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自分のライフスタイルを形成する経験と信念


幼い子どものころの体験が重要な理由

わたしたちが最初に気づいたのは、人間の内面をつくるもっとも強い刺激は、 ごく幼い子ども時代のものであるということです。この認識自体はたいして奇抜なものではありません。似たような考えは、どの時代の研究者にも見られます。 わたしたちの発見で新しいのは、わかる範囲の子供時代の体験、印象、態度を、 成長してからの精神世界の現象と明確に結びつけようとしたことにあります。わたしたちはごく幼いころの体験とのちの状況や態度を比較しました。すると、非常に重要なことが判明しました。精神世界の個々の現象は、1つの完結した全体として見てはいけないのです。個々の現象が理解できたのは、分離できない全体の一部としてすべての現象を理解し、精神が動く方向性、生き方のパターン、ライフスタイルを解き明かし、子ども時代の態度と成長してからの態度がひそかに求める目標が同じであることを明らかにしたときだけでした。
つまり、精神の動きという点ではなんの変化も見られなかったのです。具体化や言語化といった、精神の現象の外面的な部分の現れ方は変わるけれど、基本的な点や目標、活力といった精神が目標へ向けて動く部分はすべて子どものときのままであることが驚くほど明らかに示されました。たとえば、患者が不安になりがちな性格で、つねに不信に満ち、人と距離をおこうとする場合、3.4歳ころにはもう同じ精神の動きを身につけていたことが容易に証明されました。ただし、幼いころの動きは単純でより見抜きやすい形になります。ですから、わたしたちはいつもまず患者の子ども時代に注意を集中することを原則にしています。

アルフレッド・アドラー; 長谷川 早苗. 人間の本性 . 株式会社興陽館. Kindle 版

アドラー心理学ゼミナールの予習

4月からはじまる、アドラー心理学ゼミナールで使用されるテキスト「人間の本性・人間とはいったい何か」を読んで予習している。今日は冒頭の部分に、ライフスタイルの形成について興味深いことが書かれていたので、そのことについて書こうと思います。

アドラー心理学が個人心理学(individual psychology)と言われるのは、分割できない個人という意味です。分割できないとは何かと言うと、行動・認知・感情、それらを統合する個人として捉えます。それらを統合した個人が向かう人生目標への動きをアドラー心理学ではライフスタイルと言うのだと思います。

上記の文章からも分かるように、基本的なライフスタイルは幼少期に形成され成長してからも人生目標は変らないことを示唆してる内容です。

このことについて、自分のライフスタイルについて考えてみました。それは、私のライフスタイルがどのように形成されたのかを知るためでもあります。

まずは経験によって作られたことです。何か行動を起こした時の親の反応を考えてみました。記憶に残る経験だと、例えば人から何か、ケーキやお年玉を貰った時のことです。母から「ありがとう、とお礼は言ったの?」「人から物を貰った時は必ず親に報告してね」などが記憶に残っています。こうした経験から、人からしてもらった行為に対して、お礼をすることと、親に報告することは、対人関係を大切にするためのルールとして刻まれます。このルールに違反すると母から「親が恥をかく」ことを教わります。親が恥をかくことはいけないことだと学習します。それは親子関係を悪くすることを意味して、次からは親が恥をかかないように態度を改めるのです。こうした経験を幾度と繰り返すと信念が強化されて、「お礼は言うべき」「親に報告するべき」という経験によって信念が作り出されて行くのではないでしょうか。

今でもこの信念は強固に保たれていて、人から何かいただいたり、してもった行為については、「ありがとうございました。」とお礼を述べることが、あたり前になっています。その背景には常に親の存在が無意識にあって、親に恥をかかせてはいけないことも信念に刻まれ目標として行動を促されています。また、結果としては良好な人間関係を目的としてるのかもしれません。

このようなことを考えてみると、幼少期における親の教育が子どものライフスタイルに与える影響は大きく、アドラーが教育の重要性を訴えたのは、将来における良好な対人関係を築く基礎の部分だったからでしょう。

まだ冒頭部分ですが、アドラー自身の見解が書かれていて、とても勉強になります。今後も読みすすめて、さらにアドラー心理学の理解を深めて行きたいと思います。



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