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”衝動”の育てかた:「小さな好奇心」が「深い興味」に成長する4段階モデル

新しいことを始める時、キャリアの舵を切る時、あるいは事業をつくる時。その原動力となるのは、やはり内側から湧き上がる好奇心興味関心衝動などの内発的動機に他なりません。

僕がこれまで提唱してきた「探究型のキャリアデザイン」や、新刊『冒険する組織のつくりかた』で描いた「冒険的世界観」は、まさにこの「人々が好奇心を生かして、物事を長く楽しむ行為」を何よりも尊重しています。

キャリアデザインにしても、組織づくりにしても、人の内なるモチベーションが鍵を握ります。では、この好奇心や興味関心はどのように育まれ、キャリアや組織の貴重な資源へと昇華していくのでしょうか?─今回の記事では、ある心理学のモデルを紐解きながら、このテーマに迫ります。

「好奇心」と「興味」は似て非なるもの

まず、前提として「好奇心」と「興味」という言葉の使い分けについて、少しだけ解像度を上げておきましょう。僕自身、普段の「実務家モード」のときはこれらを大体同じような意味合いで使っていますが、心理学の研究では両者には明確な違いがあるとされています。

好奇心(Curiosity)は、あらゆる探索の源泉となる、一時的かつ瞬発的な感情です。例えば、未知の事柄や奇妙な現象に遭遇したときに「何だろう?」「なぜこうなるんだろう?」と、その「わからなさ」を解消しようとする「探索行動」を動機づける起点となるものです。好き嫌いに関わらず生まれる、衝動的な欲求と表現してもいいかもしれません。

一方、興味(Interest)は、好奇心よりも継続的で定着した前向きな心理状態を指します。特定の事柄やテーマに対し、ある程度の期間にわたって引き付けられ、「好き」とか「面白い」といった「前向きな感情」を伴いながら、継続的に関与したいと思っている状態です。

たとえば、食べたことがない「タイ料理」に「どんな味だろう?」「食べてみたい」と気になっている感覚は、「好奇心」です。味見の結果、「パクチーが臭くて無理」と思うこともあれば「辛くて美味しい」となることもあるでしょう。ポジティブな価値を感じて「タイ料理、意外と好きかも」とか「他の料理ももっと食べたい」という感情が継続すれば、「興味」が湧いているということになるでしょう。

あらゆる内発的動機の源は「好奇心」に他なりませんが、一時的かつ散漫な好奇心が旺盛なだけでは、探究は進まないということです。好奇心による探索が維持されることで、「興味」として定着・深化することが不可欠です。

興味が深まるメカニズム:4段階の成長ステージ

それでは、僕たちの「興味」は、どのように育まれ、深まっていくのでしょうか。小さな「好奇心」を「私の探究テーマ」として育てあげるには、どのようなプロセスや支援が必要なのでしょうか。

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