三者面談で、子どもが黙って首を横に振ったら
三者面談の席で、先生に今の様子を聞かれた。
答えようとしたその瞬間、隣の子が小さく首を横に振った。
話していいのか、やめるべきか。固まったこと、ありませんか。
その一振りに、込められているもの
三者面談は、大人が2人、子どもが1人という構図になりがちです。
先生と親が子どもについて話す場に、子どもだけが座っている。
その場で首を横に振るのは、簡単なことではありません。
声を出せば、先生の前で親に反論する形になってしまう。
だから、声にならない小さなサインで止めようとします。
首を横に振るのは、精一杯の「待って」なんですよね。
なぜ止めたいのか、理由は一つではありません
止めたい理由は、子どもによって違います。
まだ先生に知られたくないことがある。
親が話す内容が、実際とは違う気がする。
自分のことを、自分抜きで決められていく感じが嫌だ。
どの理由であっても共通しているのは、これです。
今、自分の話が、自分の知らないところで進んでいる
この感覚こそが、子どもをいちばん不安にさせるものなんですよね。
話を止めることは、失礼にはなりません
首を振られた瞬間、多くの親はこう思います。
「ここで止めたら、先生に失礼なのでは」
でも、その場でいちばん優先すべきは先生への配慮ではありません。
子どもが「自分抜きで話が進んでいない」と感じられることです。
止めることは、話の腰を折ることではありません。
子どもを、話し合いの当事者として扱うことです。
その場でできる、小さな合図の作り方
事前に、子どもと合図を決めておく方法があります。
「話してほしくないことがあったら、机の下でこの手を握って」
「首を振ったら、そこで先生に一言待ってもらうね」
合図をあらかじめ用意しておくだけで、子どもは「自分にも止める力がある」と分かります。
実際に使わなくても、この安心感が面談への緊張を下げてくれます。
親にできる3つのこと
ひとつ。首を振られたら、その場で止めることです。
「すみません、少し確認させてください」と先生に断って、子どもに聞く。
一呼吸あるだけで、子どもの緊張はゆるみます。
ふたつ。「なぜ止めたか」を、あとで聞くことです。
面談の場では聞けなくても、帰り道や夜に「さっき、何か気になった?」とひとこと。
理由が分かれば、次の面談の進め方が変わります。
みっつ。事前に子どもと打ち合わせをしておくことです。
「今日はどこまで話していい?」を、面談の前に確認しておく。
本番で初めて聞くより、ずっと子どもは安心して座れます。
三者面談の主役は、先生でも親でもありません。
真ん中に座っている、その子自身です。
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