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死に様を選ぶ日

 少しばかり疲れが溜まっている。とかく現実を動かそうと躍起になっているからだ。日々の仕事はもちろんあるので、その前その後と隙間を縫ってあれこれ手を尽くすのは楽しいながら疲労も蓄積するものなのだ。だがやらないではいられない。本当に叶えたい目標やら夢やらなら、きっとそんなものだろう。

 やや大きな出費も続く。現段階で何てことないサラリーマンにはそこそこ厳しい額が重なる。けれども気持ちよくスパッと出すのは前述したとおりだ。金で夢が買えるなら願ったりではないか。努力も必要とはいえ。そろそろ人生とやらも折り返し地点前後くらいにはなるのだ。性根がそもそも、と言われると返す言葉もないが、ずいぶんスローペースで感情的に悲しい日々を送り続けてきたように思う。特に前半。それら全ては必然で運命であるから今になって悲壮感に暮れることもない、だがしかし寿命には残念ながら限りがある。これは現状、人間として生きているからには抗えない運命だ。やりたいことやるために、ちゃんと動かないとならない。

 日々をぼんやり浪費しながら、それなりに楽しく生きる方がラクではあるのだ、多分。大して楽しくもない仕事に従事しながら適当に苛々して、寝て忘れてから起きてまた別のところに不満を漏らす。文章にしたためると酷い生活のようでも、そうして責任を回避する方がラクだ。大抵の場合は。
 昔の自分を憐れむつもりなどなくても、今までに取りこぼしてきた各種イベントも多くあったのだろう、と考えると少しの遣る瀬無さもある。あの頃はそうするしかなかった。ついついそのまま習慣というか、悪癖のように生き続ける癖がついて、どのくらい経ったものか。ずいぶん長かった気もするが。

 過去に一度紡いだ言葉をもう一度明確に発しておく。私は作家だ。他の何者かになる瞬間があっても、本分は作家なのだ。ただの人として生きながらえるなら作家として死ぬ。それ以外にない。手段はどうあれ、書籍が世に出ればそれでいいのだ。この世界に私の欠片が遺っていく、それが究極の願いだ。
 戦わねばならない。不器用なのは承知の上だ。武器を磨き続ける他にない。それでもひとりの力は微々たるもの、力を貸してくれ、というのはちとマイルドな言い方だが、多少なり下心も打算もあるものさ。それも白状したうえで、その時が来たら改めて頼むよ。私に力を貸してくれ。


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