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最後の日を教えて

先日父が倒れた。

父は
としよりとしよりしてなくて
健康管理も趣味もしっかりしていたから、
父はいつまでも元気でそのままの存在だと思っていた。

さすがに80歳の誕生日をむかえてからは
こうして元気にあえることはありがたいことなんだと思い始めてはいたけれど、父は本当にエネルギッシュだったから。

ついこないだ実家の近くまで来たとき

母がこれから外出するけどお父さんならいるからおいでと言われた。

電話のうしろで
「パパはいるぞー」
と声がする。

おしゃべりな母の不在とちょっと立ち寄るくらいのきもちだったのとで

「うーん、用事もあるしまた今度ゆっくりのときにするわー。」

実家は車ならすぐに立ち寄れるほどの距離。
この日はそのまま帰路についた。

その2日後
救急先の病院にいる母から連絡が入った。

脳梗塞。
幸い命は助かったけれど

わたしは2日前のあの日が
もしかしたら2度とない
家での元気な父と2人で話をする最後の日だったのかもしれないと
涙が止まらなくなった。

最後の日は必ずある。

いつのまにかわたしを見下ろすくらい
大きくなった子供をみても

最後のおむつ替えはいつだんたんだろ
最後に一緒にお風呂に入った日はいつだったんだろ
眠るまで赤とんぼを歌った日も
いつかが最後の日だったんだ。

わんこの散歩も

旦那様と腕を組んで眠った日も

もっともっと
その日を満喫すればよかった。


今日が最後の日だよ

月でもカレンダーでも
朝日の中の小鳥でも
誰かがそう教えてくれたら。

当たり前に目の前にある1日も
なにかの最期の日なのかもしれない。

後悔しないように
もったいなくしないように
1日1日を
かみしめて味わおう。

あの日が最後の日だったんだ

ゆっくりあったかくそう思い出せるように。




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