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黙示録解説 第8章-第9章_学習用レジュメ

ヨハネの黙示録の学習用レジュメです。
聖書年表を用いたリアルな時間軸による考察と解説になります。
聖書本文とご一緒にご覧ください。


第8章・第9章概略

子羊が第七の封印を解いた
別の時間軸→ 神の裁きまでの380年間
✅七人の御使がラッパを吹く
✅三つの災いが来る
✅第五のラッパ(第一の災い)
✅第六のラッパ(第二の災い)


📍人の歴史6000年の年表


ここから本編


【ヨハネの黙示録 第8章】


この章から「第4章から第6章」の時間軸とは別の時間軸が展開します。
キリスト再臨までの380年間に起こることが預言されています。
👉エジプトのゲマトリアは、380です


1648~1678年(30年間)
少しの時間の静けさ


✅子羊が第七の封印を解いた

黙示録 第8章本文
1 小羊が第七の封印を解いた時、半時間ばかり天に静けさがあった。
2 それからわたしは、神のみまえに立っている七人の御使を見た。そして、七つのラッパが彼らに与えられた。

⚫︎1節 「半時間ばかり」は、原語的には「少しの時間」のことです。

👉313年から1648年までの「1335年間」、神の民は養われました(黙示録12:14参照➡️第12章)。

👉1648年は、西方キリスト教圏の宗教改革終焉の年であり、この年を起点とした380年間が始まります。

📍380は霊的なエジプトを表します。

⚫︎2節 七人の御使に七つのラッパが与えられた。

👉神の王国の完成に向けた、最後の試練が与えられます。


黙示録 第8章本文
3 また、別の御使が出てきて、金の香炉を手に持って祭壇の前に立った。たくさんの香が彼に与えられていたが、これは、すべての聖徒の祈に加えて、御座の前の金の祭壇の上にささげるためのものであった。
4 香の煙は、御使の手から、聖徒たちの祈と共に神のみまえに立ちのぼった。
5 御使はその香炉をとり、これに祭壇の火を満たして、地に投げつけた。すると、多くの雷鳴と、もろもろの声と、いなずまと、地震とが起った。

⚫︎3~5節 別の御使
金の香炉に沢山の香(多くの殉教者の慰め)
全ての聖徒の祈りに添えて
御座の前の金の祭壇に捧げる
香の煙は聖徒たちの祈りとともに
御使の手から神の御前に立ち上った
そして、御使は香炉を取り
祭壇の火で満たしてからに投げつけた
すると、雷鳴と稲妻と地震が起こった

👉この聖徒とは、一~四世紀の迫害において殉教した多くの者たちが含まれるでしょう。旧約時代の預言者らも含まれるのかもしれない。


✅七人の御使がラッパを吹く

地・海・水は何を表しているか?
=宗教
=政治
=人々

👉宗教とは、人の考えによる虚偽の教え、つまり偽の真理(世の価値観)。

👉第一から第四のラッパには、「焼かれ、壊れ、死、暗く」という表現がでてきます。これは霊的な比喩で、神から離れることを意味します

👉「少しの時間」の後、ラッパが七つ吹かれます。これらは、380年間の霊的エジプトでの試練を表しています。ラッパのたびに、試練を意味する40年が繰り返されます。七つ目のラッパが、キリスト再臨の合図です。


1678~1718年(40年間)
第一のラッパ


黙示録 第8章本文
6 そこで、七つのラッパを持っている七人の御使が、それを吹く用意をした。
7 第一の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、血のまじった雹と火とがあらわれて、地上に降ってきた。そして、地の三分の一が焼け、木の三分の一が焼け、また、すべての青草も焼けてしまった。

⚫︎7節 第一のラッパ
地(宗教)と木々(世の宗教や価値観から派生する文化など)の三分の一が焼かれ、青草(新しい価値観)も焼かれた。

👉三分の一という限定的な災害であることから、最終的な裁きの場面でないことがわかります。

👉1678~1718年の40年間は、宗教改革の余波により、宗教的寛容が一部認められましたが、プロテスタントとカトリックの対立は続きました。
カトリック教会は、勢力の再強化に努め、イエズス会を中心とする教育と宣教が活発化しました。
また、この頃から啓蒙主義(理性と科学重視)が台頭し始めました。


1718~1758年(40年間)
第二のラッパ


黙示録 第8章本文
8 第二の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、火の燃えさかっている大きな山のようなものが、海に投げ込まれた。そして、海の三分の一は血となり、
9 海の中の造られた生き物の三分の一は死に、舟の三分の一がこわされてしまった。

⚫︎8~9節 第二のラッパ
海(政治)の三分の一が血になった。
海の生き物(政治家や官僚や役人)の三分の一が死に、船(政商=財閥や経済界)の三分の一が壊された。

👉1718~1758年の40年間は、ヨーロッパ列強国間で、植民地の争奪をめぐる競争が激化し戦争がありました。
戦争や啓蒙思想の台頭によって聖書への態度を変化させ、聖書批判が広がりました。
植民地政策においては、ヨーロッパの宗教的価値観を現地の人々に植え付け、様々な文化や地域における宗教的アイデンティティの形成に影響を与えました。
教皇権は、ヨーロッパ諸国において依然として強力な存在で、カトリック諸国ではその権威に基づいていました。


1758~1798年(40年間)
第三のラッパ


黙示録 第8章本文
10 第三の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、たいまつのように燃えている大きな星が、空から落ちてきた。そしてそれは、川の三分の一とその水源との上に落ちた。
11 この星の名は「苦よもぎ」と言い、水の三分の一が「苦よもぎ」のように苦くなった。水が苦くなったので、そのために多くの人が死んだ。

⚫︎10~11節 第三のラッパ
水(人々)の三分の一が苦くなり多くの人が死んだ。

👉1758~1798年の40年間は、啓蒙主義の影響による聖書批判や理神論(デイズム)の台頭がありました。
一方で宗教復興運動や印刷技術の進歩や多言語への翻訳により、聖書はより多くの人々に手が届くようになりました。
フランス革命(1789-1799年)は、カトリック教会とその権威に対する反発を伴っており、聖書を含む宗教的シンボルが破壊されることもありました。

啓蒙時代には、聖書を歴史的・文献学的に分析する試みが進みました。
学者たちは聖書のテキストを歴史的文脈の中で研究し、聖書がどのように編集・伝承されてきたかを明らかにしようとしました。
この「聖書批判」は、特にヨーロッパの知識人層の間で、伝統的な信仰に対する懐疑を引き起こしました。


1798~1838年(40年間)
第四のラッパ


黙示録 第8章本文
12 第四の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、太陽の三分の一と、月の三分の一と、星の三分の一とが打たれて、これらのものの三分の一は暗くなり、昼の三分の一は明るくなくなり、夜も同じようになった。

⚫︎12節 第四のラッパ
太陽(神の言葉・真理)と月(神の民・信仰者)と星(神の預言者・指導者)の三分の一が打たれた。
昼と夜(光と闇の世界)の三分の一が暗くなった。

👉1798~1838年の40年間は、フランス革命の余波から民主主義、自由、平等の理念がヨーロッパに広がり、ナポレオン戦争が各地で勃発し大混乱に陥りました。
この頃、産業革命がイギリスで本格化し、農業中心の社会から工業中心の社会に移行しました。都市への人口集中を引き起こし新しい社会階級(労働者階級=隠れた奴隷制度)が形成されました。
また、アメリカ合衆国やラテンアメリカ諸国の発展、アジアやアフリカにおけるヨーロッパの影響力の増大など、世界各地で新しい力関係が形成されていきました。

この時期、18世紀の啓蒙思想は、19世紀に入っても影響を及ぼし続け、理性や科学を重視する啓蒙主義的な思想は、聖書の超自然的な要素や奇跡を疑問視する傾向を強めました。
このため、聖書を歴史的文脈や文献学的に分析する試みが続き、聖書批判学が発展しました。特に、ドイツでは「高等批評」と呼ばれる学問が進展し、聖書の権威に対する挑戦が強まる一方、学問的な聖書研究が進みました。
一部の知識人や思想家の間では、理神論(デイズム)や自由思想が広がり、聖書を道徳的・哲学的な教訓の書としては尊重しつつも、神の介入や奇跡に対する信仰を否定する傾向が見られました。
このような思想は、特にヨーロッパの都市部や知識層で支持を集めました。


📌1648~1838年の190年間は、ヨーロッパでの啓蒙思想の広がり、産業革命の進展、フランス革命とナポレオン戦争、アメリカの独立と拡張など、世界の政治、経済、文化に大きな変化がもたらされた時代でした。
また、アジアでは相対的な安定が続く一方で、西欧諸国の影響力が徐々に高まり始めた時代でもありました。


黙示録 第8章本文
13 また、わたしが見ていると、一羽のわしが中空を飛び、大きな声でこう言うのを聞いた、「ああ、わざわいだ、わざわいだ、地に住む人々は、わざわいだ。なお三人の御使がラッパを吹き鳴らそうとしている」。

⚫︎13節 中天を飛ぶ鷲が言う
災い災いが来る、地上に住む者たちに。三人の御使が吹くラッパによって。

✅三つの災いが来る


1838~1988年(150年間)
第五のラッパ(第一の災い)


【ヨハネの黙示録 第9章】


✅第五のラッパ(第一の災い)

黙示録 第9章本文
1 第五の御使が、ラッパを吹き鳴らした。するとわたしは、一つの星が天から地に落ちて来るのを見た。この星に、底知れぬ所の穴を開くかぎが与えられた。
2 そして、この底知れぬ所の穴が開かれた。すると、その穴から煙が大きな炉の煙のように立ちのぼり、その穴の煙で、太陽も空気も暗くなった。

⚫︎1~2節 天から地に一つの星が落ち、星が底知れぬ所(地の底)に通じる穴を開き、太陽(神の言葉・真理)と空は暗くなった。

黙示録 第9章本文
3 その煙の中から、いなごが地上に出てきたが、地のさそりが持っているような力が、彼らに与えられた。
4 彼らは、地の草やすべての青草、またすべての木をそこなってはならないが、額に神の印がない人たちには害を加えてもよいと、言い渡された。
5 彼らは、人間を殺すことはしないで、五か月のあいだ苦しめることだけが許された。彼らの与える苦痛は、人がさそりにさされる時のような苦痛であった。

第一の災いは、五か月間苦しめる
「五か月間」とは、30日×5=150日(年)

👉第五のラッパは、他のラッパと異なり「五か月」と期間が明示されていることから、他のラッパの40年と異なり、150年間を表す。

1838~1988年の150年間
1837年 イギリス帝国ヴィクトリア朝
※1838年 ヴィクトリア女王戴冠

👉ヴィクトリア朝時代(1837-1901年)は、イギリス帝国が最大の影響力を持った時期であり、植民地を拡大し全地の六分の一を支配したと言われます。
その後の二つの世界大戦や植民地の独立運動が続きました。
支配された国々では経済的困窮、文化的抑圧、民族紛争が発生し、多くの人々が苦しみました。
これを「五か月間の苦しみ」と見ることができます。

イギリス帝国領と
ヴィクトリア女王(戴冠時と晩年)

黙示録 第9章本文
6 その時には、人々は死を求めても与えられず、死にたいと願っても、死は逃げて行くのである。
7 これらのいなごは、出陣の用意のととのえられた馬によく似ており、その頭には金の冠のようなものをつけ、その顔は人間の顔のようであり、
8 また、そのかみの毛は女のかみのようであり、その歯はししの歯のようであった。
9 また、鉄の胸当のような胸当をつけており、その羽の音は、馬に引かれて戦場に急ぐ多くの戦車の響きのようであった。
10 その上、さそりのような尾と針とを持っている。その尾には、五か月のあいだ人間をそこなう力がある。
11 彼らは、底知れぬ所の使を王にいただいており、その名をヘブル語でアバドンと言い、ギリシヤ語ではアポルオンと言う。

12 第一のわざわいは、過ぎ去った。見よ、この後、なお二つのわざわいが来る。

⚫︎3~10節 いなごにサソリの力があり、地の青草や木(宗教的文化)は害さないが、神の印を持たない者は害してもよい。殺してはいけないが苦しめる。

👉いなごは大量に発生し、破壊的な影響を及ぼす存在です。
イギリスの植民地政策は、インドやアフリカなどの地域で膨大な資源を搾取し、大衆を苦しめました。
さそりの力は痛みを引き起こすもので、死には至らないものです。
植民地支配の下では、支配された人々が経済的搾取、労働、抑圧、法制度による苦しみを受けたが、完全に滅亡することはありませんでした。

👉死を求めるが死ねない、つまり支配から逃れられませんでした。

⚫︎11節 いなご(悪霊)は底知れぬ所の使い(悪魔)を王とする。その名はアバドン(アポリュオン)=破壊者という。

👉イギリスは、第一次世界大戦(1914-1918年)と第二次世界大戦(1939-1945年)のほか、数々の戦争に関わっています。

AD1945ヤルタ会談(英・米・ソ)と
AD2024英王チャールズの悪魔崇拝

⚫︎12節 第一の災いが過ぎ去り、この後、あと二つ(第二・第三)の災いが来ます。


1988~2028年(40年間)
第六のラッパ(第二の災い)


✅第六のラッパ(第二の災い)

黙示録 第9章本文
13 第六の御使が、ラッパを吹き鳴らした。すると、一つの声が、神のみまえにある金の祭壇の四つの角から出て、
14 ラッパを持っている第六の御使にこう呼びかけるのを、わたしは聞いた。「大ユウフラテ川のほとりにつながれている四人の御使を、解いてやれ」。

⚫︎13~14節 第六のラッパは、最後のラッパのひとつ前。最後の40年間の試練です。

👉大川とは、多くの人々が流されている世の中です。

  • 1989年に冷戦終結

  • 資本主義とグローバリズムの進展

  • 地域紛争激化

  • 反グローバリズム台頭(今ここ)

黙示録 第9章本文
15 すると、その時、その日、その月、その年に備えておかれた四人の御使が、人間の三分の一を殺すために、解き放たれた。
16 騎兵隊の数は二億であった。わたしはその数を聞いた。
17 そして、まぼろしの中で、それらの馬とそれに乗っている者たちとを見ると、乗っている者たちは、火の色と青玉色と硫黄の色の胸当をつけていた。そして、それらの馬の頭はししの頭のようであって、その口から火と煙と硫黄とが、出ていた。
18 この三つの災害、すなわち、彼らの口から出て来る火と煙と硫黄とによって、人間の三分の一は殺されてしまった。
19 馬の力はその口と尾とにある。その尾はへびに似ていて、それに頭があり、その頭で人に害を加えるのである。

⚫︎15~19節 四人の御使が、人間の三分の一を殺すために放たれた。二億の騎兵は赤青黄の胸当て、馬の頭は獅子のようであった。三つの災害(火・煙・硫黄)によって、人間の三分の一が殺された。

👉赤青黄の騎兵は、バチカンのスイス衛兵か?
無数の悪霊を伴う世の価値観が、人々を霊的に殺すために放たれたということでしょうか。

👉ここでの「殺す」は霊的なたとえで、神から離れ霊的に死ぬこと、つまり、命の書から名が消されてしまうことを指します。
そうだとすれば、三分の一の人々がすでに命の書から名が消されていることになります。この三分の一という表現も霊的なたとえであると言えます。

ローマ教皇フランシスコとバチカンのスイス傭兵

黙示録 第9章本文
20 これらの災害で殺されずに残った人々は、自分の手で造ったものについて、悔い改めようとせず、また悪霊のたぐいや、金・銀・銅・石・木で造られ、見ることも聞くことも歩くこともできない偶像を礼拝して、やめようともしなかった。
21 また、彼らは、その犯した殺人や、まじないや、不品行や、盗みを悔い改めようとしなかった。

⚫︎20~21節 残りの者(人間の三分の二)は、偶像崇拝を辞めない。
殺人(霊的な殺人=神から引き離すこと)、まじない・不品行・盗みから回心しない。つまり、悪魔が支配する世に浸り、または囚われ神に立ち返ろうとしない。

👉この場面は、1988~2028年の40年間の末期、最後の42か月間(2025~2028年)の描写です。

最後の42か月については、次回(第10章-第11章)で語られています。

第10章へ続く…


次回➡️ ヨハネの黙示録 第10章-第11章


【黙示録】概観図
聖書の中でも難解と言われる「ヨハネの黙示録」の全体構成を図表化しました。全体図を視覚的に俯瞰ふかんすることができます。