会社員、オールドレンズを買う(エルマー 3.5cm)
私の父親は、今だに“昭和”で年数?を換算している。「今年は昭和99年だから、昭和○○年は19○○年か」といった感じ。平成生まれの私には理解出来ないが、誰かに「2024年は令和何年でしょう?」と問われても私は答えられない。それを思うと“平成36年”が楽なのかも。さて、9月に私はオールドレンズを購入した。昭和16年、つまりは1941年に製造されたライカの“エルマー 3.5cm F3.5”だ。スレッズの方では購入を匂わせていたが(なぜ)、焦点距離35mmの単焦点レンズはこれで2本目となる。ただし、Mシステム(M型)用のレンズではない。Mシステムが誕生するのは、このレンズが作られた13年後のこと。では、このレンズは何処の馬の骨なのか。
L39というマウント
その答えは!と勿体ぶるほどのことではないが、これはMシステム誕生以前の主力商品(レンジファインダー)用のレンズである。現在は通称“バルナック”と呼ばれているこのカメラの話は“Q3 43”を買うの買わないのをダラダラと述べた記事にやんわりと記載しているのでご覧いただきたい。Mシステム用のレンズならばMマウントだが、このレンズのマウントは“L39マウント(以下:L39)”や“スクリューマウント”などと呼ばれる。その他に“L型”と見かけることもあるが、“Lマウント”になるとライカSLなどで使える現行品になってしまうので注意が必要だ。とにかく、簡潔に表現すれば「L39はMシステムでは使えない!」ということになる。これはピンチだ。
しかし、僅かなサラリーをやりくりしている私ことアラサー会社員が無用の長物を買うわけがない。そう、このL39をMシステムで使う方法があるのだ。それが!!と勿体ぶるほどのことではないが(リプライズ)、単純に変換アダプター/マウントアダプターを購入して装着すれば良い。スクリューマウントと呼ばれるだけあって、L39はネジのようにくるくるとまわしながらカメラ本体に装着する。このネジ切りの部分に変換アダプターを装着すれば、Mシステムや他社のマウントのカメラでも使えるというわけだ。ただ、ここで私がM11モノクローム(以下:M11M)を使っていることによりある問題が爆誕した。それが《6bitコード先輩の存在と位置》である。


ある問題(解決済み)
そもそも、なぜL39のレンズを購入しようと思ったか。それは「軽くて薄くて良さそう!」という軽量至上主義に取り憑かれた人間ゆえの選択であった。私も所有しているカラースコパーなどMシステム用の軽量レンズはあるが、L39はそれとはまた違うレベルだ。もちろん、見に行かせていただいた“エルマー35展”やネット上の作品を見て驚いた部分も含まれている。購入に至っては、共にL39で焦点距離35mmのエルマーとズマロンで迷った。そして、これらのレンズを試させていただいた際に問題が発生したのだ。変換アダプターも一緒にお借りすることでM11Mへの装着は行えたが撮影が出来ない。ライブビューでシャッターを切ると雪原ほど白く飛んだ。
おそらく、カメラがレンズを検出出来ずに“レンズなし”の状態になっているのだろう。店員さんとも話して原因はすぐに分かった。というか、私はそれに関する記述をフォローさせていただいている方々のnoteやYouTubeで見ていた、、ことを思い出した。M11シリーズの本体マウント下部には、レンズの6bitコードを読み取るセンサーが配置されている。このセンサーが装着する変換アダプターによっては完全に隠れず少し露出してしまう。それによってレンズも検知出来なければ、シャッター幕も動かない状態となっていた。実際、指をその箇所に当てると元気よくシャッター幕が上がる。ちなみに、現在はソフトウェアアップデートでこの問題は解消しているそう。

御年83歳
その顛末までは知らなかった哀れな会社員は、6bitコードの読み取りセンサーが隠れるアダプターを求めて(広大なインターネッツを)彷徨った。結果、レンズの購入よりも前にLIGHT LENS LABのアダプターが自宅に届く。先の通り、現在はソフトウェアアップデートで解消しているそうなので気にする必要はないだろう。とはいえ、センサーを微妙に露出し続けておく必要もないと思うのでカバー出来るアダプターが良いのではないかと思う。これで事前準備は万端だ。よって、エルマーを迎え入れるに至った。オールドレンズとはいえ決して安くはない。また、私が購入可能な価格帯は良品よりも低い在庫が多くて“味”と括りきれない部分があることも記しておきたい。
前後するが、エルマーだからか/購入した変換アダプターの問題なのか/L39自体の性質なのか/は不勉強で分からないが無限遠が出ない。別の表現では、無限遠の位置まで動かしても二重像が一致しないのだ。それに気がついたのは購入後であったが「だいたい合ってるから良いわ!」で熟睡する人間:私だったために問題はなかった。異なるマウントで無理やり使用しているので、こうした齟齬のようなものは発生するのだろう。逆に、レンジファインダーではないデジカメ(a7IV)であればより気にならなかった。そのような癖はあるが、M11Mと組み合わせると665gという異次元の軽さになっている。すべての「?」を差し引いても、文句は言えないと思った。
(おそらくつづく)


これまで
本体:ライカ M11モノクローム





本体:ソニー a7IV





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