【RPA】会社の自動化ロボットが止まった日、オルゴールの仕組みを思い出した
138【RPA】会社の自動化ロボットが止まった日、オルゴールの仕組みを思い出した
RPAとは、人間のPC操作を記録し、その手順どおりに自動実行するソフトウェアロボットのこと。
会議で「RPA入れたのにもう誰も使ってないんだよね」と話したとき、正直、ちょっと気まずい思いをした方もいるかもしれません。せっかく導入したのに、いつの間にか動かなくなって、誰も触らなくなる。よくある話です。大丈夫。一緒に、ほんの少しだけその言葉の雰囲気をつかみましょう。

RPAとは、人間がPC上で繰り返すクリックや入力を、ソフトウェアロボットがそのまま真似して自動実行する技術。RPAは、AIの判断力を組み合わせたインテリジェントオートメーション(第107話)と違い、決められた手順をなぞるだけで自分では判断しないという点が特徴です。完全に理解する必要なんてない。なんとなく雰囲気だけつかめたくらいで十分です。

今日から使える!【たとえ話】
RPAは、オルゴールのようなものです。オルゴールの中には、シリンダーという金属の筒が入っていて、表面に小さな突起がびっしり並んでいます。シリンダーが回転すると、その突起が櫛歯を弾いて、決まったメロディーが鳴る仕組みです。
このシリンダーの突起の並びこそが、まさに「手順書」です。どの音を、どのタイミングで、どの順番に鳴らすか。すべて突起の位置で決まっています。RPAも同じで、人間がマウスでクリックし、数字を入力し、ボタンを押す……という操作の流れを、そっくりそのまま記録して、何度でも正確に再生してくれます。
ただし、オルゴールの櫛歯の位置がずれると、突起が空振りしたり、違う音が鳴ったりします。RPAも、画面のレイアウトが変わるだけで、クリックすべき場所がずれてエラーになります。手順書に書いてあることは完璧にやるけれど、手順書に書いてないことは一切できない。これがRPAの正体です。
もちろん、オルゴールはシリンダーを差し替えれば別の曲が弾けます。RPAも、シナリオという手順書を書き替えれば、経費精算ではなく在庫チェックや請求書処理など、別の業務に対応できます。ただ、どのシリンダーを使っても、結局は突起の配置どおりにしか動けない。楽譜の外には一歩も出られないのです。

高橋部長とミサキの「ながら聞き」会話例
高橋部長:そういえばさ、うちの部署で前に導入してたRPA、あれ……最近、誰も使ってないよな。
ミサキ:確かに、最近誰も触ってないですよね。
高橋部長:画面のボタン位置がちょっと変わっただけで、完全に止まったんだよ。優秀なのか不器用なのか、よくわからなくてさ。
ミサキ:その感覚、すごくわかります。実はそれ、RPAって、一言でいうと、オルゴールなんです。
高橋部長:オルゴール?
ミサキ:シリンダーの突起の並びどおりに、何度でも正確に同じ曲を奏でる。でも、その通りにいかない場面には対応できない。RPAも、まったく同じなんですよ。
ミサキ:今回のRPAをたった5分で耳で学べる私ミサキと高橋部長の掛け合いが楽しいポッドキャスト版「こっそりAI教室」は以下のリンクからどうぞ!
今回のまとめ
オルゴールのシリンダーを差し替えれば違う曲が弾けるように、RPAもシナリオを書き替えれば違う業務に対応できます。まずは自分の部署で「これはシリンダーに載せられる定型作業かな?」と棚卸ししてみることから始めてみましょう。
だからこそ大丈夫。僕が、アラフィフ以上のみんなをちゃんと連れて行きます。焦らず、なんとなくの雰囲気だけでもつかんでいきましょう。一緒に、少しずつ、AIの波に乗っていきましょう。
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