下級コンサルはAIに淘汰される



はじめに──「AIに仕事を奪われる恐怖」の実態

「ChatGPTに月3万円も課金したら、そこそこの答えが返ってくる。

じゃあ安価なコンサルタントを雇うよりAIに聞くほうが良くない?」
最近、そんな話をちらほら耳にします。実際、ぼくも有料プランを使ってみて思うのは、「確かに70点くらいのアンサーはさっと返ってくる」ってこと。これがあれば、下級コンサル会社の売上が減って倒産が増える可能性は大いにあると感じます。

とはいえ、だからといって人間が完全に不要になるわけじゃない。現状のAIは「専門家のショートカットツール」にはなっても、「素人の万能ツール」にはならないんです。

今回は、ぼく自身の使用感をもとに「ChatGPTに課金してみてわかったAIの可能性と限界」について深掘りしてみます。


ChatGPTが「70点の回答」をくれる理由

1. 大量データから抽出する“平均値”

ChatGPTの強みは、大量のデータを学習して蓄えた情報をベースに、“もっとも確からしい答え”をまとめるところです。いわば「過去の文章や文献を解析して、世の中的に平均的な答えを瞬時に出せる」イメージ。だからこそ、質問内容によってはサクッと70点レベルのアンサーが返ってきます。
メリット
• リサーチ時間の大幅短縮
• 一次情報の網羅的な把握
デメリット
• 独創性や尖ったアプローチは期待しにくい
• 「おかしな答え」が時々混ざる

2. そもそも“回答の質”は質問力次第

ChatGPTにとって、入力される質問が「指示範囲が明確で深掘り度が高い」ほど、的確な答えを返しやすくなります。

逆に、質問が漠然としていたり、前提条件が曖昧だったりすると、返ってくる回答も「散らかった情報の寄せ集め」で終わりがち。

例: 「マーケティング戦略について教えて」という漠然とした質問だと、「一般論の寄せ集め」である程度の答えは返るものの、深みには欠ける。


なぜ「下級コンサル」は危ういのか

1. 70点のアンサーで事足りる業務がある

コンサル会社でも「ヒアリング→基本的な調査→一般的な戦略提案」くらいしかしていないところは多いです。正直、これってChatGPTでも7割くらいは代替できてしまう領域。しかも月3万円の課金で24時間対応してくれるわけです。費用対効果を考えたら、クライアントが「とりあえずAIに聞けばいいや」となるのは当然かもしれません。

2. 業務内容がマニュアル化されすぎている

下級コンサルティングの特徴として「テンプレートをベースにヒアリング項目を埋めていく」ケースがあります。でも、それは言い換えれば「AIがこなせる作業」でもありますよね。独自の視点やオリジナルのフレームワークがない会社は、AIの進化とともに淘汰されていく可能性が高いです。

3. 付加価値を生み出す“深い専門性”がない

もし「超ニッチな領域の専門家」や「現場対応力が突出している」といった武器があれば話は別。しかし大半の下級コンサルは、そこまでの専門性を持たないことが多い。その結果、「AIに質問して十分じゃない?」とクライアントに判断されてしまいかねないわけです。


それでも人間の専門家が必要なワケ

ここまでは「AIが下級コンサルを食うよ」という話をしてきました。では、なぜ「専門家の仕事」がいきなり全部AIに置き換わらないのか。その理由を3つ挙げてみます。

1. 質問がしょぼいとAIもしょぼい回答しか返せない

たとえば、マーケティングの知識が全くない人が「売上を上げる方法って何ですか?」とだけ聞いても、AIは一般論で返すしかありません。でもプロのマーケターが「昨年比◯%成長を目指していて、予算は◯円で、主な集客チャネルは△と□です。これらを踏まえたうえで何か新しい切り口はありますか?」と聞けば、もっと具体的な回答が返ってきます。
質問力、つまり「どこをどう深掘りすれば本質に迫れるか」を理解している人間の介在があるかないかで、AIの出力のクオリティは大きく変わるんです。

2. 若干ズレた答えを“修正”できるのは専門家の強み

ぼく自身、ChatGPTを4週間ほど使ってみて、「たまに微妙に外れてるな」と思うことがありました。でも「ここがちょっと違いますね。◯◯という事例もあるので、それを踏まえて再考してください」とリクエストすれば、精度がグッと上がる。その修正点を把握するためには、自分がその分野をしっかり理解していないといけません。
つまり、“答えのおかしさ”に気づける知見があるかどうかが、AI時代のコンサルタントに求められる素質になっていくわけです。

3. 専門外のことは“そこそこ”で止まる

AIは広く浅くという面には強みがありますが、最新情報や専門分野の深掘りではまだ取りこぼしや間違いがあることも事実。特に法律・医療・テクノロジーなどは日進月歩で変化が激しいので、常にアップデートされる知識に追いつくのは結構大変。

「専門外でそこそこ使える」というレベルで考えれば十分便利ですが、本当に突き詰めた知識や戦略になると、まだ専門家の手を借りる必要があります。


専門家とAIが協力する未来

1. 「時短ツール」としてのAI活用

ぼくの感覚としては「調べ物をChatGPTに任せる→ぼくがその答えを専門的な視点でチェックして、さらに精度を上げる」という使い方が最強だと思います。

実際、リサーチにかける時間が大幅に減るので「人材にお金をかける必要が減る」とも言えるし、同時に「専門家がより付加価値の高い作業に集中できる」メリットがあります。

2. コンサルタントも“AI前提”の仕事にシフト

今後はコンサルタント自身が「AIを使いこなせるかどうか」で収益に差がつくはずです。

たとえば、
クライアントがAIを正しく使えるようにナビゲートする
AIの回答を編集・検証して、プランを組み立てる

これらはAIに完全置き換えされにくい領域と言えるでしょう。

3. 下級コンサルからの脱却

「ただ調べるだけ」「ただテンプレを当てはめるだけ」ならAIで事足りる。だからこそ、人間のコンサルタントは“問いを立てる力”や“現場感覚”、“クライアントとのコミュニケーション”などを研ぎ澄ます必要があります。そうすれば、価格競争に巻き込まれることなく、AIの進化を味方につけて稼ぎ続けられるはずです。


具体的なアクションプラン

では、読者の皆さんが今後AIとどう付き合っていけばいいのか、ぼくの経験も踏まえて提案します。
1. ChatGPTなどの有料プランを試してみる
• 月3万円は高くても、もう少し安価な有料プランも含めて一度使ってみる。
• 「AIにはどんな限界があるのか」「どのくらい自分の負担が減るのか」を体感する。
2. 質問力を磨く
• 自分の専門分野で「どんな切り口で聞けば濃い答えが出るか」を研究する。
• 漠然とした聞き方ではなく、具体的な数値や背景を盛り込んで質問を作る。
3. 自分の専門領域をより深く学び直す
• AIが返してきた答えの誤りにいち早く気づけるかどうかが、差別化ポイントになる。
• 常に最新情報にアップデートしておき、知識量でAIと張り合うのではなく“知識の本質を見抜く”力を養う。
4. 付加価値を明確にする
• 「AIで代替できる作業はどこか?」「自分が提供できる人間ならではの価値は何か?」を仕分けする。
• 現場対応やコミュニケーションの強みにフォーカスすることで、下級コンサルとの差別化が可能になる。


まとめ──今のところ人は必要、でも来年はわからない

現時点では「AIがめちゃくちゃ便利になってきた」とはいえ、完全に人間の専門家が不要になるわけではありません。AIの強みと弱み、そして自分の強みをしっかり把握したうえで、うまく協力し合うのがベストだと思います。

ただし来年、もしくは数年後には、AIが今よりさらに進化して人間の専門性を超えてしまう領域も出てくるかもしれません。そのときに「下級コンサル」が生き残るのは相当厳しいでしょう。でも、専門家がAIを使いこなし、修正や深堀りを適切にリードできるなら、まだまだ活躍の場は広がるとぼくは考えています。

ChatGPTに月3万円かければ70点の回答が返ってくる時代だからこそ、下級コンサルは淘汰され、真の専門家には追い風が吹いている。

AIを敵ではなく味方にするために、質問力と専門性を磨いていけば、「AIに奪われる仕事」から一段上のレベルへと飛躍できるはずです。結局は“時代の変化”に適応できるかどうか。今のうちからAIをうまく使い倒して、来るべき変化を楽しんで準備するのが得策だと、ぼくは思います。


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