勉強好きになる、きっかけの一つ
みなさんは、勉強が好きですか?
私がこんな質問をされたら、なんて答えるか考えてみました。
いつ頃でしょう。
多分、大人になってからだと思います。
教員という仕事にまつわる勉強を始めて、教育書やビジネス書などを読み漁るうちに、知ることがどんどん楽しくなっていく感覚がありました。
そのときから、「勉強が楽しい」と感じるようになったと思います。
しかし、実際にはもっと小さなときに感じていたのかもしれません。
我が家の息子は年中と年長です。
来年か再来年には、小学校に入学します。
2人の息子は、「早く勉強したいから、小学校に行きたい」と最近言うようになりました。
教育にまつわる仕事をしていますが、子どもが勉強好きになることなんて、ほとんどしていません。
むしろ運動神経が優れて育つように、公園や庭で体を動かすことの方が、はるかに力を入れてきたと自負しております。
それにも関わらず、「なぜ勉強が好き」になったのか?
もしかしたらほとんどの子どもは、「勉強が好き」なことから始まっているのかもしれません。
今回は、その気持ちを失わないために親ができることをご紹介いたします。
きっかけは「書く」こと

小さな頃は好きだった勉強が、年を重ねるうちにそうではなくなっていく。
これが現実に起こっている子どもたちの気持ちなのかもしれません。
小学校1年生の教室は、活気に溢れています。
勉強することに、とても意欲的です。
授業も楽しんで受けています。
しかし1年生の子たちには、勉強で「書く」ということは重労働です。
「きょうは、はれです」という文をノートに写すとすると、まず「き」と書いて、また黒板を見て、「ょ」。また黒板を見て、「う」。黒板とノートを交互に見て、一生懸命写していきます。
ほとんどの子は、このように写していきます。スラスラ書ける子は、ごくわずかです。
当然、苦しさも同時に感じているはずです。
しかし、それ以上に喜びの方が強いのでしょう。
「書けたぞ!」「こんなにたくさん書けた」という達成感や充実感、「よく書けたね」「前より上手になったね」という褒め言葉や嬉しさなどがあるから、勉強への気持ちが薄まることはないのかもしれません。
勉強への興味を抱くきっかけは、このような気持ちです。
このきっかけから、子どもとノート、子どもと勉強の距離をグッと縮めます。
そして、子どもがどんどん勉強好きになっていくのです。
ですから、学校でも家庭でも、たくさん褒めてあげていく必要があります。
この結果、子どもは書くことが好きになり、学習意欲もどんどん湧いてきます。
ノートと仲良し

「もっと字をキレイに書いてほしい」
「習った漢字が文の中で書けない」
こんな保護者の方の悩みを、小学校担任時によく耳にしました。
その結果、「キレイに書いて!」「漢字はしっかり覚えてね!」といった言葉を子どもに伝えることになるのかもしれません。
もちろん、その気持ちは子どもを思っているからこその考えです。
とっても大切なことですが、それ以上に勉強への気持ちを失わないことの方が大切なことだと思います。
だから子どものノートを見たときには、「ノートに書くのが好き」「ノートは楽しい」と思えるように声をかけてあげることが大切です。
そして、ノートと触れ合う楽しさを子どもが感じるようにしていけば良いのです。
普通のノートは、勉強に使います。授業や宿題を行うことに使いますよね。
大人だとこのイメージが強いかもしれませんね。
他にも、さまざまな使い方があります。
子どもの好奇心ややる気を一手に引き受け、受けとめてくれるそんなノートの使い方があります。
以前私が担任した子に、恐竜好きの子どもがいました。
その子のノート(お絵かき帳)は、恐竜一色です。恐竜の絵はもちろん、名前や特徴、すごい点などを、文章でたくさん書いてありました。
とにかく好きでたまらなかったのでしょうね。
こういった好きなことを好きなように書いていくノートは、「書く」力をどんどん高めていきます。
その結果、勉強への抵抗も少なく、勉強が好きなまま進んでいくことになります。
大人が思っているよりも、子どもが「書くことが好き」と思うことの価値は、かなり大きいです。
書くことが好きな環境を与えてあげることは、勉強好きになっていくチャンスです。
是非ともノートを上手に活用して、楽しく学んでいけるようにしてあげたいですね。
我が家の息子も、最近はウルトラマントリガーの歌詞をひたすらノートに写しています。
それを見ながら歌を歌ったり、「この言葉はどんな意味?」と質問したりしています。
どんなところに勉強好きになるきっかけがあるかわかりません。
小さなことかもしれませんが、その気持ちを大切にしてあげたいですね。
