「仕事が速い人の習慣」を何冊読んでも私たちの残業が減らない理由 ―スピード系仕事術の核心を暴く―
本屋に行けば「仕事が速い人の習慣」「残業ゼロの技術」といった、いわゆるスピード系仕事術の本が山積みにされている。仕事が終わらなくて辛い時、私たちは藁にもすがる思いでそれらを手に取る。
しかし、何冊読み進めても私たちの残業は減らない。なぜか。
実はこれらの本には、ある恐ろしい「共通点(あるある)」が隠されているからだ。何冊か読み解いてわかった、その構造を紹介したい。
1.朝~午前中に難しいことをやれ
朝が一番頭が冴えているんだから、午前中に難しいことをやれ。反対に、夜なべして難しいことをやれ、と書いてある書籍は今のところ見つからない。
2.メールに気をつけろ
著者によっては「即返せ」「熟考せよ」「無視しろ」と意見はバラバラだが、共通しているのは“メールが時間を喰い潰していくのを、いかに克服するか”という強いこだわりだ。漫然とメールするのはご法度なのだ。
3.上司に気をつけろ
メールと同じくらい、上司や周囲との人間関係作りにページを割く書籍も多い。著者が独自に考案したコミュニケーション方法を丁寧に記していたりする。それだけ上司も時間を食い潰しかねない存在なのだ。
4.ゴールから逆算しろVSとにかくスタートダッシュ、どっちが正しいの?問題
ここに共通した意見はない。なぜなら著者の職業はバラバラで「ある程度パターンが読めるもの」から「ゼロベースでアイデアを出すもの」までバラバラだからだ。共通しているのは“締め切りを守れ”ということだ。
5.核心
そして…
著者は人生のどこかで、猛烈に働いている
普段からマイペースであまり働いておらず、気づいたら速く仕事できるようになりました、等と言う能天気な者は、この世界にはいない。スピード系仕事術は昼夜問わず猛烈に働いた鉄人たちが、超人的スタミナを前提に導き出した法則なのだ。
残念ながらスピード系仕事術は一中一夜で身につくものではない。楽して仕事が速く終わる魔法など、存在しないのだ。だから猛烈に働くぞ❤️お仕事大好き❤️
……と、絶望して終わるのも切ないので、最後に「じゃあ私たちはどうやって本を選べばいいのか」というコツをひとつ。
「スピード系仕事術」本の選び方
ここまで書いておいて難だが、仕事が遅延して辛い人、もっと仕事を速く仕上げたい人は、やはり実際の書籍を手にとってみて欲しい。
本のタイトルや目次も大事だが、何より著者の職種や業種に注目してほしい。似たような働き方、似たような制約(タイムリミット)の中で働いてきた著者の本なら、きっとあなたの働き方をラクに、時間を短くするヒントが詰まっているはずだ。
参考になれば幸いだ。
