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優しさは、搾取される

人間関係で、あまりいい思いをしたことがない。
優しくされた記憶は少ないのに、理不尽に傷ついたことはよく覚えている。

なにかにつけて優遇される人がいる。
見ていてわかるくらい大事にされて、物をもらって、声をかけてもらって。
仕事だって、なぜかそういう人のところに回ってくるのは、業務負荷が軽いのに評価されやすいポジションだった。
一方で、時間がかかる雑務や調整など、評価されづらい仕事ばかりがこっちに回ってくる。
それを見ながら、「どうして私ばっかり…」と、心の中で静かに思っていた。

でも私は、言わなかった。我慢してきた。
不公平だと思っても、目をつけられたくなくて笑ってやり過ごした。
嫌なことをされても、「そんなことで怒る自分の方が子どもなのかな」って、自分を納得させた。
空気を読んで、波風立てないようにしてきた。

「頑張っていれば、誰かが見てくれる」
そんな言葉を信じていた時期もあった。
でも、現実は違った。
ちゃんと見られていたのは、愛想のいい人、飲み会に来る人、要領のいい人だった。

私は、便利な人だったんだと思う。
与えられたことはこなすけど、目立たない。文句も言わない。だから、扱いやすい。
でも、大事にはされない。

最近、やっと気づいた。
我慢を続けても、自分の居場所ができるわけじゃない。
報われない場所で、自分の価値をすり減らしながら頑張る意味はないってことに。

だから今は、自分を大事にしたい。
誰かに大切にされることを、あきらめたくない。
我慢ばかりしてきた自分を、ようやく労ってあげたいと思ってる。

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