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0810

チャイ。

開業50年のカンテ・グランデが今月閉店する。
40年前高校生の頃から通っていた。
のちのウルフルズになる松本くんやけーやんがスタッフにいた頃。
当日の中津本店は穴ぐらのような小さい中2階みたいなスペースがあって薄暗く、煙草とチャイ1杯で数時間過ごせた。
大阪はチャイ文化の発祥地と聞いた。
当時はカンテ中津本店、カンテマルビル店、カンテ泉の広場店、カンテMINAX店、ガネーシュあしたの箱ビル店、谷8の伽奈泥庵、大正区のチャイ工房、と渡り歩いていた。
チャイはもちろん好きやったけど、チャイのある空間、チャイまわりのフードも好き。
カンテのバナナケーキやゴータマショコラ、チャパティマリアカラス。
ガネーシュの蕎麦ちょこに入ったレアチーズケーキ。
伽奈泥庵が釣り銭を入れて渡してくれる、インドの紙の手作りポチ袋。

みんな閉店してしまった。

カンテ・グランデも井上さんが社長を辞めて、会社を譲渡してしまった時点で、私の中では終わっていた。
生クリームが大好きな店猫シロちゃんもいなくなった。

どこの店もオオバコではない。
薄暗く小部屋感があって、妙に落ち着いた。
それらの店に行って帰ってくるだけのために、惜しみなく大阪市内に通っていた。

ガネーシュのレアチーズケーキは10年ほど前、昔の同僚が開いたカフェで再現してくれていたのが、うれしかった。同じ思い出があってこそ。

今、名残りを楽しめるのは北浜のガネーシュ。スパイスカレーの店として有名だけど、チャイと破ったクラフト紙に書いたメニューを壁に貼ってあるのは、同じ。
ときどきお伺いする。

あの世界観は今の時代には、絶対再現できないだろうと思う。
あの時代を知ってる私は幸せだと思う。

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