『ゼノブレイド2』レックスにキレながら、なぜ私はこの神ゲーに狂ったのか
音楽かけたらゼノブレイド祭りだったので懐かしい話を書いてみる。
退治シーンのスクショばかりだったので、たぶんボーナスアップに苦心していたんだろうな。過去の私。
それにしても発売したのって、もう10年近く前なのね?
いや、時の流れって怖い。
続編が発売するからSwitchを買うことにした
私は前作『ゼノブレイド1』の大ファンだった。
シュルクたちの重厚なドラマ、シリアスで骨太な世界観、どこまでも広がる巨神界のフィールド。あの感動が忘れられず、「続編が出る」と知ったときは狂喜乱舞した。
だから私は、Nintendo Switch本体が発売されてすぐに、店頭にずらりと並ぶ本体を「どうせ買うなら今のうちに買っておこう♪」と軽いノリで購入した。
ネット接続の案内チケットや任天堂ソフトの割引券まで付けてもらい、ホクホク顔で帰宅したのを覚えている。
しかし、ここから誤算が始まった。
部屋の置物と化したSwitch
本体を買ったはいいものの、本命の『ゼノブレイド2』が発売されるのは同年の年末(12月)。結局、目当てのソフトがないまま、本体だけが9ヶ月近く部屋に鎮座することになった。
その間にSwitch市場は激変した。
というかウチの近くの電気屋では、かなりの期間ずらっと並んでいたのだが、フタを開けてみれば空前の大ヒットでどこに行っても売り切れ、転売ヤーによる高額転売が横行。
「喉から手が出るほど欲しがっている人が大勢いるのに、自分はハードを寝かせっぱなしにしている……」という、謎の罪悪感と勿体なさだけが募っていった。
そして12月、待望の『ゼノブレイド2』が発売された。
しかし、パッケージを見た私のテンションは垂直落下した。
「……え、めちゃくちゃ子供向けのアニメ絵になってない?」
『1』の硬派でシリアスな雰囲気を期待していた身としては、えろえろコスチュームのアニメ絵ギャルに激しい拒否感を覚えてしまった。
仕事が忙しかったことも重なり、せっかく買い込んだのにプレイする気になれず、本棚にそっとしまい、しばらく放置することになる。
だが、あの高騰するハードを置物にし続けるプレッシャーには勝てなかった。
なにしろゲーム仲間が「ハード欲しいけど買えない」などと言うもので、触りもしていないのに「ふふ、いいでしょ♪」と言い放てる根性が私にはなかったのだ。
「……まあ、とりあえずクリアしとくか」
渋々、重い腰を上げた。
3章の石舞台で覚えた強烈な殺意
プレイを始めても、しばらくストレスは消えなかった。
とにかく主人公のレックスにイライラしてしまうのだ。お前はお子様か??(※たぶん年齢的に子どもです)
その感情が爆発したのが、3章の石舞台のシーンだった。
劇中でヒカリがレックスに対して本気で怒る場面があるのだが、私は画面の前で大きく頷いていた。
「ほんそれ!ヒカリが完全に私の気持ちを代弁してくれとるわ!!」
(あらかた忘れてるのに、ヒカリと怒ったことだけは覚えている3章)
とりあえず彼をパーティーメンバーから外した。ベンチ温存である。
レックスの存在を視界から消し去ることで、なんとか精神の平静を保ちながら旅を続けることにした。
イベントシーンになるとすぐ出てきちゃうんだけれども。
おとなしくしてて??
だが、そんな主人公への不満を、ある要素が跡形もなくねじ伏せることになる。
戦闘システムが、尋常じゃなく面白かったのだ。
沼の始まり:緻密に噛み合うバトルロジック
最初は『1』を踏襲したドライバーコンボ(崩し→転倒…)の楽しさから入った。『1』よりも技を繋ぐテンポが良く、つなぎやすい。明確な「一巡」の快感がある。
そこにブレイドコンボが絡み始めた瞬間、バトルの奥深さが跳ね上がった。
属性のルートを意識して必殺技を繋ぎ、コンボを完走させた時の全体効果。
さらには、狙い通りに「属性玉」を敵にくっつけるロジックを理解してからの没入感は異常だった。
属性玉を溜め、チェインアタックで割っていく。
敵の膨大なHPがゴリッと削れ、(たぶん報酬の)パーセンテージがぶち上がっていく気持ちよさ。キレイに割り切れた時の達成感。
元より音楽が良すぎるのでネームドに仕掛けるのは好きだったが、特に格上のネームドが好きになった。
そう、戦略を持ってコンボを回せれば格上と渡り合えるのだ。むしろ同格以下では音楽が一巡しないので残念すぎる。
完全に戦闘ジャンキーだ。
あんなに嫌っていたレックスの存在も、怒涛のバトルロジックの面白さの前にはたいした大きさじゃなかった。
……そう、割とどうでも良かった。バトル楽しいヒャッハー。
レックスを干し続けたツケ
レックスをパーティーから完全に排除し、レベル上げも装備の更新も一切行わずにストーリーをゴリ押していた私に、最悪の罰が下る。
物語の最終盤、まさかの「レックスソロ戦」が発生したのだ。
画面に一人取り残される、ほとんど育っていないレックス。仲間(幻影)の攻撃であっさり沈むレックス。
「詰んだ」
本気で絶望した。
パーティー編成で誤魔化すこともできず、プレイヤースキルでどうこうなるレベルの育成不足でもない。追い詰められ、半泣きで何度もやり直した。
育ったブレイドをレックスへ付け替え、絶望的な試行回数の果て、投げ出す一歩手前。偶然、絶妙なタイミングでレベルアップが挟まるという、奇跡のような幸運に恵まれてギリギリで突破した。生きた心地がしなかった。
おわりに
第一印象のキャラクターデザインに落胆し、主人公に激怒し、育成をサボった自業自得で詰みかけるという散々なプロセスを辿ったが、終わってみれば『ゼノブレイド2』は間違いなく傑作だった。
あの絵柄の裏には、『1』の遺伝子を完璧に受け継ぎ、さらに進化した骨太なシステムと熱いストーリーが詰まっていた。
食わず嫌いで遊ばないには、あまりにも惜しい神ゲーである。
ただし、これから遊ぶ人にこれだけは言っておきたい。
主人公のレベル上げはサボるな。
あとこれも言っておきたい。
音楽は相変わらずどれも最高。いま聞いても最高。
本編だけでなく、『1』の追加エピソード「つながる未来」や『2』の「黄金の国イーラ」も含めて。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければ応援お願いします。いただいたチップでちょっとだけ良いコーヒー飲みたいと思います。