マッチョな黒鍋への重すぎる愛〜チェリーの鉄鍋クラフティ
良くも悪くも、一度気にいるととにかく溺愛型の私。
鉄鍋のように熱しやすいのだ。
マッチョな黒鍋との出会い
マッチョな黒鍋こと釜浅商店の南部浅鍋に出会ったのは、パリ駐在中、2016年5月始めのことだった。
今では、私がパリ1シックだと思っているサンジェルマン界隈に、立派なパリ支店を構えている浅草合羽橋の釜浅商店。
パリ進出の前に、マレのブティックでポップアップ型の出店をされていたことがあった。その際、日本の道具たちに飢えていた私が、ほぼひとめぼれで買ったものたちのひとつが、この南部浅鍋だ。

このとき買ったものたちの一部
浅鍋は18cm、20cm、22cm、24cmの4種類中、20cmと24cmを購入
ちなみにこの飯台もスーパー使える
この可愛い可愛い浅鍋くんたち、私のところにお婿にきてくれてから、それはもうよく一緒にキッチン時間を共有させてもらった。
2017年の引越しの際は東京に持って帰って、東京のワンルームマンションでも大活躍。そして2019年、当たり前のようにパリに連れ帰ってきた。
東京住まいの時も、犬連れでぴゅっと浅草線に乗って、合羽橋まで道具を買いに何度も足を運んだものだ。
彼らのいいところをあげたら一晩飲み明かして語れるくらいなのだが、かいつまむと、
・酒のつまみからデザートまでなんでもござれのポリバレントぶり。
・油をちゃんと敷けば全くくっつかないし、火の通りが均一。
・保温力が高いので、食べるのが遅い人(=私)の味方。
・ガスコンロからIH、オーブンまでなんでもござれ(これパリでは超大事)。
・たわしでこすって空焚きするだけの、簡単お手入れ。
・フォルムが大変美しいので食器がわりにそのまま食卓へ。
・よって洗い物が減る。 ...etc
もう要するに、なんていうか最高としかいいようがないのである。
マッチョな黒鍋との出会いからの濃密な日々
彼らの婿入りから、私は本当にいろいろと作った。
定番系だと、
一番最初に作ったお好み焼き、翌日はアヒージョ、続いて餃子、大人のお子様ランチっぽいプレート、ステークフリット、オムライス、パエリア、パンケーキ、炊き込みご飯。

ちょっと変わり種だと、
カマンベールとりんごのバルサミコソース(完全つまみ)、ピザ、あさりの酒蒸し、ポークロティ、パンペルデュ(フレンチトースト)、なんちゃってすきやき、きのこのオイル焼き、煮込みハンバーグ、イワシの香草焼き、などなど。

しつこいが、これらの料理たちとともに南部浅鍋について語り始めると、重すぎる愛で多分1万字を超えるので、やむなく割愛。
ようやく本題、チェリーのクラフティの材料
今日は、マルシェで今が旬真っ盛り、やめられないとまらない大好物のCerise(チェリー。日本的にはアメリカンチェリー)を使ったデザート。
この愛らしい黒鍋でチェリーのクラフティを作ったので、以下にご紹介を。
【材料】南部浅鍋24cmを使用。スキレットとかでもいいのかも。
・チェリー;余裕を見て800g くらい。余った分は作りながらつまむ。
・グラニュー糖;大さじ6(大さじ3はチェリーにまぶす用、大さじ3は卵液用)
・卵;3つ
・生クリーム;200cc。たまたまうちにあったのが200cc入りだっただけなので生クリームしか入れなかったが、牛乳と合わせて200ccくらいになればよいと思う。
・薄力粉;80g
・塩;ひとつまみ
・ラム酒;適量
・バター;10〜15グラムくらい。鍋に敷く用。

宝石のように美しいチェリーたち
チェリークラフティの作り方
0、オーブンは180度に余熱しておく
1、チェリーを一度鍋に敷き詰めて必要量を把握する。
2、必要量(+予備分数個)のチェリーのヘタと種を取り、ボウルに入れて砂糖をまぶしておく。
ちなみにヘタは言わずもがなで簡単にとれるが、種をとるのが一苦労。
本気で悩んだけれど、食べやすさとハリボ恐怖症(フランスでハリボチェリー味を食べたら、奥歯のセラミックが一発で取れた)の私は歯の安全第一、ちゃんととることにした。
種の取り方は、 ipadを駆使して動画で撮ってみたけどまったくもってわかりにくいので、以下簡単に解説。ググればいろんな人が動画が上がっていると思うのでわからなかったらそちらでチェックしてもらうといいかも。

種をとるのに使ったのは、この2つ。丸で囲った側を使用。

まず、チェリーのヘタをとり、ヘタのついていた部分(あたま側)に、
ナイフなどで軽く切り込みを入れる。

↑この簡単な図の感じで切り込みを入れる。

次に、へたのついていない反対側(お尻側)に竹串の根本側を突き刺して、先ほど入れた切り込みから種をつるっと出してあげる。君の出口はここだよ…とトンネルの先を教えてあげる感じ。 ちなみに、穴が大きくなってしまうけど、割り箸の方が太くて種を押し出しやすい。

ひたすら繰り返し、種とり完了!なかなかに肩がこる。
3、鉄鍋にバターをいれ、熱してバターを溶かし、底面と側面にまんべんなく行き渡らせておく。手を汚さず型にバターが引けるという点、これまた最高すぎる。
4、卵と砂糖をすり混ぜて、生クリームもしくは牛乳を加えてよく混ぜる。よく混ざったら、小麦粉と塩を入れてさらに混ぜ、ラム酒で風味を加える。

これでチェリーと卵液の準備完了
5、鍋にチェリーを敷き詰め、周りから満遍なく卵液を流し込む。 180度のオーブンで45〜50分くらい、焦げ目がほんのりつくまで焼く。

ああ、この上に寝っ転がりたい

結構ふくらむ。オーブンから出すと萎むのでご心配なく

ザ・フランスの素朴なお菓子
少しくぼんでいる真ん中部分のチェリーがかくれんぼしてしまったのと、あんなにぷりっぷりの美しかったチェリーがしわくちゃになってしまったが、これがフランスの素朴菓子というもの(開き直り)。
ちなみにトップの画像は2016年に作った種入りのもので、今回のよりチェリーの見栄えがいいので採用してみたが、種が入っているとプリプリのまま仕上がるんだなあ。もれなく食べにくいとクレームが来そうだけど、見た目はよい。
種をとるのが面倒&種を噛んで歯が欠けるリスクを抱えてもいい人は、種をとらずに作ってみてもよいと思う。

チェリー入りの素朴なプリンって感じ
なお、今日は前回の大人の階段を上りすぎたバナナの反省を活かして、ラムを控えめに、控えめに…と念仏を唱えるように思っていたのに、今度はなんとラムを入れるのを完全に忘れた。
詰めが甘い、甘すぎる。こんなんじゃワカメちゃん、温厚なフネさんに怒られてしまう。
流石に焼き上がってからかけるわけにもいかないし、美味しいといいながら残り一口くらいまで食べ切ったOtto氏にも正直に白状したら、「あ、やっぱり何か足りないと思った」と。でもこれはこれで、優しく素朴な味で美味しかったけど。
きょうの教訓も、「ラムには要注意」。

釜浅商店で誕生日プレゼントに自分に買った、
なんとも美しい雪平鍋と銅製卵焼き
IHだと使えないから泣く泣く母に献上。母の元で元気でやってるかなあ
