理的ハードルを下げる効果があります。つまり「投資で万が一損をしても生活に支障はない」という状態を作るのです。生活費まで突っ込んでしまうと、損失時にパニックになったり、日常生活が苦しくなったりします。それを避けるため、投資はあくまで余裕資金で行うのが鉄則です。
利益は再投資、追加資金ゼロ: 投資で得た利益は引き出して使わず、原資に組み入れて複利運用します。逆に、新たに給料から投資口座へお金を足すこともしません。著者は5年間一度も追加で資金を投入しなかったと明言しています。増えたお金でさらに大きなポジションを取れるようになるので、利益が利益を生む好循環(スノーボール効果)が働きます。いわば「投資口座のお金は自分の分身。増えた分身たちがまた働いてお金を稼いでくる」イメージです。
リスク管理を徹底する: 給料から補填しない以上、投資資金を大きく減らさないことが極めて大事です。著者が損切りを徹底したのも、自分の投資原資を守るためです。「追加資金ゼロ」とは、負けて資金を減らしてしまったらそこでゲームオーバーという緊張感があります。そのため、一度の失敗で致命傷を負わないような資金配分や損切りルールを守る必要があります。逆に言えば、それさえ遵守すれば資金が減ることなく増え続ける可能性が高まります。
資産規模に合わせて戦略を変更: 資金が増えてきたら、その額に見合った戦略にステップアップします。著者はこれを「出世魚のように投資手法をステップアップ」と表現しています。具体的には、
300万円→小資金なのでハイリスクハイリターンな新高値ブレイク投資などで一気に増やす。
数千万円規模→中リスク中リターンの優待需給投資なども織り交ぜて安全性を上げる。
さらに増えて数億円→一部を中長期投資に回し、大きく育てる。短期も併用。
利益で元手を回収する(応用): 実は著者は資産が3000万円を超えた時点で、初期の元手300万円を投資口座から抜いているそうです。つまり300万円は現金に戻し、残りの2700万円(純利益)だけでその後運用を続けて3億円超まで増やしたのです。こうすると精神的に非常に楽になります。なぜなら、もう「失っても自分のお金を減らすわけではない」状態だからです(元手は既に回収済みで、運用資金はすべて儲けたお金)。この境地に至れば、多少大胆な勝負にも出やすくなり、さらに利益を伸ばせる好循環があります。初心者がいきなり真似する必要はありませんが、ひとつのリスク管理&メンタル管理法として参考になります。
以上のように、「給料に手を付けない」で資産を増やすポイントは、最初の資金を用意したらあとは増えたお金だけで回すことにあります。生活費は別腹なので生活水準を落とす必要もなく、副収入が自動的に育っていく感覚に近いです。もちろん、投資元本を減らさない努力(勉強・リスク管理)は欠かせません。しかし一度軌道に乗れば、毎月コツコツ貯金しなくてもお金自身が働いて増えるので、給与収入に頼らない資産形成が可能になります。著者が「誰でも1億円達成は可能」と言う根拠もここにあります。再現性の高い手法で元手を回し続ければ、サラリーマンの給料を投じなくても資産1億円は夢ではないのです。
本書の構成と各章のポイント
本書はプロローグ+11のパート+エピローグから成り、著者が資産を増やしていった道筋とノウハウが順を追って解説されています。
それぞれの章の内容を簡単にまとめます。
Prologue(序章):「資金ゼロ&知識ゼロ」からスタートし、「お金に不自由しない方法」を模索する著者の序章です。大学卒業後に就職するも、「このままではお金持ちになれない…」と危機感を抱き、老後資金1億円問題にも直面します。
お金の不安を解消するために株式投資という選択肢に辿り着いた経緯と、本書で紹介する再現性の高い投資法(後述する4つの手法)の概要が語られます。
Part 1 株式投資に役立つ“意外な経験”:著者の意外なバックグラウンドが投資に活きた例を紹介。
「金持ちじいさん、貧乏じいさん?」では身近な年長者の教えからお金に対する考え方を学びます。
理系男子の強みとして数学が得意だったことが投資判断に役立った話や、過去の趣味であったせどり(転売)経験から「安く買って高く売る」感覚を養ったことを説明。
バイオ研究職だった著者は研究開発と株式投資の意外な共通点に気づきます(ただしバイオ株投資自体は想像ほど儲からなかった経験談も)。
ある日、人生設計上のお金の危機感を痛感し、本格的に株式投資の世界へ踏み出します。副業のせどりより株のほうが簡単に利益が出せた体験談は、投資の魅力を物語っています。
Column:「なんのために投資をするのか?」では、将来の資産形成や人生目標と投資の関係について考察しています。
Part 2 300万円を2年で3000万円に増やした「新高値ブレイク投資」:元手300万円を2年間で10倍の3000万円にした最初の手法です。【新高値ブレイク投資】と呼ばれるモメンタム投資手法の概要と実践例が語られます。
「新高値ブレイク投資とは?」では、株価が過去の高値を更新するタイミングに着目する手法であり、米国投資家ウィリアム・オニール氏提唱の手法(CANSLIMで知られる)に基づいていると説明。
身近な有名企業を題材に、この手法を適用して利益を出した具体的な売買エピソードが紹介されます。複数の株価上昇材料(新商品ヒットなど)が重なった銘柄で大勝負に出て成功した体験も描かれ、少額資金でも狙いを絞れば大きく増やせることを示しています。
また、「分散投資は安全で集中投資は危険?」の節では、リスク管理とリターンのバランスについて解説。著者自身は少額資金を短期間で増やすためにある程度の集中投資を行ったものの、損切りルール徹底などリスク管理をすることで乗り切ったことが語られます。実際「マイナス8%で損切り」を徹底し、期待値を最大化したといいます。
投資は確率論であり、「期待値」を上げる工夫(勝率とリターンのバランスを取る)が重要であることも述べられています。
Column:「日本株の未来は明るい」では、日本市場の今後に楽観し長期的な成長性を信じる視点が示され、ポジティブな投資マインドを読者に提供します。
Part 3 3000万円を1年で5000万円に増やした「株主優待需給投資」:資産3000万円をさらに1年で5000万円に増やした手法。株主優待にまつわる需給(=株を買いたい人と売りたい人のバランス)の変化を利用する投資法です。
「株主優待需給投資とは?」では、株主優待の権利確定日に向けて株価が上がり、権利落ち後に下がるという傾向に注目し、その値動きのサイクルから利益を得る手法であると説明されています。
優待目的の投資家が増えると需給が偏って株価が上昇し、権利確定日通過後は優待取りの買いが一巡して株価が下落する――そんなパターンに便乗する戦略です。ポイントは優待品そのものではなく、優待狙いの人々による株価上昇益を狙うことにあります。実際、手法名に「株主優待」と入っていますが優待品はもらわずに売り抜くのが基本。
「優待株特有の値動きを逆手にとった投資法」では、具体的に過去の株価チャートから権利確定日に向けて上がる傾向のある銘柄を探すやり方を解説。著者はそれを利用して短期間で利益を得る方法を紹介しています。手順自体はシンプルで初心者にも比較的安全性が高い方法と述べられています。
一方で、「短期間で資産を築きたいなら優待株の長期分散投資はNG」との記述があり、優待株をただ長期保有するだけでは資産の急増は見込めないと注意喚起しています。手っ取り早く増やすには、この手法のように権利日前後の短期売買で効率よく利益を上げる必要があるということです。
また、「株主優待をゲットするちょっと邪道な方法」では、優待クロス取引(現物買いと信用売りを組み合わせて無リスクで優待を得る技法)のような裏技にも触れています。これは直接資産を増やす方法ではありませんが、リスク管理の一例として紹介されているようです。
Column:「株価=PER×EPSというシンプルな公式」では、株価の決まり方を基本に立ち返って解説。PERとEPS(1株当たり利益)の掛け算で株価が決まるという公式から、株価上昇のカギは「利益(EPS)の成長」か「評価(PER)の向上」であることを説明しています。この理解は後述の決算モメンタム投資にも通じる重要な基礎です。
Part 4 5000万円を1億円に増やした「新高値ブレイク+ROE投資」:資産5000万円をついに1億円に到達させたときの手法です。Part2で紹介された「新高値ブレイク投資」を発展させ、企業のROEにも注目して銘柄選定するアプローチが語られます。
「新高値ブレイク+ROE投資とは?」では、新高値ブレイクで勢いのある銘柄の中から財務指標も優秀(ROEが高いなど)な企業を選ぶことで、より信頼度の高い投資を目指す手法と説明されています。ROE(自己資本利益率)とは企業が株主資本を使ってどれだけ効率よく利益を上げているかを示す指標で、高いほど資本効率の良い優良企業といえます。著者は資産規模が増えた段階で、こうした指標を組み合わせて投資するようになりました。
この章では、株価急上昇で大きな利益を得たものの痛恨のミスをした話が登場します。例えば利確や損切りのタイミングを誤った経験など、著者が唯一失敗してマイナスを出したエピソードとして紹介されています。具体的には、ある銘柄で「もっと上がるかも」と欲張って保持しすぎた結果、利益を逃したようなケースかもしれません。この失敗談から適切な売却タイミングの重要性を学べます。
「あとから株価が上昇しても納得できる株の売り方」では、売却後に株価がさらに上がっても後悔しないための考え方を指南しています。例えば一部売却や段階的利確でリスクとリターンを両立させる方法など、心理面のケアも含めたテクニックが語られます。
また、有名なチャートパターンである「カップ・ウィズ・ハンドル(取っ手付きの茶碗底)」が出現した話もあり、テクニカル分析の知識が具体例とともに学べます。著者は実際の売買でこのパターンを経験し、テクニカル指標も投資判断に用いていたことが伺えます。
Column:「株主優待・自社株買い・増配の背景を考える」では、企業が株主優待を実施したり自社株買いや配当増額を行う背景に触れています。それぞれ株価に影響を与える企業行動ですが、その意図(株主還元策、株価維持策 etc.)を理解することで、ニュースに踊らされず冷静に投資判断する大切さを説いています。
Part 5 テクニックを深掘りした「決算モメンタム投資」:第5章では「決算モメンタム投資」と称する手法を詳細に解説しています。決算発表を利用した短期売買テクニックで、忙しい社会人でも使いやすい投資術として紹介されています。
「決算モメンタム投資とは?」では、企業が好決算を発表した後に株価が急騰しやすい傾向を利用する方法と説明されています。「モメンタム(勢い)」という言葉のとおり、良い決算で火が付いた株価の上昇トレンドに乗る戦略です。
「忙しいビジネスパーソンが知っておきたい株式投資術」という節では、決算モメンタム投資の利点として短期集中で効率よく利益を狙える点が強調されています。四半期決算の時期(年4回)に絞って銘柄分析・売買を行えばよく、普段仕事で忙しい人でもチャンスを捉えやすい手法です。
PTS市場(私設取引システム、夜間取引)の活用も紹介されています。決算発表直後の夜間取引で株価が急騰している銘柄をPTSの上昇率ランキングからチェックすることで、翌日の市場で注目される銘柄を素早く見つけられるといいます。これは決算サプライズ銘柄をスクリーニングするコツとして具体的なテクニックになっています。
「決算短信の3つのチェックポイント」では、決算発表資料(決算短信)で確認すべきポイントを整理しています。おそらく売上高・利益の前年同期比増減、会社予想との乖離、来期見通しといった点に注目することが挙げられているでしょう。初心者でも好決算かどうか見極める簡単なコツが学べます。
また、売買のタイミングについても具体的に示されています。買いの目安は決算発表の翌営業日から3営業日以内で、勢いに乗るにはスピードが肝心。売りの目安は発表後20営業日以内(約1カ月)で10~30%の利益確定を狙うイメージだとされています。つまり「決算発表後の1週間~1カ月が勝負」ということです。
さらに「決算モメンタム投資は3つの期間で考える」として、①直後~1週間、②1~3カ月後、③半年~1年後といった複数スパンで効果を検証・判断することが提案されています。特にまず1カ月で一度利益確定検討し、さらに次の四半期(3カ月後)、半年後と段階的に追跡する発想です。
「決算モメンタム投資『2:6:2』の法則」とは、おそらく全体の2割が大成功、6割が普通、2割が失敗といった勝率の経験則を示したものでしょう。大勝ち銘柄で損失銘柄をカバーしトータルでプラスにするイメージです。この法則を念頭に、損切りと利確の基準を決めておく重要性が強調されます。実際著者も、決算モメンタムで思惑が外れた場合は即座に手仕舞いするルールを持っているはずです。
「地合いが悪いときには『逆・決算モメンタム投資』」では、相場環境によっては逆張りも検討する旨が書かれています。例えば全体相場が悪いときには、好決算でも上がらない銘柄は買わず、逆に決算悪化で急落した割安株を狙うなど、状況に応じた柔軟な戦略も紹介されています。
「『まぁまぁ好決算』のほうがなぜ機能するのか?」では、サプライズが大きすぎないほうがかえって継続上昇しやすい理由を解説しているようです。おそらく、ものすごい好決算だとかえって短期で織り込み尽くしてしまい急騰後に調整しがちですが、「まぁまあ」の好決算だとじわじわ継続上昇する、といった経験則でしょう。
最後に「好決算・悪決算の簡単シンプルな見極め方」として、初心者向けに数字を見るポイント(例えば増収増益か否か、前年同期比プラスかマイナスか等)をシンプルに判断する方法が述べられています。
Column:「年100回以上主催するIR説明会」では、著者が年間100回以上も個人投資家向けの企業IR説明会を主催している話が紹介されます。これは個人が企業と対話する場に積極的に参加して情報収集している著者の姿勢を示すエピソードです。一般の投資家にとってもIR説明会に行くメリット(生の情報収集、人脈形成など)が伝わる内容となっています。
Part 6 中小型株への「中長期投資」:第6章では中小型成長株を対象とした中長期投資の手法が語られます。すぐ前の決算モメンタムなど短期術とは対照的に、腰を据えて有望株を発掘し数年単位で利益を狙う戦略です。
「『中長期投資』の銘柄選び5つの方法」では、具体的に成長株を見つけ出すための5つのアプローチが紹介されています。
例えば①新興市場の中から将来有望な業種を選ぶ、②上場して間もない企業は売上高の伸び率に注目する、③会社四季報などで高成長予想の企業を探す、④IR説明会や展示会で直接情報収集する、⑤SNSや投資仲間から有望情報を得る…等が考えられます。著者自身、多角的なチャネルから有望株を発掘していることが強調されています。また上場後しばらくは「売上高」の伸びに着目すべきとあります。新興企業は利益よりまず売上成長に注目するといった、成長株投資のセオリーが語られています。
「IR説明会で質問するための基本ワザ」「IR説明会での鉄板の質問とは?」では、企業のIR説明会に参加して有益な情報を引き出すコツが紹介されています。具体的な質問例(業界内での強みは何か?将来の成長戦略は? 等)や、質問する際のマナー・ポイントが解説されており、個人投資家が経営陣から直接情報を得る術が学べます。
さらに「基本的にはオススメだけれど……IR説明会の落とし穴に要注意」では、IR説明会における注意点も述べられます。企業側のポジショントークに乗せられすぎない、自分だけ特別な情報を得ようとしない、といった戒めです。実際、「自分だけ情報を得ようとする人に情報は回ってこない」とあり、独り占めしようとせずオープンな姿勢でいるほうが結果的に良い情報が得られるといった投資コミュニティでの心構えが説かれています。
「ブースの集客力で業界内の評価をうかがい知る」では、展示会などで企業ブースが盛況かどうかを見ることで、その会社の業界内での注目度や評価を推察する方法を紹介。これは現場感覚ならではの情報収集術で、数字だけでなく肌感覚も大事にする投資手法と言えます。
Column:「会社を辞めるという決断」では、著者が15年勤めた会社を退職した経緯について触れています。十分な資産を築いたことや中小企業診断士の資格取得などを機に、投資関連の事業に専念するため独立した話です。資産1億円を超え経済的自信を得た結果、人生の選択肢が広がった例として、読者にも示唆を与えています。
Part 7 中長期投資に欠かせない7つのOKポイントと3つのNGポイント:第7章では、中長期投資を成功させるための心得集がまとめられています。7つの「これはOK」というポイントと、3つの「これはNG」というポイントが列挙され、長期投資のお作法が学べます。
7つのOKポイントには、「成長シナリオを描いて投資する」「複利の威力を信じて気長に構える」「業界や競合も含めて研究する」「定期的にポートフォリオを見直す」…などが含まれるでしょう。初心者が押さえるべき基本に忠実な行動指針が提示されています。
3つのNGポイントには、「短期の値動きに一喜一憂して狼狽売りしない」「根拠なくSNS情報に飛びつかない」「信用取引の過度なレバレッジは避ける」…など、やってはいけない失敗パターンが警告されています。実際Part10で詳しく触れる内容とも被りますが、特に中長期では落ち着いた姿勢が重要です。
また、「非常識だけど正論なPER&PBRメソッド」という気になる項もあります。常識にとらわれない視点でPERやPBRを見る方法が紹介されているようです。例えばPERが高くても将来成長が見込めれば買い、逆に低PERでも成長力が無ければ買わないなど、一見常識と逆でも合理的な判断基準を示唆しているのかもしれません。
Column:「相場が悪いときの新高値ブレイク投資・決算モメンタム投資の考え方」では、相場低迷期でこれら短期手法をどう運用するかが述べられます。地合いが悪いとき無理に攻めず、防御に回る重要性などが書かれているでしょう。著者の経験から、休むも相場の心構えが伝えられます。
Part 8 中長期投資でオススメの10銘柄:第8章では、著者が厳選する中長期向け注目銘柄10選が具体的に紹介されています。なんと著者自身が保有する株も全て公開しており、その銘柄が本当に自信を持って推奨できるものであることが伺えます。
リストにはトヨクモ(4058)やオープンワーク(5139)など、新興市場の成長企業が名を連ねています。業種はSaaS系や人材サービス、フランチャイズビジネスなど多岐にわたり、いずれも時価総額数十~数百億円規模の中小型株です。
各銘柄ごとに注目ポイントや成長ストーリーが語られており、なぜその株を選んだのか初心者にもわかるよう解説されています。たとえば「アップガレージグループ(7134)」なら中古カー用品市場の成長性、「プレミアグループ(7199)」なら新興国でのオートローン事業の伸び、といった具合に企業ごとの強みが紹介されているでしょう。
これら具体例は単なる銘柄推奨にとどまらず、銘柄リサーチの視点を学ぶ教材にもなっています。読者は「どういう会社に投資すればよいか」のヒントを得られる構成です。
Column:「自分の弱点を認めて克服する」では、投資のみならず人生全般で自分の弱点に向き合う重要性が述べられます。著者自身、かつて「せっかちな性格」で失敗した経験などを踏まえ、弱点を自覚し改善することで投資成績も向上するといった自己啓発的メッセージを伝えています。。
Part 9 利益を最大化する投資法の実践術:第9章では、これまで紹介された投資法を実際にどう組み合わせて運用するかという実践的な話に踏み込んでいます。複数の手法の使い分け方や売買タイミングの総合的な戦略が語られます。
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