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260320F 驕慢の正体、DSS

その昔
父の膝の上に乗るに
若干どころかハッキリと
躊躇が出たくらいの年頃

1フロア上の祖父の住まい
視ているテレビにはプロ野球

その頃
グラブと金属バットを
物騒な事ではなく
野球をスるべく買って貰い

日々フェンスに囲まれた公園で
掌には少し剰る大きさの
B式軟球を追っていた

「僕、プロ野球選手にナりたいなぁ」

シンプルな憧れだった
カクテル光線を浴びて
グラウンドの最も高い処から
打者を見下ろし
目深に被った帽子の向こうで
彼らは何を想うんだろう

ごくシンプルな
子供の心の流れだった
と振り返る

その言葉が老体に入り
ドコかを通って出てきた言葉を一生
忘れられないだろう

「馬車馬にナるな馬主にナれ」

ヒドく狼狽し
項垂れて落ち込む僕に
今ならハッキリと言ってやれる

「いいか坊主
アレは文民が軍人に傲る
人間的な小ささと同じだ」


後半へ続く


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