ブログが読まれ共感される人の特徴は「難しい言葉を使わない」
はじめに:難しい言葉はあなたのブログを遠ざける
noteやブログを書いているみなさん、こんな経験はありませんか?
一生懸命書いた記事なのに、なぜか反応が薄い。
読者から「よくわからなかった」とコメントされる。
PV数は伸びるのに、滞在時間が短い。
もしかしたら、その原因は「難しい言葉の使いすぎ」かもしれません。
ビジネスの世界では、KPI、エンゲージメント、ペルソナ、コンバージョン、ロジックツリー、フィージビリティといった横文字が飛び交います。
マーケティングを勉強すれば、CTR、CPA、LTV、ROASといった略語も当たり前のように目にするでしょう。
これらの言葉を使いこなせることは、確かに専門性の証明になります。
しかし、ブログやnoteという「読者とのコミュニケーションの場」において、本当にそれらの言葉は必要でしょうか?
読まれるブログと共感されるブログには、決定的な違いがあります。それは「誰にでも伝わる言葉で書かれているかどうか」です。
今回は、なぜ難しい言葉を避けるべきなのか、そしてどうすれば読者に響く文章が書けるのかについて、じっくりとお話しします。
なぜブロガーは難しい言葉を使ってしまうのか
専門性を示したいという心理
ブログを書く人の多くが、無意識のうちに「すごい人だと思われたい」という気持ちを持っています。
特に、ビジネス系、マーケティング系、自己啓発系のジャンルでは顕著です。
横文字や専門用語を使うことで、「自分はこの分野に詳しいんだ」とアピールしたくなる。その気持ち、よくわかります。
実際、私自身もブログを書き始めた頃は、意識的に難しい言葉を散りばめていました。
「エンゲージメントを高めるには」
「ペルソナ設計が重要」
「インサイトを掘り下げる」
といった表現を使うことで、読者に専門家だと思ってもらいたかったのです。
でも、ある時気づきました。そういう記事ほど、コメント欄が静かだということに。
「わかっている人」だけに向けて書いてしまう罠
もう一つの理由は、無意識のうちに「同じ知識レベルの人」に向けて書いてしまうことです。
自分が日常的に使っている言葉は、他の人も知っていて当然だと思い込んでしまう。これは認知バイアスの一種で、「知識の呪い」とも呼ばれています。
例えば、マーケティングを仕事にしている人が「CTRを改善するために」と書いたとき、その人の頭の中では当然「Click Through Rate(クリック率)」という意味が浮かんでいます。
でも、読者全員がそれを理解できるわけではありません。
結果として、記事は「すでに知っている人」だけが理解できるものになり、本当に情報を必要としている初心者や新規読者が置いてきぼりになってしまうのです。
難しい言葉が生む3つの問題点
1. 認識のズレが生まれる
ビジネス用語や専門用語には、実は「明確な定義がない言葉」が驚くほど多く存在します。
たとえば「エンゲージメント」という言葉。SNS業界では「いいね、シェア、コメントなどの反応」を指しますが、人事業界では「従業員の会社に対する愛着度」を意味します。
マーケティングでは「顧客との関係性の深さ」を指すこともあります。
同じ言葉なのに、文脈によって意味が変わる。これは大きな問題です。
あなたが「エンゲージメントを高める方法」という記事を書いたとき、読者は何を想像するでしょうか?
SNSの反応率のことだと思う人もいれば、顧客ロイヤリティのことだと解釈する人もいるでしょう。こうした認識のズレは、読者の混乱を招き、記事への信頼を損ないます。
2. 読むハードルが上がり、離脱が増える
人間の脳は、理解できない情報に出会ったとき、大きなストレスを感じます。
ブログを読んでいて、知らない言葉が3つ以上出てきたら、多くの読者はそこで読むのをやめてしまいます。「この記事は自分には難しすぎる」と判断するからです。
特にスマホで読んでいる読者は、集中力が続きにくい環境にいます。
通勤中、休憩中、寝る前のちょっとした時間。
そんなときに、いちいち「この言葉の意味は何だろう?」と立ち止まらせてしまったら、読者はすぐに別の記事へ移動してしまいます。
つまり、難しい言葉を使うことは、読者を選別することと同じなのです。
3. 共感が生まれにくくなる
ブログやnoteで大切なのは、情報を伝えるだけでなく、読者の心を動かすことです。
「わかる!」「そうそう、そうなんだよね!」という共感が生まれたとき、読者はあなたのファンになります。
SNSでシェアしたくなります。他の記事も読んでみたくなります。
しかし、難しい言葉ばかりの記事には、共感が生まれにくいのです。
なぜなら、共感とは「自分ごと化」だから。読者が「これは自分の話だ」と感じて初めて、心が動くのです。
ところが専門用語や横文字だらけの文章は、どこか他人事のように感じられてしまいます。
まるでガラス越しに話を聞いているような、距離感のある文章。それでは、どれだけ良い内容を書いても、読者の心には届きません。
読まれるブログの共通点:「中学生でもわかる」言葉選び
トップブロガーたちの言葉遣いを分析してみた
実は、人気のあるブロガーやnoteクリエイターの記事を分析すると、ある共通点が見えてきます。
それは「驚くほどシンプルな言葉で書かれている」ということです。
例えば、月間100万PVを超えるような人気ブログを見てください。専門的な内容を扱っていても、使われている言葉は中学生でも理解できるレベルです。難しい概念も、身近な例え話で説明されています。
人気ブロガーのちきりんさん、イケダハヤトさん、はあちゅうさんなど、影響力のある書き手たちは皆、この「わかりやすさ」を徹底しています。
彼らが頭が悪いわけでは決してありません。むしろ逆です。本当に頭の良い人ほど、難しいことを簡単に説明できるのです。
「伝わる」と「伝える」の違い
ここで重要なのは、「伝える」と「伝わる」は全く違うということです。
あなたがどれだけ一生懸命に書いても、読者に理解されなければ「伝わって」いません。自己満足で終わってしまいます。
ブログやnoteは、一方通行のメディアです。対面での会話と違い、相手の表情を見ながら「あ、わかってないな」と気づいて言い換えることができません。だからこそ、最初から「誰が読んでもわかる言葉」で書く必要があるのです。
読者は、あなたの知識レベルに合わせてくれません。あなたが読者のレベルに降りていく必要があるのです。
具体例で見る:こんな言葉、使っていませんか?
ビジネス用語編
使いがちな表現:
「KPIを設定することが重要です」
改善後:
「目標達成のために、具体的な数値目標を決めることが大切です」
使いがちな表現:
「ペルソナを明確にしましょう」
改善後:
「記事を読んでほしい『たった一人の読者像』を具体的にイメージしましょう」
使いがちな表現:
「エンゲージメント率を上げる施策」
改善後:
「読者が『いいね』やコメントをしたくなる工夫」
曖昧な日本語編
難しいのは、カタカナ語だけではありません。日常的に使っている日本語も、実は曖昧な表現が多いのです。
使いがちな表現:
「記事を調整します」
改善後:
「記事の構成を見直して、明日の午前中までに修正します」
使いがちな表現:
「一旦、大丈夫そうです」
改善後:
「現時点では問題ありませんが、最終確認は〇〇日に行います」
使いがちな表現:
「確認お願いします」
改善後:
「この見出しで問題ないか、ご意見をいただけますか?」
このように、具体性を持たせることで、読者は何をすればいいのか、何が言いたいのかがすぐにわかります。
難しい言葉を使わずに専門性を示す方法
「でも、専門的な内容を書くときは、専門用語を使わないと正確に伝えられないのでは?」
そう思う方もいるでしょう。確かに一理あります。
しかし、専門性と分かりやすさは両立できます。むしろ、本当の専門家ほど、わかりやすく説明する能力が高いものです。
テクニック1:専門用語の後に、すぐ説明を入れる
どうしても専門用語を使う必要がある場合は、すぐに補足説明を入れましょう。
例:
「SEO(検索エンジン最適化、つまりGoogleなどの検索結果で上位に表示されるための施策)が重要です」
このように、括弧書きや「つまり」「要するに」といった言葉で、すぐに噛み砕いた説明を加えるのです。
テクニック2:具体例や比喩を使う
抽象的な概念は、具体例に置き換えると理解しやすくなります。
悪い例:
「コンテンツマーケティングとは、価値あるコンテンツを提供することで顧客との関係性を構築する手法です」
良い例:
「コンテンツマーケティングとは、例えるならお店の試食みたいなもの。無料で価値あるものを提供することで、『この人から買いたい』と思ってもらう戦略です」
比喩や例え話を使うことで、読者は自分の経験と結びつけて理解できるようになります。
テクニック3:「中学生に説明するなら?」を常に考える
記事を書き終えたら、必ず読み返してください。そのとき、こう自問するのです。
「この文章、中学生の甥っ子に見せたら理解できるだろうか?」
もし答えがNoなら、言葉を置き換える必要があります。
中学生という基準は非常に有効です。なぜなら、基礎的な学力はあるものの、ビジネス経験や専門知識はまだ持っていない年齢だからです。
この基準をクリアできれば、あなたの記事は圧倒的に多くの人に届くようになります。
「結論ファースト」で読者の時間を奪わない
難しい言葉を使わないことと同じくらい大切なのが、「結論を先に書く」ことです。
なぜ結論ファーストが必要なのか
現代の読者は、とにかく忙しい。そして、せっかちです。
冒頭から長々と前置きや背景説明が続くと、「で、結局何が言いたいの?」とイライラして、記事を閉じてしまいます。
ブログ記事においては、小説のように「起承転結」で書く必要はありません。
むしろ「結論→理由→具体例→まとめ」という構成の方が、圧倒的に読まれます。
最初の3行で、記事の価値が判断されると思ってください。
結論ファーストの具体例
悪い例:
「最近、ブログを書いているのですが、なかなかPVが伸びません。色々な記事を読んで勉強したり、SEO対策を試したりしているのですが、思うような結果が出ていません。そこで今日は、私が試行錯誤した結果、ようやく見つけた、読まれるブログを書くためのコツについてお話ししたいと思います。」
良い例:
「読まれるブログを書くコツは、『中学生でもわかる言葉』で書くことです。私はこれを意識するようになってから、PVが3倍になりました。今日はその理由と、具体的な方法をお伝えします。」
どちらが読みたくなるか、一目瞭然ですよね。
読者との距離を縮める言葉選び
「です・ます調」の威力
ブログやnoteでは、基本的に「です・ます調」で書くことをおすすめします。
「である調」は、論文や専門書のような、権威的で距離のある印象を与えます。一方、「です・ます調」は、読者に直接語りかけるような親しみやすさがあります。
ブログの目的は、読者とのコミュニケーションです。だからこそ、親しみやすい文体の方が、共感を生みやすいのです。
質問形式で読者を巻き込む
一方通行の説明ではなく、時々読者に問いかけるように書くと、エンゲージメントが高まります。
例:
「あなたは、記事を書くときに読者の顔を思い浮かべていますか?」
「今までに、難しすぎて途中で読むのをやめた記事、ありませんか?」
このような問いかけは、読者に「自分のことだ」と思わせる効果があります。受動的に読んでいた読者が、能動的に考え始めるきっかけになるのです。
「私」と「あなた」を明確にする
読者との距離を縮めるもう一つのコツは、「私」と「あなた」をはっきりさせることです。
悪い例:
「ブログを書く際は、読者を意識することが大切だ」
良い例:
「私がブログを書くとき、必ず意識しているのは、『あなた』という読者の存在です」
主語を明確にすることで、文章に血が通い始めます。「誰かが誰かに語りかけている」という構造が生まれ、読者は自分に向けて書かれていると感じるのです。
言葉の選び方で変わる、ブログの印象
同じ内容でも、言葉が変われば印象が変わる
言葉選びひとつで、記事の印象は180度変わります。
例えば、「失敗」という言葉を「学び」と言い換えるだけで、ネガティブな印象からポジティブな印象に変わります。
「問題」→「課題」
「できない」→「まだできていない」
「難しい」→「チャレンジングな」
このような言い換えは、読者の気持ちを前向きにする効果があります。
特にブログやnoteでは、読者を励ましたり、勇気づけたりすることも大切な役割です。
だからこそ、言葉の選び方には細心の注意を払うべきなのです。
ネガティブワードは必要最小限に
人間の脳は、ネガティブな言葉に敏感に反応します。
「ダメ」「失敗」「不安」「心配」といった言葉が頻繁に出てくる記事は、読んでいて疲れてしまいます。
もちろん、現実的な問題提起は必要です。しかし、それをどう表現するかで、読者の受け取り方は大きく変わるのです。
ポイントは、問題提起は簡潔に、解決策は具体的にということです。
自分だけの「言葉の辞書」を作ろう
ここまで読んで、「でも、どの言葉を避けて、どの言葉を使えばいいのか、判断が難しい」と思った方もいるでしょう。
そこでおすすめなのが、自分だけの「言葉の辞書」を作ることです。
言い換えリストを作る
noteやGoogleドキュメント、Notionなどに、自分がよく使ってしまう難しい言葉と、その言い換え例をリストアップしておきましょう。
例:
∙ エンゲージメント → 読者の反応
∙ コンバージョン → 成果(購入、登録など)
∙ ペルソナ → 想定読者、ターゲット読者
∙ KPI → 数値目標
∙ フィードバック → 意見、感想
∙ アジェンダ → 議題、話し合うこと
記事を書き終えた後、このリストを見ながら見直すだけで、ぐっと読みやすい文章になります。
読者からの反応を記録する
どの記事が読まれて、どの記事が読まれなかったか。どんなコメントが来たか。
こうしたデータを蓄積していくと、「この言葉は伝わりにくいんだな」という気づきが得られます。
特に「よくわからなかった」「難しかった」というコメントがついた記事は、宝の山です。どこが難しかったのかを分析し、次に活かしましょう。
まとめ:シンプルな言葉こそ、最強の武器
長々と書いてきましたが、結論はシンプルです。
ブログが読まれ、共感される人は、難しい言葉を使いません。
なぜなら、ブログの目的は「自分の知識をひけらかすこと」ではなく、「読者に価値を届けること」だから。
あなたがどれだけ専門知識を持っていても、それが読者に伝わらなければ意味がありません。むしろ、難しい言葉を使うことで、読者との間に壁を作ってしまいます。
本当に伝えたいことがあるなら、中学生でもわかる言葉で書く。
結論を先に伝えて、読者の時間を奪わない。
専門用語を使う時は、必ず補足説明を入れる。
これらを意識するだけで、あなたのブログは劇的に読まれるようになります。そして、読者との間に共感が生まれ、ファンができていきます。
シンプルな言葉は、決してレベルの低さを意味しません。むしろ、相手への思いやりと、本質を見抜く力の表れです。
今日から、あなたのブログでも「難しい言葉を使わない」を実践してみてください。きっと、読者の反応が変わるはずです。
最後に、記事を公開する前に、必ず自分に問いかけてください。
「この記事、中学生の自分が読んだら、ワクワクするだろうか?」
その答えがYesなら、その記事はきっと多くの人に届きます。
あなたのブログが、もっと多くの人に読まれ、共感されることを願っています。
