シビルユニオンって何?“結婚”に縛られない新しいパートナーのかたち
こんにちは。
YUKAです。
日本では、もう何年も前から「夫婦別姓」についての議論や裁判が行われていますが、未だになかなか認められない、とても難しい問題のようです。
そして、事実婚も、今では自治体によっては認められるところも増えてきましたが、それでも、生まれた子が婚外子となったり、税法上の優遇が受けられなかったり、相続権がなかったり(←これは結構イタイ!)と、「婚姻」と全く同じ権利がなかったりすることもあります。
そんな日本ですが、私たち夫婦は、主人の国であるニュージーランドで、「シビルユニオン」という婚姻でも事実婚でもない関係の法的手続きをとっています。
シビルユニオンとは
ニュージーランドのCivil Union(シビルユニオン)制度は、法律上のパートナーシップ関係を認める制度の一つで、2005年4月26日に施行されました。この制度は、結婚(Marriage)と同等の法的権利と義務を持つものの、結婚とは異なる形態の関係を希望するカップルのために設けられています。
2013年には同性婚(Same-sex marriage)が合法化されたため、現在ではCivil Unionを選ぶカップルは減少しています。しかし、「結婚」という制度にこだわらず、法的なパートナーシップを築きたいカップルにとっては、引き続き有効な選択肢となっています。
シビルユニオンの特徴とメリット
対象となるカップル
同性カップルおよび異性カップルのどちらでも利用可能。
ニュージーランドの市民(Citizen)や永住者(Resident)でなくても申請可能。
結婚との違い
結婚(Marriage)と同等の法的権利を持つが、宗教的な結婚式を必要としない。
「夫・妻」といった称号ではなく、「Civil Union Partner(シビル・ユニオン・パートナー)」という呼称が使われる。
結婚への変更が可能
Civil Unionを結婚(Marriage)に変更することが可能。
逆に、結婚をCivil Unionに変更することも可能。
法的権利
財産分与、相続権、医療上の決定権、税制上の優遇など、結婚とほぼ同じ権利が与えられる。
離婚と同様の手続き(Dissolution of Civil Union)を経て解消可能。
シビルユニオンのデメリット
国際的な認知度が低い
ニュージーランド国内では結婚とほぼ同等の扱いですが、海外ではシビルユニオンが正式な法的関係として認められない場合がある。
特に、結婚制度しか認めていない国では、配偶者ビザの申請や相続の権利などに影響を及ぼす可能性がある。
社会的な認識の違い
シビルユニオンは結婚とは異なる制度のため、婚姻関係に比べて社会的なステータスが低いと感じられる場合がある。
結婚したい場合にはシビルユニオンから結婚への変更手続きが必要
シビルユニオンから結婚に移行する場合、追加の手続きが必要。
そのため、最初から結婚を選んでおけば不要な手続きを省略できる。
パートナーと別れる場合には、解消(Dissolution)が必要
シビルユニオンの解消(Dissolution of Civil Union)は、離婚と同様の手続きが必要になる。
別れる際も、法的手続きや財産分与などが発生するため、簡単に解消できるわけではない。
シビルユニオンまたはシビルユニオンと類似の法的パートナーシップ制度を持つ国
国によって名称や権利が異なりますが、以下のような国があります。
ニュージーランド
フランス
イタリア
スイス
イギリス
ドイツ
オーストリア など
シビルユニオンの日本での法的取り扱い
通常、海外において、海外の方式で婚姻をした場合には、その国の婚姻証明書を管轄の日本大使館や領事館に持参することで、日本の婚姻届を提出し、日本の戸籍に婚姻情報を反映させることができます。
しかしながら、シビルユニオンは日本の法律では婚姻とは認められていません。したがって、私は日本では戸籍上は未婚のままです。
日本人の女性から子供が生まれた場合には、子供の父親に認知をしてもらうことで、日本の戸籍にも子供の出生情報や父親の認知情報が記載されます。そのため、子供の日本人としての権利は普通の日本人と変わりません。
なぜ私たち夫婦が婚姻ではなくシビルユニオンなのか?
この記事を読んだ方の中には、結婚と同じ権利があるならなぜ結婚しないのか?と思う方も多いと思います。
かつての私は、それはそれはもう結婚願望が強くて、結婚を夢見る女の子でした。
元彼と復縁と別れを繰り返し、最終的にプロポーズをされましたが、直後に破局。その後うつ病を発症し、数年かかってなんとか立ち直って新しい人生を歩み始めた時に、なんとその彼が私のところに戻ってきたんです。再びプロポーズされ、結婚しました。
でも、いざ結婚して一緒に生活してみたら、何かがもう違ったんです。日々の結婚生活が、檻に閉じ込められた動物のように感じました。
そして、私の方から1年2ヶ月後に離婚。
私の両親も私が高校生の時に離婚しており、結婚ってなんなのか、何も結婚というかたちにこだわる必要ってないんじゃないか?という考えに大きく変わりました。
それ以降、ほとんど「結婚」というものや、「結婚」というかたちに興味がなくなったんです。
実際、ニュージーランドでは、シビルユニオンの関係でいるカップルがたくさんいます。そして、相手のことを「パートナー」と呼ぶ人もたくさんいますし、普通の夫婦のように「husband / wife」と呼ぶ人もいます。
子供もいて結婚していると思っていた夫婦が、実は結婚していなかったり、私たちと同じようにシビルユニオンだったという話はよく聞きます。
でも、誰も周りも、そんなことは気にしません。人は人という相手を尊重する考え、そして、お互いが幸せであれば、そのかたちはどうでもいい、という考えです。
私も、今の主人と出会い、そういう考えはとても素敵だなあと思うようになりました。
正式に結婚はしていなくても、きちんと夫婦として生活し、責任を負い、助け合い、尊重し合う。二人で一緒に子育てする。
日本にいたら、確かにこういう関係性は難しいかもしれません。なので、海外にいるからこそできることなのかもしれませんが、海外であれ日本であれ、こういうかたちの夫婦であってもいいんじゃないかなあと個人的には思っています。
そしてゆくゆくは、そういうことにも寛容である日本になってほしいなあと思っています。
大切なのはパートナーとの関係性
そうはいっても、何も、事実婚などを勧めているわけではありません。
でも、結婚だけが全てではないと思っています。
大切なのは、結婚の本質である「パートナーとの関係が良好で幸せであるか」。
本当はすでに婚姻関係が破綻しているのに、結婚という、言ってしまえば紙切れ一枚で繋がっている関係と、婚姻していないけれど、パートナーとの絆が深くて幸せである方が、よっぽど素敵な関係ではないでしょうか。
もちろん、私たち夫婦も、言いたいことはお互い言います。我慢なんてしません。喧嘩も日常茶飯事です。
相手が外国人な分、口で言わないと伝わらないんです。
でも、我慢しない分、その分とっても楽です。そうできるのも、お互いのことを信頼していて理解しているから。
自分に正直にいる。自分に無理をしない。
離婚を経験したからこそ分かったこういう関係こそが、私にあった生き方なんだろうなと思っています。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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