最下位だったのは成績であって、息子ではない
中学生の息子が、一学期の期末テストで学年最下位になりました。
順位を見た瞬間、やっぱりか、となりました。
テスト期間中、まともに勉強しているところを一度も見ていません。
田舎の小さい学校ですが、それでも最下位は最下位。苦手な理数の点数は1桁です。
息子は時折学校に行きたくない!と癇癪を起こすことも。玄関ドアのガラスを頭で割った時は焦りました。怪我がなくて良かった・・・。
「このまま授業についていけなくなったら」「学校へ行けなくなったらどうしよう」とつい不安になります。
けれど、
成績表には書かれていない息子がいます。
絵を描くことが好きです。クラスでも一目置かれています。
きちんと書きさえすれば、字もとても綺麗です。
ゲームをしているときはとてもイキイキしていて、わたしの知らないことをたくさん教えてくれます。
吹奏楽部に所属し、パーカッションで活躍しています。
大人数の中では疲れてしまうけれど、真面目で人の言葉をまっすぐ受け取る優しい子です。
テストの点数では、そのどれも測れません。
わたしは、ゲームを取り上げて無理に勉強させるのではなく、町の相談窓口に足を運びました。
息子が毎日を楽しく過ごすために家族以外にも味方を増やしたかったからです。
一人で何とかしなければと思っていたわたし自身も、相談したことで少しだけ安心できたように思います。
その日の夕食に特製の麻婆豆腐丼を作りました。麻婆豆腐というよりは豆腐の醤油煮のような出来でしたが、偏食の息子は「おいしい」と食べてくれました。
子どもの未来をつくるのは、点数を上げることだけではありません。
安心してごはんを食べられること。好きなことを話せること。困ったときに助けてくれる人がいること。
小さな安心の積み重ねが、もう一度歩き出す力になるのだと思います。
みんなと同じ速さで学べない子どもが置いていかれない教育であってほしいです。
「できないこと」だけでなく、その子が持っている優しさや好きなことにも光が当たってほしいです。
未来のためにわたしができることは、息子を無理に「みんな」に近づけることではなく、息子の歩幅に合う道を一緒に探すことです。
立ち止まる子を急かすのではなく、待ってくれる人や場所を増やすことです。
最下位だったのは成績であって、息子ではありません。
どんな数字の下にも、一人の大切な子どもがいます。
そのことをまずは一番近くにいるわたしが忘れずにいたいです。

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