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リービ英雄著「英語で読む万葉集」(4)を 南河内郡太子町で読んでいます。

リービ英雄著 英語で読む万葉集(4) 岩波新書

リービさんの美しい日本語による、日本の挽歌の解説文の中に、はっとする人の心の動きを示す英語表現がありました。

177ページの引用開始

When we looked
On the Garden where he stood,
Our tear streamed down
Like sudden showers,
We could not hold them.

御立たしし 島を見るとき にはたづみ 流るる涙 止めそかねつる
(Mitata shishi shima o miru toki niwa tazumi nagaruru namida tomeso kanetsuru).

この部分引用終了

別の説明によれば、この場合の「島」は、亡くなった人の埋葬されている場所の意味、との解釈がありました。
亡くなった人を弔った場所を訪れた際、 庭に水が溜まるほど涙がとめどもなく流れた、と言う描写と思います。

突然の雨が降る如く、 涙が流れる事をこらえられなかった、と言う部分、「Like sudden showers,
We could not hold them」 とあります。

亡くなった人への思いを堪えられない人の感情の動きが情動的に伝わって来る表現と思いました。
古代の人々が一つの詩に基づいて、次々に詩を詠むその中の一つとの事です。

この何人かが続けて詩を詠む「共同表現」は、『古代ギリシャの「コーラス」と言う表現手法を連想する(176ページ)』とありました。ギリシャ語では「コロス」(khoros)と言われた、と思われますが、現代英語のコーラスの様な音楽的な形式と言うよりは、踊りや朗読も含む表現手段だったのだと思われます。複数の詩(詩)の歌い手が 連続して思いを込める形式は、古代ギリシャにもあったのでしょう。


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