目指すは動いている写真という話│スローシャッター
動画の仕事を始めてから、「動き」や「時間の流れ」を以前より強く意識するようになりました。
今回は、スローシャッター で目指している「動いている写真」についてお話しします。
「それって動画じゃないの?」
そう思われるかもしれません。
今回は、写真が動いているという趣旨ではなく、動いていたと分かるように撮りたいというお話です。
街を歩く人たちと風景
元々、散歩しながら見つけた小さな発見を写真に残すのが好きでした。
道端に咲く花を撮ったり、空を見上げてみたり、信号機を切り取ってみたり。

撮影を続けるうちに、興味は少しずつ街並み全体へと広がっていきました。
そうすると気になってきたのが、人の写り込みです。
風景を撮影しているつもりでも、街にはたくさんの人が行き交っています。
できるだけ周囲へ配慮しながら、自分の好きな街の空気感を残せないだろうか。
そんなことを考えるなかで、スローシャッター での撮影を始めました。

流れていく時間と写真
しばらくスローシャッターで撮影を続けていると、あることに気が付きました。
動いているものを、動いたまま残せる。
当たり前のことかもしれませんが、僕にとっては大きな発見でした。
それまでの僕は、写真とはいかにブレなく撮るかを追求するものだと思っていたからです。
同じように考えている人も、きっと少なくないと思います。
この気付きによって、写真でも時間を残せるのだと感じました。
普段はウエディング映像を撮影していることもあり、ちょうど「動き」について深く考えていた時期でもありました。
だからこそ、写真が一瞬で切り取られ、すべてが止まって見えることに少しだけ違和感を覚え始めていたのです。
動いているものを、動いたまま残す。
スローシャッターは、そんな写真表現の面白さを教えてくれました。

僕の写真は動いている展
ここからは、僕が目指している 動いている写真 を、作例とともにご紹介します。
まだ試行錯誤の途中ではありますが、楽しんでご覧いただけたら嬉しいです。

空間と人の流れ、そのバランスが心地よく感じた一枚です。

改札を通るという、日常の風景を止めることなく撮影しました。

ラジオ会館前を行き交う人々が、街の賑わいを感じさせてくれます。

人は動き、建物はそこにあり続ける。
当たり前のことですが、スローシャッターで撮影すると、その対比がより鮮明に感じられます。

反対に、動いているものに映る影は、不思議と止まって見えることにも気が付きました。
最後に
動画の仕事を始めてから、僕は「動き」や「時間の流れ」を以前より強く意識するようになりました。
その影響もあって、写真を見たときに、一瞬だけを切り取る表現に少し物足りなさを感じるようになったのです。
そんな中で出会った スローシャッター は、写真でも時間の流れや、その場の空気感を残せることを教えてくれました。
人が行き交う街並みや、何気ない日常の風景。

その場に流れていた時間ごと写し取れたとき、僕が目指している「動いている写真」に少しだけ近づけている気がするのです。
まだ試行錯誤の途中ではありますが、これからも街を歩きながら、自分なりの「動いている写真」を探していきたいと思います。
