「謝」のつく「はじめてのお金」。
レンタル無職ズボラさんの企画が
面白そうだったので、
締め切りややぎりぎりに、
参加してみようと思う。
自分にとっての初めてのお金といえば、
色々ある。
お駄賃、お年玉、おこづかい、お給料…。
それぞれありがたく感じながらも、
様々なシーンで必然として、
もしくは物欲に流され、
それらは慌ただしく、
私の手元から離れていった。
なので、
じっくり身に染みて、
「初めて」と感動を覚えたほどの
お金といえば、
私の中ではひとつに絞られる。
それは、副業として自宅で音楽教室を
始めたばかりの頃に、
1人目の生徒からいただいた月謝だと思う。
17年前、
人生初の生徒を教室にお迎えした。
「こんにちは!」
と元気にやって来てくれた生徒は、
ご近所の4歳の女の子だった。
「はい!こんにちは!」と、
うわずった声で挨拶を返した私は、
「初めてのレッスン!」ということで、
心臓がバクバクしていた。
普段は平気なことも、
この日は手が少し震えるほどだった。
私はあまり顔に出ないが、
めっちゃ緊張しぃでもある。
30分のレッスンが終わると、
生徒の笑顔に安心させられたくらいだった。
事前の準備やシミュレーション、
そして、生徒と関わるレッスンの時間。
それらはこんなに、
あらゆる神経を使うものなんだなぁ
とも思った。
翌週も同じ曜日に、
にこにこ笑顔のその子が、
教室にやって来てくれた。
そして、
「よろしくおねがいします!」と、
その子から月謝袋が差し出された。
それが、
私にとっては初めての月謝だった。
初めていただいた
その月謝袋を手にしたとき、
その重みと、
自分が歩み始めた一歩の大きさを
改めて感じた。
「ありがとうございますっ。」
丁寧に差し出してくれた生徒に、
丁寧にお礼を返した。
月謝には、
「学びを得ることに対する感謝」の気持ちが
込められていると云われている。
改めてその意味を知ると、ありがたすぎて、
恐縮してしまいそうにもなる。
そして、
好きなことでお金をいただける喜びと、
これからも半端なことは出来ない…!
という責任を感じたりもする。
なので、生徒が増えても、
月謝はどれも特別に思え、
しばらくの間は使わずに
大切に貯金していた。
(要り用になった途端使い始めたが。)
初めてのレッスンから時が経ち、
教室は少しずつ変化を重ねた。
お子さん向けだけでなく、
大人の方を対象にしたレッスンや、
グループレッスンも始めた。
未だに緊張する場面も数多くあるが、
初めて月謝をいただいたときの
あの感動は忘れない。
それが原動力になり、
今でも私を支えている。
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