【十戒】アダムとエバは守れてた?
アダムとエバと十戒
神はアダムに、とある木の実を食べてはならないと命じ、アダムは食べてしまった、というエピソードは有名です。
【創世記 2章16-17節】
主なる神はその人に命じて言われた、
「あなたは園のどの木からでも心のままに取って食べてよろしい。しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」。
このエピソードは、木の実を「食べるか・食べないか」、命令を「守るか・守らないか」といったことなのでしょうか。
この時のアダムの心には、神の価値観がしるされていたはずです。
【創世記 1章27節】
神は自分のかたちに人を創造された。
すなわち、神のかたちに創造し、男と女とに創造された。
人は「善悪を知る木からは取って食べてはならない」という神の言葉を通じて、神の価値観の中を歩むことを示すはずでした。
神の価値観を文字で表したのが十戒です
とは言え、十戒の文字が神の価値観のすべてではありません。文字には限界(字数制限)があるからです。
📌この記事では──
アダムとエバは十戒に違反があったのか、それぞれの戒めを一つずつ見ていきましょう。
第一戒:真の神への専心
🍏アダムとエバは神の言葉よりも、別の言葉を優先した
【創世記 3章1-6節】
さて主なる神が造られた野の生き物のうちで、へびが最も狡猾であった。へびは女に言った、「園にあるどの木からも取って食べるなと、ほんとうに神が言われたのですか」。
女はへびに言った、「わたしたちは園の木の実を食べることは許されていますが、ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」。
へびは女に言った、「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう。それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。
女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。
👉エバは、神の言葉よりも蛇の言葉を信じてしまいました。そして、共にいたアダムも同様でした。
これは、まことの神以外のものに「〇〇すれば、神のようになる」と惑わされ、神の言葉を軽視し、自分が神のようになることを求めたと言えます。
第二戒:偶像崇拝するな
🍏自分に好ましいものを偶像とした
【創世記 3章6節】
女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。
👉エバは「食べてはならない」という神の言葉を軽視し、「神のように賢くなること」を自分の判断基準にしました。
これは、いわゆる高き所と言われるものです。
自分を自分の思うように高めようとすることで、矢印が自分に向いている心の状態を表します。
自分にとって「良さそう、慕わしい、〇〇してくれそう」と言った虚構の偶像を、神の言葉よりも優先してしまいました。
第三戒:神の名をみだりに唱えるな
🍏エバは自分の言葉を、神の言葉にした
【創世記 3章2-3節】
女はへびに言った、「わたしたちは園の木の実を食べることは許されていますが、ただ園の中央にある木の実については、これを取って食べるな、これに触れるな、死んではいけないからと、神は言われました」。
👉エバは、神の言葉には無かった「触るな」という命令を独自に付け加え、それが「神の言葉」だと言いました。
これは、人の言葉を神の言葉とすることで、神の名を侮る行為でした。
第四戒:安息日を覚えよ
🍏神の安息を汚し、安息から追い出された
【創世記 3章23-24節】
そこで主なる神は彼をエデンの園から追い出して、人が造られたその土を耕させられた。
神は人を追い出し、エデンの園の東に、ケルビムと、回る炎のつるぎとを置いて、命の木の道を守らせられた。
👉エデンの園は、神と人とが共に安息する場所でした。
しかし、アダムとエバはその場所を汚すことでその安息を失い、労苦の中で生きることになりました。
【創世記 3章17-19節】
地はあなたのためにのろわれ、あなたは一生、苦しんで地から食物を取る。
地はあなたのために、いばらとあざみとを生じ、あなたは野の草を食べるであろう。
あなたは顔に汗してパンを食べ、ついに土に帰る、あなたは土から取られたのだから。あなたは、ちりだから、ちりに帰る」。
そしてこの労苦は、次の安息日まで──六日間(6000年間)──続くことになりました。
第五戒:父母を敬え
🍏アダムとエバは父なる神に逆らった
【創世記 2章17節】
しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」。
【創世記 3章6節】
女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。
👉父である神の言葉を軽視し、自分の判断で死を選んでしまったことは、父の言葉を敬うという原則に反していました。
第六戒:殺すな
🍏死なせることと死ぬことを選んだ
【創世記 2章17節】
しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」。
【創世記 3章6節】
女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。
👉エバと共にいたアダムは、エバが木の実を食べると死ぬことを知っていながら、それを止めませんでした。
エバが死なないことを見て、死ぬことを神から直接聞いていたアダムも食べてしまい、自分たちだけでなく、すべての命が死ぬようになりました。
第七戒:姦淫するな
🍏夫婦関係に影響を与えた
【創世記 3章12節】
人は答えた、「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」。
【創世記 3章16節】
つぎに女に言われた、
「わたしはあなたの産みの苦しみを大いに増す。あなたは苦しんで子を産む。それでもなお、あなたは夫を慕い、彼はあなたを治めるであろう」。
👉姦淫行為はありませんでしたが、夫婦関係に影響を与えました。
アダムは自分の行為の責任をエバに着せようとしました。自分を愛するように隣人を愛せていなかったことが、夫婦関係に不和をもたらしたのです。
互いに信頼し合う関係が崩れ、女は夫を慕い求めますが、夫は女を支配するようになりました。
第八戒:盗むな
🍏神のものを盗んだ
【創世記 2章17節】
しかし善悪を知る木からは取って食べてはならない。それを取って食べると、きっと死ぬであろう」。
【創世記 3章6節】
女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。
👉神に「取ってはならない」と言われたものを勝手に取ったことは、神のものを盗んだ行為でした。
第九戒:偽証するな
🍏素直に謝らず、責任転嫁した
【創世記 3章12-13節】
人は答えた、「わたしと一緒にしてくださったあの女が、木から取ってくれたので、わたしは食べたのです」。
そこで主なる神は女に言われた、「あなたは、なんということをしたのです」。
女は答えた、「へびがわたしをだましたのです。それでわたしは食べました」。
👉アダムは「女がくれたので」と言い、エバは「へびがだました」と言って、自分が悪かったとは言いませんでした。
しかも、アダムは「一緒にしてくれたあの女が」と、あたかも一緒にさせた神にも責任があると言いたげです。
これは自分の非を認めず他に罪を着せる、偽証に近い態度です。
第十戒:むさぼるな
🍏「神のようになりたい」という欲望
【創世記 3章5-6節】
それを食べると、あなたがたの目が開け、神のように善悪を知る者となることを、神は知っておられるのです」。
女がその木を見ると、それは食べるに良く、目には美しく、賢くなるには好ましいと思われたから、その実を取って食べ、また共にいた夫にも与えたので、彼も食べた。
👉エバは「神のようになること」が好ましいと思え、神の権威に並ぼうとしました。アダムは、エバが木の実を食べるのを止めずに黙認し、同じように自分も食べました。
まとめ
アダムとエバのこの物語は、神の価値観への試みであったことが読み取れます。
エデンの園の掟(創世記2章16-17節)は、十戒の原則と一致する。
アダムとエバによって十戒は軽視され、神との安息を失った。
人はアダムの後も、十戒の原則を試みられている。
モーセの時代に人の目に見える形──十戒の石板にされるずっと前から、神の価値観(神の言葉)は人の良心に刻まれ、それに従うべきことが示されていました。
思うこと
現代の私たちの心にも神の価値観(十戒)が記されています。
意識して守ろうとしないとアダムのように、ついやらかしてしまうものです。
神は独り子を犠牲にして、私たちにもう一度従うチャンスを与えてくれました。
それは神からの無償の贈り物です。
私たちは何もしていません。
行いによらない無償の贈り物です。
その事実を信じるだけで従ったことになるのでしょうか?
① チャンスは無償で与えられた
② その事実を信じた(悪霊も信じている)
③ そして従う(神の価値観の中を歩む)
よく言われる行いによらない恵みとは、①のことです。
②だけでOKと教える教会がありますが、ここまでの話の流れを考えれば、③が必要なのは明らかですよね。
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