みやのうえ保育園整備、改めて考えるべきこと
昨日、臨時の特別委員会が開かれ、みやのうえ保育園整備事業について報告がありました。
この事業は、当初(昨年6月)に約5億円規模の計画が示され、その後、昨年12月に見直しが行われました。
さらに今年6月には大幅な再見直しがあり、工事費は約7億円に膨らんだ改訂プランが示されました。このため、議会としては再々の検討を求めてきた経緯があります。
また、5月には「認定こども園を視野に入れた設計見直し」も要望しましたが、6月の改訂プランにはその内容は盛り込まれず、昨日になってようやく、その検討状況が報告された形です。
これまでの経緯・参考資料
1)2024年6月 当初プラン
特別委員会にて報告された計画の資料です。とても素晴らしい整備計画内容ですが、議会としては費用面を中心に見直しを求めました。



2)2024年12月 改訂プラン
主に安全上の配慮から建物の中に取り込んでいたクスノキ、モミジが無くなり、シンプルな設計に変更された改訂プランが報告されました。
ただし予算(約5億)削減にはまだ至っておらず、委員(議員)からは、さらなる見直しを求めました。


3)2025年6月議会 改々訂プラン
現場(保育園側)の要望を踏まえるなど、約半年を経て報告された改々訂プランでは費用が約7億円に上昇。(その他必要工事も1,500万円〜発生予定)
多くの委員(議員)からは、その主な要因である3F増設の必要性、特に年に1回(または数回)程度しか利用しない季節備品や防災備品の倉庫の移設について、さらなる検討を求める声があがりました。
また、この時点では、限られた時間の中での設計見直し作業だったためか、5月に要望した「認定こども園を視野に入れた設計見直し」は特に盛り込まれていませんでした。



4)2025年6月臨時議会にて
今回は主に実施設計の見直し事項の確認と認定こども園の検討状況の報告です。
しかしながら、設計業務の委託会社との契約が6月末で切れることから、追加予算が示されました。(約1,200万円)



私の所感
ここまでご覧いただいたように今回も課題は山積です。
まず、実施設計の問題です。
現在の設計契約が今月末で終了するため、延長契約が必要となりますが、その費用は約1,200万円。これまでに約2,300万円(落札時の概算)をかけているため、設計だけで軽く3,500万円を超える見込みです。もちろん、安かろう悪かろうでは困りますが、湯水のように町の財源を使えるわけでもありません。
また、認定こども園の方向性についても、
①このまま保育園でいくのか
②保育所型認定こども園にするのか
③幼保連携型認定こども園にするのか
3つの選択肢は整理されていますが、いずれも制度上や一般的なメリット・デメリットの説明にとどまり、
現在の利用者や町民の視点、できれば具体的な声を踏まえた検討は見えてきていないように感じます。
さらに、認定こども園とした場合に活用できる補助金の具体的なシミュレーション(試算)も、今回はまだ間に合わず、示されていません。
そこで今回、改めて強く感じたのは「費用」と「時間」の重みです。
限られた費用(財源)の中で最良の選択をするには、単に要望を積み上げるだけでは不十分です。
何を優先し、どこを妥協するのか。理想案と現実的な代替案をきちんと示し、議論を進めることが必要だと感じます。
そしてもう一つ、時間。令和10年4月の新園舎開園が決まっている以上、行政も議会も「いつまでに何を決めるか」を強く意識しなければなりません。
今回のような設計会社との契約期間ひとつをとっても、反省すべき点は多いのでは?と感じています。
最後に、そもそもこの整備の出発点にあった「ユニークな園舎で地域の魅力を高めたい」という夢や思いが、単なるハード面の整備にとどまらず、「認定こども園」の制度も含めたソフト面で、どこまで現実の計画に反映されていくのか。そこも注目していきたいとともに、大きく期待したいところです。
この事業は、単なる箱物整備の話ではなく、町の将来や子育てのあり方に直結する重要なテーマです。引き続き、しっかりと議論を重ねていきたいと思います。
