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「おとうさんはおおきくなったらなにになりたいの?」 #なりたい自分

「おとうさんはおおきくなったらなにになりたいの?」

息子にそう聞かれて、僕は「お話を書いて本を作る人になりたいんだよ」と答えました。






息子は最近メモをすることが好きです。

正確には、メモをしてもらうこと。
息子はまだスムーズに文字が書けません。
だから僕や妻にお願いするのです。

「おとうさん、○○って書いて」という風に。

(え? そんなことまでメモするの?)
と、思うこともしばしばありますが、基本的にメモしておくことはいいことだと思っているし、誰かに迷惑が掛かるようなことでもないので息子のやりたいようにやらせてあげます。やるのは自分ですが。

元々、僕も妻もよくメモをします。
スマホにも記録を蓄えますが、忘れたくないことは日常生活の中でより目に付きやすいところにメモを残すため、紙に書いて貼ったりしている。
そんな姿を息子は見てきて影響を受けたのでしょう。

それから、息子に対してお約束をする時にもメモを使っています。
「8時になったらテレビを消そうね」
そんな時は、息子にもわかるように紙に時計の絵を描いてあげます。
「ゲームはまた明日一緒にやってあげるから、今日はもうやめようね」
そんな時は、お父さんとお母さんは絶対に忘れないよというお約束の印としてメモを残しています。
すると自然に、息子自身が忘れたくないこと、お父さんとお母さんに忘れて欲しくないことをメモに残したいと思うようになったようです。





ある日、家に帰ると、「おとうさんはおおきくなったらなにになりたいの?」と書かれたメモが置いてありました。

それは、息子が聞きたいと思ったことを妻がメモしたもの。
ちなみに紙は、息子が大好きな山手線のメモ帳。

大人に対して「おおきくなったら」という表現を使うのがかわいらしい。
それから、すでに働いている父親に対して将来の夢を尋ねるのもまたかわいらしい。
息子は僕の現在の仕事を理解しているはず。

でも、この質問に対する答えを僕は持っていました。
僕にはたしかに、これからなりたいものがありました。

「お父さんは今○○のお仕事をしているよ。でも、これからやってみたいお仕事があるんだよ。お父さんは、お話を書いて本を作る人になりたいんだよ」

そう息子に伝えました。









僕はたくさんエンタメに助けられてきました。
本を読んでいる間は憂鬱な気分を忘れられる、そんな風に。

僕も、誰かにとってのそんな作品を作れたらと思っています。

「大好きな作品だから時間を作ってじっくり堪能したい」
そうやって思ってもらえるならもちろんありがたいけど、必ずしもそうじゃなくても構わないと思う。

例えば僕の本が出たとして。
通勤電車に乗っている数分間に読み進めてもらっても、トイレに置いておいて1年掛けて読んでもらっても構わない。
ベッドに横になりながら読んでそのまま寝落ちしたって構わない。翌日「どこまで読んだっけ」と思ってもらってもOK。
紙の本を出すのが夢だけど、隙間時間の暇潰しにスマホでささっと読んでもらえただけでハッピー。

そんな感じで誰かの日常に溶け込めたらとても嬉しい。

「日常に彩りを与えられるような作品」
それが作れたら素敵だけど、そこまで大層なものでなくてもいいと思う。
「色のない日常からほんの一時でも離れられる」
そんな作品を作りたい。

「明日から私も頑張ろう!」
そう思わせる作品は素晴らしいと思うけど、そこまでパワフルなものでなくてもいいと思う。
「明日からまた憂鬱だなぁ。でも、明日また本屋に行ってみようかな」
それくらいのちっちゃなちっちゃなエネルギーであっても与えることができるならとても素晴らしいことだと思う。


例えば中学生、高校生、大学生だった頃の自分に「面白い!」と言ってもらえる作品を作りたい。
その頃の自分はどこか心が冷めていて、夢への一歩を踏み出せていなかった。
あの頃の自分に「どうだ! すごいだろ! 本当に夢は叶うんだぞ!」と見せ付けてやりたい。


やっぱり多くの人に届く形にしたい。

100年先まで残らなくてもいいし、世界中に響かなくてもいい。
今この時代に、同じ国で、同じような空気の中で生きている人達に、届けたいと思う。








北海道で暮らしながら作家の仕事をしたい。

野望は、作家の仕事だけで生活していくこと。
それはなかなか難しいことなんでしょうね。

夢は商業出版。
全国の本屋へ流通させ販売促進を手伝って下さる、それくらいパワーのある出版社にお願いして、紙の本を出したい。

今の本業を続けながら、作品を出し続けられたらとても幸せ。

理想を言えば、一時的にでも、「一部の間で」でも、熱狂的に流行して、漫画化やらアニメ化やらドラマ化やら映画化やらされて欲しい。


やりたいことはたくさんある。

やはり文芸賞に応募したい。
賞を取って商業出版へ繋げることが大きな目標。

それからkindleで電子書籍を出版したい。
そのためにまずはある程度長編を書けるようになりたい。

冊子のような形でいいので紙に印刷して本を作ることも考えたい。
それを手売りしたりネット販売したり……。
そのための知識を身に付けたい。

note公式の投稿企画にももっと参加したい。

noteでは短編も書きたいし連作短編も書きたいし長編の連載もしたいしエッセイも書きたい。
こんなコンセプトで作品を作ってみたい、というアイディアが山程ある。
イラストも描きたい。小説の表紙や挿絵、コミックエッセイ。アナログももっと上手くなりたいしデジタルも練習したい。グッズとか作れたら楽しいだろうな。
写真は真剣に腕前を上げていくことはあまり考えていないけれど、発信を続けていきたい。
北海道に関するお役立ち情報を届けたい、とは言わない。ただ、北海道の空気をほんの少し画面の向こうへ届けられたら嬉しい。

やりたい企画のアイディアもたくさんある。
コラボしたり投稿企画したり……みんなで盛り上がりたい。

その他にも、まだ皆さんに伝えられていないけど、挑戦してみたいことを抱えている。


まだまだ実力が足りない。時間も足りない。体力も足りない。
わかっているけど。

野望がある。夢がある。理想がある。たくさんやりたいことがある。





「お父さんはお話を書いて本を作る人になりたいんだよ」

そう言っても、息子はあまりピンときていないみたいだった。

もう少し大きくなったら、意味がわかるのかな。

その時息子にどう思われるのだろうか。
ダサいと言われるかな。応援してくれるかな。

胸を張って「お父さんは夢を持っているよ」と言えるようになりたい。
そして「お父さんは夢を叶えたよ」と言えるようになりたい。
息子に「僕も夢を叶えるぞ」と思ってもらえるような、そんな存在でありたい。





ちなみに息子の今の夢は、山手線の運転手になることだそうです。







僕は山手線の用紙を1枚もらってメモを書き、そして部屋の隅に張っておきました。










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