乙女心を取り戻す、ファンシー・エンゼル・シフォンケーキ
イカを干したりエイヒレを干したり、魚卵を追い求めて20km歩いたり。
はたまた、粕漬けがうまくいって狂喜乱舞したり酒処の女将ごっこをしたり。
私がただの飲み助なことが、いい加減ばれ始めている感が否めない昨今。
(え?知ってた??)
今日はそんな、限りなく透明にちかいブルーなみに限りなくおっさんに近いアラフォー・性別女が、可愛らしさを取り入れたお菓子作りにのぞんだ結果、一瞬、乙女心を取り戻したお話。
先週のこの記事で、「パリの合羽橋にとあるモノを探しに」と書いた。
結論からいうと、パリの合羽橋を訪ねたのは、シフォンケーキの型とやらを探しにいったからだ。
というのも、noteでフォローさせていただいている日本の方々、特に男性陣がシフォンケーキを作っていらっしゃるのを何度か目撃したから。
ケイチェルおいたんなんて、何回作ってるの?天才は努力を惜しまないのだな。
もときちさんのシフォンケーキは、私の大好きなはちみつ入りだ🍯綺麗な黄色。
おふたりとも、お菓子作り経験は浅そうなのに、すごい。とっても美味しそう。
例の如くこちらの投稿たちからインスピレーションをいただいて、シフォンケーキに取り組もうと思うに至った、ただそれだけのことだ。
ちなみにフランスのパティスリーで、日本でいうところの「シフォンケーキ」って、ほぼ見たことがない。近所の韓国系ブーランジュリーで茶系のシフォンケーキ は確か売ってたような気がするけど。
フランス人のOtto氏に「シフォンケーキ 」って言っても、全く通じない。
「シフォン」ってフランス語で「ボロ布」とか「雑巾」の意味だから?
写真をみせると、「あージェノワーズね」と。
ジェノワーズは、平たくいうと、スポンジケーキ。
以前パリに住んでいた時、確かパリ5区あたりにシフォンケーキを売りにしているパティスリー兼カフェができた。それはそれは色とりどりのシフォンケーキ×クリームに、豪勢なパッケージ。何から何までかわいらしい感じだったけれど、いつの間にか姿を消していた。やはりここフランスでは、バターこってりーの、砂糖どっちゃりーの、がうけるのか。
かくいう私も、そもそも甘い物を食べない人なので、Otto氏基準でいろいろと作っていたらば大体パイとかタルトとか。フランスの家庭おやつ的なものばかり作っている。こういうお菓子は、まあちょっとくらい膨らまなくても生焼けでも、後からどうにかこうにか挽回できるからよい。
一方、スポンジケーキとかシフォンケーキとか、「食感命。膨らまなければジ・エンド」なものは、ほとんど作ったことがない。シフォンケーキは記憶にある限り、ゼロだ。
そんなもんだから、私がシフォンケーキの型なんてもっているはずがなく、なんでも持ってる男、さすがのOtto氏も、さすがに「あるよ」とは言ってくれなかった。
だからGo to パリの合羽橋というわけ。
4店まわって、ドイツ製の直径25cmのものは2店で見つかった。
でも日本の平均サイズは17cmもしくは20cm。
銭湯にある黄色いケロリンを彷彿とさせるサイズで、さすがに大きすぎるだろうよ。うちヒト二人暮らしよ。
しかもお値段3000円くらいする。
3000円あったらエルメのマカロン10個くらい買える。
私が作ったら多分マカロン300個くらい作れる。
ということで、結局何も買わずに合羽橋を後にしたのであった。
でも、ここで諦めてはならない。前にイカ仲間のチョコチップクッキーさんが、大きすぎるパウンドケーキ型を自ら工作・修正していて、いたく感動したことを思い出した。
さすがに円柱は工作できるレベルでなさそうだけど、型がないからって諦めるな!頭を使え!といういいお手本だ。
そこで、そもそもシフォンケーキの真ん中の穴って何様よ?と調べてみると、
熱効率を高め、まんべんなく焼き上げるためです。
シフォンケーキ型は背が高く、この型を使って焼き上げる際、もし穴がないとオーブンの熱が直接あたる外側の部分と、熱源から最も遠い中心部分とでは温度差ができてしまいます。その差を最小限に縮めるために、型の中心部に円筒状の穴を開けることで内側からも熱がまわり、全体に熱が届くようにしてあります。
こんな理由らしい。
これは背が高い前提にたっているな。ということは背が低ければ大丈夫なのか?
まあ、いずれにしても、「真ん中に穴が空いてればいいんだろう?」に脳内変換。
そういえば、うちに真ん中穴あきの型、あるんだなこれが。
直径25cmのサバラン型。
今年6月のOtto氏のお誕生日に、氏の好物「ババ・オ・ラム」を作るためだけに購入したこの巨大サバラン型。今のところ1回しか使ってなくて、ぜんっぜん元がとれてないなーと思っていたのだ。

このときの誕生日ケーキ、巨大ババ・オ・ラム
真ん中穴空いてるし、さらに背は低めだし、これでいけるんじゃないか??
いつもの見切り発車で、さあ出陣。
いくつかレシピを見比べてみると、同じような型のサイズ違いで作っている方がいたので、そちらを主に参考にすることにした。
ただし、ベーキングパウダーはあえて入れていない。
卵の力だけでがんばるが良いさ。
また、各工程の注意事項などは、Tomizのページも参考に。
ということで、昨日のクイズ。ラデュレのマカロンに続き、人生初チャレンジしたのは・・・シフォンケーキでした!

さすが何回も作ってるケイチェルおじさんは強い。しかもOtto氏がシフォン型を持ってなかったところまで見抜いていた。こちらにスキしてくれていたしずかさんやPezioさんもきっと同じお答えだったのでしょう。もうみんままとめて正解!
noteに華麗に復帰された私の粉師匠、旧papapastaさんことPATAさん、惜しかったですねー!そういえばサヴォアとかクグロフの型でもいけそうだな!ってむしろ勉強になりました。
さてさて、材料はこちら。非常にシンプル。
・卵黄:4つ分
・グラニュー糖:70g
・サラダオイル:40g
・熱湯:60g
・薄力粉:80g
・卵白:4つ分
・グラニュー糖:30g(メレンゲ用)
・バニラパウダー:適量
まずは、熱湯にサラダオイルを合わせてよく混ぜておく。

前回ラデュレのマカロンで痛い思いをした、メレンゲ。今日はアタッチメントを間違えないように。卵白を泡だて、白くなってきたらグラニュー糖の半分を加えて少し混ぜて、さらに残りを加えてガーっと。

すごいなハンドミキサーは。一瞬でできた、メレンゲ。

次に、別のボウルに卵黄とグラニュー糖をいれて、よくかき混ぜる。

最初に合わせておいたサラダオイル+熱湯を少しずつ加えながら、分離しないようにずっと混ぜ続ける。

粉を入れて、さらに混ぜる。本当は最初にふるっておくのが正しいです。

最初の集合写真に入れ忘れていた、バニラパウダーもふりふり。

これでメレンゲと卵黄生地ができた。

卵黄生地にメレンゲを3分の1くらい入れて、底から大きくかき混ぜる。泡はどうしたって潰れるけど、つぶさないようにと思う気持ちが大事、と思っている。

きれいに混ざった。

ここで登場。サバラン型。バターとかひかなくていいのかな・・・とビクビクしてしまうが、どこにも書いていないので、そのまま。

思い切って生地を一気にいれて、何度かとんとんして平らにならす。

180度に予熱しておいたオーブンで、20分焼く。

10分後くらい。ふくらんでまいりました!

さらに、モクモクと。ふくらむ、ふくらむ。

焼き上がり。いいのかなこんな感じで。

ワインボトルを用意していたけど、サバラン型の穴が大きすぎて引っかからなかった。IKEAの備蓄ボトルがぎりぎり引っかかってくれたので、安堵。
この状態で冷めるまでしばらく置いておく。

あー米がなくなるーーー
生地が冷めたら、いよいよ型から外す。上向きにひっくり返すと、こんな感じに落ち着きを払っていた。

外側と内側を手で剥がす。意外と簡単にきれいに剥がれるぞ。

緊張の瞬間。あらよっと。
え、これめっちゃきれいじゃない!?!?

この穴の中に顔突っ込みたくなるくらい、ふわふわ感と素朴なあまい香り。
きめ細かいし、生地に穴もほとんど空いてない。
型にくっついた生地の部分ってのはこれ普通なのかな?でも出てきたケーキが綺麗だからいいや。

ひとりで興奮冷めやらぬ中、これだけで終わりにして、ヌテラとか好きなモノを塗ってたべよう!とも言えたが、さすがにちょっと質素すぎるか。
「エンゼルケーキ」で検索してみると、生クリームや果物で綺麗にデコレーションされたものばかり。あーやはりこうくるかー。。
生クリームとか果物とかのせちゃうと、冷蔵庫に入れなきゃいけないし、早く食べきらなきゃいけなくなるよなあ。そしてなにより、私は生クリームが苦手だ。Otto氏もそんなに好きじゃない。
いろいろ悩んだが、ここはお得意のレモンアイシングをかけて、ナッツとかドライフルーツをかざればいいか。イメージはこれ。
そんなことを考えながら、散歩がてらスーパーの製菓コーナーに立ち寄ると、お手頃価格でなにやら可愛らしいデコレーションシュガーが売っていた。幼少時に目をきらきらさせていたフェイクな宝石を思い出す、ローズピンクのシュガー。これでファンシーなエンゼル・シフォンケーキを目指してみよう。

アイシングは、粉砂糖80gくらいに、ちょうどよいゆるさになるまでレモン汁を加えていく。スプーン2杯くらいかな。

全体にまわしかける。動作が加わるとセルフタイマーでもやはりブレるな。

ん?なんか思っていたものと違うっていうか、地の色に同化して艶出しみたいになってしまった。
ミスドのハニーディップ??

まあいいや。こちらに、うちにあるクッキー用のつぶつぶ砂糖と先ほど購入したファンシー系ローズシュガーをのせていく。


できた。ローズなファンシー・エンゼル・シフォン!
なんかローズ×ホワイト×パステルイエローって無条件にきゃっきゃしたくなるなあ。これが忘れかけていた乙女心というやつ?

カットしてみましょう。ふわっふわー

アイシングが固まって、外シャリ感&しっとり感が加わった。

Otto氏の好みにはあまり合わないようだけど、とりあえずデザートとして平らげていたから合格点なのだろう。ラムかけてたけど。
私の人生初・型違いシフォンケーキは、こうしていい着地を迎えたのである。
これでサバラン型もそのうち元取れそう。うれしい限り。

こうしてみると、視力検査の丸みたい・・・👀
