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「私だって嫌々行ってた。どこが違うの?」と姉に聞かれたら

不登校の弟を見て、お姉ちゃんがぽつりと言った。
「私も学校、楽しくて行ってたわけじゃないよ。どこが違うんだろう」
返す言葉が見つからなかったこと、ありませんか。

この質問には、悪意がありません

きょうだいの一方が不登校で、もう一方は登校を続けている。
その姉が発したこの一言に、ドキッとした親は少なくないはずです。

でもこの問いは、弟を責めているのではありません。
自分の頑張りと、弟の状態のあいだにある「差」が知りたいだけなんです。

我慢して行った自分と、行かなくなった弟。
同じように嫌だったはずなのに、結果が違う。
この矛盾を、姉自身も持て余しています。

「気持ちの強さ」の差ではありません

多くの人が、この違いを「頑張れるかどうか」で説明しようとします。
姉は頑張れた。弟は頑張れなかった。

でも、これは正確な見立てではありません。
同じ「嫌だ」という感情でも、その量とコップの大きさが違うだけなんです。

コップに水がたまっていく速さは、人によって違います。
姉のコップは、まだあふれていない。
弟のコップは、あふれてしまった。

あふれるかどうかは、根性の差ではなく、コップの容量とたまっていた水の量の掛け算です。
弟が弱いのではなく、たまたま先にあふれただけなんですよね。

「どこが違うんだろう」への、誠実な答え方

この問いに、無理に順位をつける必要はありません。

あなたも我慢して頑張ってたんだね

まず、姉の頑張りをそのまま認めます。

弟のコップは、たまたま先にあふれちゃったんだと思う

そのうえで、弟の状態を優劣ではなく、順番の違いとして伝えます。

どちらが強い、どちらが弱いという話にしないこと。
これが、姉の問いへの誠実な答え方です。

親にできる3つのこと

ひとつ。姉の我慢を、先にねぎらうことです。
弟の話をする前に「あなたもよく頑張ってきたね」と伝えます。

ふたつ。「コップ」のようなたとえで、優劣のない説明をすることです。
根性論ではなく量の違いとして伝えると、姉も納得しやすくなります。

みっつ。姉自身のコップも、時々確認することです。
我慢できている子ほど、自分のコップの水位を見落としがちです。
「最近、疲れてない?」と、たまに聞いてあげてください。

「どこが違うんだろう」という問いに、正しい答えは一つではありません。
でも「あなたも十分頑張ってきたんだよ」だけは、誰にとっても真実です。

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#不登校 #不登校児の親 #不登校の母 #しいな先生

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