【水回りの設えとリズム】《vol.20》|「小さな瞑想室」――お風呂とトイレ、静寂の習慣
洗面所を「第二のリビング」と定義するなら、
お風呂やトイレは、
自分をリセットする「一番小さな瞑想室」
かもしれません。
家全体のパブリックな空気から切り離され、
ふと一人になれる場所。
そこをどう設え、
どんなリズムで整えるかは、
暮らしの純度に直結しているように
感じています。
壁紙を愛で、香りを整える
トイレは、家の中で最も壁紙を近くで、
じっくりと見る場所。
だからこそ、ここには妥協のない
「好き」を詰め込みました。
選んだのは、
イギリス「Farrow & Ball」のドット柄です。
洗面室では同ブランドの
ペイントを採用しましたが、
職人さん手書きによるドットの壁紙もまた、
どこかに取り入れたいと願っていたもの。
紙製ながら水拭きができる実用性も
兼ね備えており、
その柔らかなリズムが狭い空間に
奥行きを与えてくれます。

職人さんの手仕事を感じます
空間の仕上げは「香り」です。
フランスのフレグランスブランド
「MAD et LEN(マドエレン)」の「夜の土(TERRE NOIRE)」を
長く愛用していますが、
その深い香りを玄関でも楽しみたくなり、
今は役割を分けています。
現在トイレには、
ミントのエッセンシャルオイルを。
「MAD et LEN(マドエレン)」の石と
トイレットペーパーの芯に
数滴垂らしておくだけで、
扉を開けるたびに清涼感が広がります。
視覚と嗅覚を整えることで、
限られたスペースは
瞬時に「瞑想室」へと早変わり。
毎日数回、必ず使用するトイレを
お気に入りの場所に整えることは、
暮らしを上質なところへ
引き上げてくれる気がします。

アイアン容器はひとつずつ手作りだそう
「すぐやる、すぐ済む」の掃除ロジック
水回りを美しく保つ秘訣は、
気合を入れてまとめて掃除することではなく、
日々のリズムに「小掃除」を組み込むこと。
私は朝いちばんに、さっとトイレを整えます。
そして毎週水曜日を「水回りお掃除デー」と決め、
トイレ、お風呂、洗面所、キッチンを
流れるように磨き上げます。
洗剤の厳選も、運用を楽にする鍵です。
アルカリ電解水「The Magic Water」を
家中の中核とし、
便器内にはクエン酸、
洗面ボウルや水栓にはサンスターの「キーラ」を。
100%とはいかなくても、
なるべくナチュラルな素材を選び、
種類を絞る。
そして掃除道具は、
使う場所にセットしておく。
この「引き算のロジック」で、
掃除への心理的なハードルを下げ、
考える前に身体が動く仕組みを作っています。

掃除のモチベーションアップに
20分間のリセット・タイム
お風呂での習慣も、
私にとって欠かせないリズムのひとつです。
洗面所に設置した
「Tivoli Audio(Model One)」から流れるやわらかい音と、
500mlの水を傍らに毎日20分、
じっくりと湯船に浸かります。
一日の終わりに思考が穏やかに整理され、
心地よい眠りへと誘われる時間。
また翌朝を機嫌よく、
ニュートラルな気持ちで迎えるための
大切なリセット・タイムです。
Journal Schedule
「暮らしの旅の記録」は、
毎週 水曜日と日曜日の21時に更新しています。
4月のテーマは、「水回り」。
暮らすこと、整えること、育むこと。
私にはそんなキーワードの詰まったエリア。
また次回のコラムでお会いしましょう。
