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万平ホテルにツルヤ。「好き」を詰め込んだ軽井沢24hステイ

突然、軽井沢に行くことになった。

軽井沢といえば、ずっと泊まりたかったホテルも、気になっていたスポットもある。ドミノ倒しのようにぱたぱたと予定が決まっていった。

この記事では、軽井沢に滞在した24時間+αの出来事を時系列で書いてみる。

土曜日の6:00

国内旅行に出かける日って、朝起きた瞬間からわくわくしている。

軽井沢に行くなんて想像もしていなかった頃に、この日のAM指定で荷物を届けてもらうことにしていた。一緒に出かける夫とは「受け取ったらすぐ家を出よう」と合意済み。つまり、早ければ8時すぎには出発するということだ。

そう考えると時間がない。慌ててジムへ。

毎朝のジムを習慣化してもう10年近くになる。5年先もバックパッカーとして海外旅行を楽しんだり、新しい体験に前向きでいたりするための先行投資なので、朝から出かける日であっても省略できないルーティンだ。

急いで帰ってきたけど荷物はなかなか届かない。もうマンションの前で待ち構えていようかというくらい、もどかしい気持ち。

土曜日の12:30

ずっと後になって荷物が届き、とうとう出発。12:30発の新幹線に乗れそうだ。

ところが、在来線が遅れに遅れ、駅に到着したのは新幹線が出発する5分前。なお、チケットはまだ買っておらず、次の新幹線は1時間後だ。

ひさびさに履いたスカートで階段を駆け上がり、駅のコンコースを爆走して(こんなことのためにせっせとジムに通ってるわけじゃない)、大慌てでチケットを購入。瞬時にホーム番号を読み取って再び階段を駆け上がるも、出ていく新幹線のお尻を呆然と見送ることとなってしまった。もう一度書くが、次の新幹線は1時間後だ。

こういうとき、私はむしろ楽しくなってくるタイプである。万事順調に進んだ旅行よりずっと思い出に残るとわかっているからだ。自分で言うのもなんだけど、私って旅行のパートナーとしてけっこう悪くないと思う。

土曜日の14:30

軽井沢に到着。ひさびさに味わった「涼しい」という感覚に、遠いところに来た実感が湧く。

今回選んだのは、いつか泊まってみたかった「万平ホテル」。贅沢にも温泉つきのお部屋だ。

館内を歩いていると、ときどきハッとする光景に出会う。それなのに「どう?素敵でしょ?」という押しつけがましさがないのがいい。

土曜日の17:00

森を通って軽井沢の目抜き通りに出る。

アウトレットを冷やかし、夕食は「レストラン 酢重正之 軽井沢」へ。

たまごごはんと銀鱈の西京焼きの組み合わせ、自宅でも毎週つくってるほど好きなんだよね。どれもこれも好きな味だったけど、ベストはサーモンのなめろうかしら。

まず、わさびがおいしい

温泉に浸かりつつ本を読み、心地よい疲労感と明日への期待とともに眠った。

日曜日の7:00

スキップするようにして朝食会場へ向かう。

国内旅行で好きな瞬間第1位は、お部屋に案内してくれたスタッフさんが「どうぞごゆっくりお過ごしください」とドアをぱたんと閉めた直後。第2位は、ホテルの朝ごはん会場で席につき、まわりをぐるっと見わたす瞬間だ。

この空間、今回ホテルで見た中でいちばん好みだった。

パンは浅野屋のもので、すべすべのオムレツにどこか上品な味わいのケチャップ、そしてジューシーなソーセージとベーコン。さすが長野、ヨーグルトもジャムもフルーツも全部フレッシュで濃い気がする。

ホテルの朝食は絶対に和食派なんだけど、ここまで王道の洋食をそろえられると文句はない。

日曜日の9:30

温泉に浸かっておなかを減らすよう努めたあと、ホテル内のカフェへ。名物のアップルパイをどうしても食べておきたかったのだ。

ジョン・レノンお気に入りの席に座れた

私はアップルパイ+バニラアイスとコーヒー、夫はこれまた名物のロイヤルミルクティーを選んだ。アップルパイの美しい焼き色とミルクティーの香り高さといったら!

この可憐な器、どなたかが口コミに「アマビエみたい」と書いているのを読んでから、もうそれにしか見えなくなってしまった。

ステッカーとフルーツケーキもすかさず購入。

日曜日の11:30

しなの鉄道に揺られて御代田駅で下車。写真家であり陶芸家でもあるSaiさんの「写真と陶芸展『まだ知らないもの』」を見るためだ。

フォトグラファーとしてのSaiさんは、二宮和也さんや吉高由里子さん、豆原一成さん、広瀬すずさん、西野七瀬さんをはじめ、多くの著名人の撮影を手がけてきた。

この作品展では、陶芸作品と、アイスランド&ニュージーランドを舞台とした写真作品が展示されている。私たちが軽井沢にやってきたのは、夫が仕事をご一緒した縁で、Saiさんがこの作品展を開催していると知ったからだ。

入り口に掲げてあったartist statementにぐっときて、何度も何度も繰り返し読む。黙読した後、小さく声に出して読み、夫を呼んでまた読む。

写真が作陶に及ぼす影響と 作陶が写真に及ぼす影響が
自分の中で まだわからないもの、知らないものを 呼び起こします。

なぜ続けるのか、確固たる「これ」というものが見つからないまま
それが自分の手を離れ、誰かの手に渡っていくという経験も含め
自分の知らない自分、わからないものを
味わっていく過程を感謝し、楽んで享受できていければと思っています。
工房にこもって制作してると 下を向いて視線は常に手元になります
しばらくすると目に収まらない、手に収まらないくらいの広いどこか
まだ知らない風景やものを撮影する旅がしたくなります。

artist statementの後半を引用

夫が先日お会いしたとき、去年のアイスランド旅の話をしたらしい。「ぼくがアイスランドで仕事をしている間、妻はひとりで島に行ってたんですよ。……島の名前?なんだったかな」と中途半端な情報を伝えていたらしく、「そのとき行ったのって、もしかしてフェロー諸島ですか?」と声をかけていただいた。

Saiさんもずっとフェロー諸島に行きたくて、実際に予定も立てていたものの、コロナの感染拡大によって行けずじまいだったらしい。

しばらく旅トークをさせてもらい、Saiさんの口から飛び出した「(旅をして)驚きたいんです」という言葉にしみじみ共感する。だって、私の海外旅行のモチベーションの30%くらいは「驚きたい」だから。「まだわからないもの」「まだ知らない風景」に惹かれ、勇気を出して手を伸ばそうとする気持ちも、身に覚えがあるものだ。

ひと目惚れした作品

作品をいくつか買わせてもらったあとは、長野のご当地スーパー・ツルヤへ向かった。

ずらっと並ぶオリジナル商品に内心きゃーっとなりながら、もうこの際、値段なんて(ちらっとしか)見ずに買い物かごに入れていく。Twitterでフォローしている方々の購入品写真をじっくり眺め、イメトレをして臨んだ甲斐があった。

日曜日の15:00

新幹線の時間まで、再びアウトレットへ。

しなの鉄道に乗っている間に読んだみ子さんのnoteに、軽井沢のアウトレットで買ったものを愛用しているというタイムリーな記述があり、すっかりお買い物欲を刺激されたのだ。

お目当てはエストネーションとサロモン。

エストネーションでは、以前から気になっていたバッグが半額になっており、即決。

色づかいにときめいたサロモンのバックパックも欲しかったけど、海外旅行のお供にするには小さい。かといって私服にうまくバックパックを合わせられるようなセンスは持ち合わせていない。

後ろ髪引かれながらも駅に向かい、15時の新幹線で東京へ戻る。たった1泊2日の国内旅行だと荷ほどきはすぐ終わり、あっけなく日常に戻っていった。

今回の振り返りと次回への意気込み

滞在時間は短かったものの、刺激とリラックスのバランスが取れた旅だった。

秋にも軽井沢に行く予定があるので、そのときはブロンコのクレープを食べる。また、ツルヤのドライフルーツは、ひとり分=10袋という計算で買う。これはもう決定事項なのだ。

▼最近推しの旅先、フェロー諸島

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