時代が変われば、刺さる言葉も変わる
時代ごとに、人の心に刺さる言葉があります。
流行語やキャッチコピーって、
ただの言葉遊びじゃなくて、
その時代を生きる人たちの価値観や空気感がぎゅっと詰まっている気がします。
たとえば昔、こんなキャッチコピーがありました。
「24時間戦えますか。」
今聞くと、
「え、寝る時間は?」
って思いますよね。
でも当時は、それがかっこよかった。
たくさん働くこと。
成果を出すこと。
成長すること。
それが人生の正解に近かった時代。
頑張って働けば、終身雇用。
定年まで勤め上げて、老後もある程度安心。
そして同じ頃、こんな言葉もありました。
「亭主元気で留守がいい」
これも今聞くと、なかなか強い。
元気でいてほしい。
でも家にはいないほうがいい。
絶妙です。
でもこれも、
夫は外で働き、家族を支える。
家は守られている。
そんな役割分担が自然だった時代背景があります。
家族のかたちも、働き方も、
「こうあるべき」が比較的はっきりしていました。
だから、みんなが同じ方向を向きやすかった。
みんなに合わせることが、
安心であり、合理的でもあった時代です。
でもその後、時代は少しずつ変わっていきます。
90年代。バブル崩壊。
「頑張れば報われる」の空気が少し揺らぎ始める。
そんな時代に出てきたのが、
「そうだ 京都、行こう。」
戦ってた人たちが、急に寺を見に行き始める。
時代の空気って面白い。
2000年代になると、
「自分へのごほうび」
という言葉が広がります。
誰かのためだけじゃなく、
自分にも優しくしよう。
頑張ったらスイーツ。
頑張ってなくてもスイーツ。
だんだん理由が自由になっていきました。
2010年代からは、
「あなたらしく」
という言葉が増えました。
正解より個性。
みんなと同じより、自分らしさ。
そして今。
物はあふれ、情報もあふれ、
世界情勢も経済も不安定。
自然災害も身近になり、
数年前の当たり前が、あっという間に変わってしまう時代です。
終身雇用も絶対ではなくなり、
「こうしていれば安心」という共通の正解も薄くなりました。
昔みたいに
「これやっとけば大丈夫」
が通じにくい。
むしろ、昨日の正解が今日の不正解になることもある。
そんな中で、最近よく目にしたのが、
「みんなの75点より、誰かの120点」
という言葉。
この言葉が支持されるのは、
きっと私たちの中で価値観が変わってきたからだと思います。
みんなに認められることより、
自分が納得できること。
外側の正解より、
自分の内側の感覚。
「みんながそうしているから」ではなく、
「私はどうしたいか」で選ぶ。
そんな生き方に少しずつ変わってきているのかもしれません。
でも不思議なことに、
情報が増えれば増えるほど、
自分の気持ちがわからなくなることがあります。
周りの声が大きすぎて、
本当の気持ちが埋もれてしまう。
だから今の時代に必要なのは、
正解を探すことではなく、
自分の本心に気づくこと。
「私はどうしたいのか」
「何を大切にしたいのか」
その答えを自分の中に持つこと。
私がコーチングに惹かれているのも、
たぶんそこなんだと思います。
私自身も定期的にコーチングを受けながら、
自分の気持ちを整理しています。
今は、自分の本心に気づくことが、
前よりずっと大事になってきていると感じます。
時代ごとに言葉は変わる、
その変化を追っていくと、
人の生き方の変化も見えてくる。
そんな時代だから生まれた言葉なんだろうな、と思いました。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
