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反応する前に、ほんの少し『間』をつくる。そこに人生を変える余白がある。その余白に入れるものが大切。

反応する前に、ほんの少し「間」をつくる。

そこに人生を変える余白がある

腹が立った。

悲しくなった。

イライラした。

思わず言い返したくなった。

あるいは、嬉しくてすぐに飛びついた。

私たちは毎日のように、何かに反応しながら生きています。

そして、ときどき後悔します。

「あんな言い方、しなければよかった」
「もう少し冷静に考えればよかった」
「本当は、あんなことを言いたかったわけじゃない」

私自身も、何度もありました。

でも、最近思うのです。

人生を変えるために必要なのは、

「感情をなくすこと」ではない。

むしろ、

感情が生まれた瞬間に、ほんの少しだけ“間”をつくることなのではないか。

その小さなスペースに、人生を変える可能性が眠っているのだと思います。


「反応」と「行動」の間にあるもの


何かが起きる。

感情が動く。

すぐに反応する。

私たちは、ついこの流れで生きてしまいます。

嫌なことを言われたら、言い返す。

否定されたら、否定し返す。

不安になったら、逃げる。

腹が立ったら、怒る。

そして、あとから

「しまった……」

となる。

でも、ここにほんの少しだけスペースをつくる。

「ちょっと待ってみよう」

それだけです。

すると、

「本当に怒る必要があるのかな?」

「相手は何を伝えたかったんだろう?」

「自分は、どうありたいんだろう?」

と、別の視点が生まれてきます。

この「別の視点」が、とても大切なのだと思います。


コヴィー博士が教えてくれた「選択する力」


『7つの習慣』で知られるスティーブン・R・コヴィー博士も、人生を主体的に生きるために、刺激と反応の間には選択の自由があるという考え方を示しています。

刺激がある。

だから反応する。

それだけではない。

その間に、

「自分はどうするか」

を選べる場所がある。

私は、この「間」にこそ、人間らしさがあると思っています。

動物は、刺激に対して本能的に反応することがあります。

でも人間には、

一度立ち止まり、意味を考え、選び直す力

があります。

それが、人間力なのかもしれません。


では、その「スペース」に何を入れるのか?


ここが、もっと大切なところです。

ただ、

「怒らないようにしよう」

「冷静になろう」

だけでは、なかなか人生は変わりません。

なぜなら、そのスペースは、何もしなければ元の感情に埋め尽くされてしまうからです。

だから私は思います。

そのスペースに、何を入れるかが大切なのではないか。

知識でもいい。

経験でもいい。

学びでもいい。

でも、私はその先にあるものを入れたい。

それは、

感謝。

そして、

恩送り。

です。


「効率」ではなく「感謝」を入れてみる


私たちは、たくさんのことを学びます。

仕事の効率化。

コミュニケーション。

心理学。

成功法則。

お金の知識。

時間管理。

AI。

どれも大切です。

でも、学んだものを

「自分が得するため」

だけに使ってしまうと、どこか苦しくなることがあります。

だからこそ、

そのスペースに、

「この経験から、何を学べるだろう?」

と入れてみる。

さらに、

「この人から、何を受け取ったのだろう?」

と考えてみる。

そして、

「自分は次に、誰へ何を渡せるだろう?」

と考えてみる。

すると、不思議なことに、

同じ出来事なのに、

反応が変わってきます。


「嫌な出来事」が「学び」に変わる瞬間


例えば、誰かに厳しいことを言われたとします。

すぐに反応すれば、

「なんでそんなことを言うんだ!」

となるかもしれません。

でも、少しスペースをつくる。

そして、

「この言葉から、自分は何を学べるだろう?」

と考えてみる。

もちろん、相手の言っていることが正しいとは限りません。

全部受け入れる必要もありません。

ただ、

「自分にとって何か意味があるとしたら?」

と視点を変えてみる。

すると、

「自分にも改善できるところがあるかもしれない」

と気づくことがあります。

あるいは、

「この人も何か苦しんでいるのかもしれない」

と思えることもあります。

すると、

怒りだったものが、

理解に変わる。

理解だったものが、

感謝に変わる。

そして、その感謝が、

次の誰かへの優しさになる。


これが「未来を選ぶ」ということ


量子力学の世界では、観測することで私たちが捉える現象が変わる、という不思議な世界が研究されています。

もちろん、これをそのまま

「意識すれば何でも現実になる」

と解釈するのは科学的には適切ではありません。

でも、私たちの日常にも似たようなことがあります。

どこに意識を向けるかで、見えるものが変わる。

怒りに意識を向ければ、

怒らせた相手の欠点ばかりが見えてくる。

感謝に意識を向ければ、

その出来事の中にある学びが見えてくる。

未来は、突然どこかからやってくるものだけではない。

今日、何に意識を向け、どう反応するか。

その小さな選択の積み重ねが、未来をつくっていくのだと思います。


「自然体」とは、感情を抑えることではない


ここは、私自身も大きな気づきでした。

自然体で生きる。

自分らしく生きる。

そう聞くと、

「自分の感情のままに生きること」

だと思ってしまうことがあります。

でも、少し違うのかもしれません。

怒ったら怒る。

嫌なら嫌と言う。

悲しかったら悲しむ。

もちろん、それも大切です。

でも、

感情に支配されることと、感情を感じることは違う。

感情は感じていい。

そのうえで、

「私はどうありたい?」

と一度、自分に問いかける。

その「間」が、

自分らしさを取り戻す時間になるのではないでしょうか。


森信三先生の「立腰」にも通じるもの


人間学を学んでいると、森信三先生の教えにも、こうした「自分を整える」という考え方があります。

姿勢を正す。

生活を整える。

自分自身を整える。

外側を整えることによって、内側も整っていく。

これは、単なる生活習慣の話ではないのだと思います。

自分を自分で整える力。

これもまた、人間力の一つなのではないでしょうか。

二宮尊徳も、上杉鷹山も、渋沢栄一も、

自分だけが豊かになることではなく、

自分の力を、周囲や社会のためにどう生かすか

を大切にしていました。

学びとは、

知識を増やすことだけではない。

自分の反応を変え、行動を変え、誰かへの影響を変えていくこと。

そこまでいって、初めて学びが人生に生きるのだと思います。


今日からできる「3秒のスペース」


難しいことをする必要はありません。

今日から、

「3秒だけ待つ」

ことを意識してみませんか。

何か言われた。



感情が動いた。



3秒待つ。

そして、自分に問いかける。

①「今、私は何を感じている?」

怒り?

悲しみ?

不安?

悔しさ?

まずは感情に気づく。

②「この出来事から、何を学べる?」

正解を探さなくていい。

小さな気づきでいい。

③「私は、どうありたい?」

ここが一番大切です。

相手がどうするかではない。

自分はどうありたいか。

そして最後に、

④「この経験を、誰かのためにどう生かせる?」

ここまで考えられたら、

その出来事は、

「嫌な出来事」

ではなく、

「未来の自分を育てる出来事」

に変わっていきます。


人生を変えるのは、大きな決断だけではない


人生を変えようとすると、

転職しよう。

引っ越そう。

起業しよう。

何か大きなことを始めよう。

と考えます。

もちろん、それも人生を変える一歩です。

でも、もっと小さなところから人生は変わっているのかもしれません。

誰かに何かを言われたとき。

子どもにイライラしたとき。

仕事で失敗したとき。

夫婦で意見がぶつかったとき。

SNSで嫌な投稿を見たとき。

その瞬間に、

ほんの少しスペースをつくる。

そして、

「私はどうありたい?」

と問いかける。

その一回一回が、

自分の未来を選ぶ練習になる。


反応する前に、余白をつくろう


私たちは、

「何をするか」

ばかりを考えます。

でも人生を変えるのは、

「何をしないか」

なのかもしれません。

すぐに言い返さない。

すぐに決めない。

すぐに否定しない。

すぐに諦めない。

ほんの少し待つ。

その小さな「間」に、

別の可能性が入ってくる。

そして、そのスペースに

感謝を入れる。

学びを入れる。

恩送りを入れる。

すると、

同じ出来事でも、

違う反応ができるようになる。

反応が変われば、

行動が変わる。

行動が変われば、

人との関係が変わる。

人との関係が変われば、

人生の景色も変わっていく。


あなたは最近、「反応する前のスペース」をつくれていますか?


もし今日、

少しイラッとすることがあったら。

すぐに返事をする前に、

ほんの3秒だけ、

立ち止まってみてください。

そして、

「私は、どうありたい?」

と自分に聞いてみる。

その答えは、

誰かが教えてくれるものではありません。

あなたの中にある、

静かな感覚が教えてくれるかもしれません。

それが、

あなたの「自然体」なのだと思います。

まとめ

人生は、
「起きた出来事」だけで決まるわけではない。
その出来事に、どう反応するか。
そこにも人生を変える余地があります。
だから、

反応する前に、
ほんの少しスペースをつくる。
そして、そのスペースに、
知識だけではなく、

感謝を。
学びを。
恩送りを。

そこに何を入れるかで、
同じ現実から生まれる未来は変わっていく。
もしかすると、
人生の希望は、
大きなチャンスとして突然現れるのではなく、
反応する前の、ほんの小さな「間」の中に、いつも隠れているのかもしれません。

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