遊ぶ分にはいいけど…
どうもyukiです。
ここ数年、MBTIっていう心理テストが流行っているみたいですが、心理学系で大学を卒業した身として、このテストの注意点を書いていきます。
性格検査の大別
性格検査には「類型論」と「特性論」の大別があり、現在では「特性論」が主流となっています。これ以外にも大別方法はありますが、そこはかなり細かい話になっってきますので、別途調べてみてください。(丸投げすんな)
類型論とその限界
類型論とは星座や血液型、今回のMBTIのように人を特定のパターンに当てはめる手法です。
ただ、この手法はすべての性格傾向を各類型に例外なく当てはめなければならず、そのように網羅的に分類できる手法が確立できなかったため検査手法として下火になっていきました。
特性論の台頭とその展望
類型論の限界と共に、特性論という検査の体系が生まれてきました。
特性論とはある性格特性を設定し、その人はその度合いはどのようなものか、で性格傾向を把握する手法です。
代表的なものですと、BIG5という性格検査があります。これは5つの性格特性を設定し、その特性ごとの得点をもって正確傾向を把握しようとする検査です。例えば外交性の項目であれば検査が高得点であれば外交的であり、低ければ内向的ということになります。その度合いは人それぞれ異なり他の因子と掛け合わせることでその人ならではの性格傾向が確認できる手法であり、現在、カウンセリング等で主流として用いられる方法です。
今後の展望ですが、設問に回答するタイプの性格検査では特性論の地位は揺るがないと思っています。というのも、個人の性格特性の形成には遺伝的要素に加え環境的要素が大きな影響を与えます。類型論では遺伝的要因の考慮は網羅できても環境的要因の網羅が事実上不可能だからです。また、環境的要因も影響をもたらす場合ともたらさない場合があり一律に定義するとなると一人一人全て異なる類型ができああがることになるからという面もあります。
古典は楽しむもので過信すべからず
MBTIは完全に誤りか
さて、類型論にとって散々な書き方をしてきましたが、MBTIなどの類型論が完全な悪かといえばそうでもありません。
私は性格検査について専門知識がありますが、それは全体の人口から見れば少数派です。つまり、ネットの性格検査をやってる人のほとんどは性格検査の歴史や詳細を知らないわけです。
そんな中で簡単に理解できるのはやはり、類型論です。血液型なら4パターン、星座なら12パターン、MBTIは16パターンと覚えることは限られます。
アイスブレイクにはなるが真実とは限らない
人は易きに流れるものですので、こうしたカテゴライズの性格検査はこれから関係を気づこうとする人との会話のとっかかりとして知っておいて損はありません。ただ、上記の通り、類型論は現在ではほとんど見ることのない過去の遺物に近しいものですので、くれぐれも100%の事実だと思わず受け入れてください。
さいごに
今回は大学時代での専攻分野での記事を書いてきましたが、いかがでしたでしょうか。どうやらK-POPのグループから始まったMBTIのブームですが、それは心理学的には古いものであり、話のタネくらいにしかならないことをおわかりいただけたでしょうか。
世の中にはこういった専門知識を持つ身からすると邪道ともいえる性格検査が複数あります。くれぐれも金儲けのための性格検査に騙されないようお気をつけください。
更新履歴
2025/5/2 誤字訂正
