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【日本温泉文化を守る会 スタンプ帳3冊目完了記念】いままで泊まった宿をひとこと紹介します Part. I

飽きっぽい自分にしては珍しく、日本温泉文化を守る会(秘湯を守る会/源泉湯宿を守る会/文化遺産を守る会)のスタンプ集めが30個を超えました。2021年の10月に始めてから3年半、長かったようなあっという間だったような。そこで記念にこれまで回ってきた宿について、ひとことコメントで紹介していきたいと思います。

※温泉マニアではないので泉質とかに関する専門的な話はないです。そういうのを求めている方はそっとブラウザを閉じましょう。

① 奥塩原新湯温泉 渓雲閣 (栃木県)
全てはここから始まった・・・!尋常じゃない量のご飯が出てくる宿。宿の風呂もいいけど周辺に共同浴場がいくつかあって、そのどれもが湯小屋感満載。那須塩原エリア特有のクリーミーな泉質。

まだこれで半分も出てきてない

② 笹倉温泉 龍雲荘 (新潟県)
糸魚川駅からバスで40分。冬に訪れたので道路の両脇には3mの雪壁。自然に囲まれた露天風呂と、大浴場から眺めるマウンテンビュー。駅から歩いて日本海を眺めに行くのも楽しかった。

一面の雪

③ 新高湯温泉 奥白布 吾妻屋旅館 (山形県)
最寄りのバス停から徒歩1km強。ありえない角度の激坂を登って行くので足腰に自信のない人にはおすすめできない。送迎バスも出ている。宿は古き良き山小屋。露天5ヶ所を回るだけで楽しい温泉ワンダーランドその1。

④ 虹岳島温泉 虹岳島荘 (福井県)
猫宿。部屋が和風ゴージャス。若狭湖のほとりに建っているので夕焼け・朝焼けが水面が煌めいて美しい。とにかく猫が可愛かった。あと駅から送迎してくれた社長さんの車が普通のセダンで笑った。夏には大学ボート部が練習に来るらしい。

部屋からの眺め

⑤ 奥鬼怒温泉郷 八丁の湯 (栃木県)
秘湯of秘湯その1。鬼怒川温泉駅からバスで90分、そこから送迎車で未舗装のやばい道を30分ほど進んだ場所にある。ガードレールがくしゃくしゃのトイレットペーパーのように申し訳程度に設えられていることに衝撃を受けた。建屋の山小屋館、食事のゴージャスさ、そして何より風呂が気に入って、初めてスタンプ帳の無料招待で再訪した思い出の宿。その辺をウロウロ歩いている犬がかわいい

ロッジではなくロッヂと表記したくなる

⑥ たんげ温泉 美郷館 (群馬県)
風呂の隣に備え付けられたブランコを風呂上がりに漕げる。生まれたままの姿で座るブランコ、気持ちいい。会員宿とは思えないほど建物がきれいで、飯も美味く全体的に満足度が高いがガチの鄙びた温泉宿を求めていく人にはオススメできない。

うっかりブランコから滑っても渓流ダイブが楽しめます

⑦ 中房温泉 (長野県)
温泉ワンダーランドその2。内湯14、露天8と会員宿のなかでも圧倒的な風呂数を誇る。1泊で全てを回りきるには相当な覚悟が必要。「地熱蒸し風呂」に入ったら狭いし低いしで閉所恐怖症で窒息するかと思った。山小屋あるあるの大型犬がめちゃくちゃかっこかわいい。

温泉と温泉の合間に温泉が飲めるよ

⑧ 法師温泉 長寿館 (群馬県)
会員宿の中でも随一の知名度と人気を誇る。テルマエ・ロマエのロケ地でもあるこの宿、大正ロマンの風情あるThe温泉旅館。田舎の家にありがちな増設&魔改造された建物の中を歩くだけで楽しい。

剥製動物たちがお出迎え

⑨ 中山平温泉 名湯秘湯うなぎの湯 琢ひで (宮城県)
鳴子温泉郷5つの名湯のうち、とろっとした源泉で女性に人気の高い中山平温泉。その中でも部屋、風呂、飯ともにクオリティの高い宿。泊まったついでに鳴子温泉にも入れる。

こけしのなる子ちゃんがお見送り

⑩ 甲子温泉 旅館大黒屋 (福島県)
人が立っても胸くらいまで浸かれるほど底の深い大岩風呂がトレードマーク。ただし、たどり着くためには旅館と風呂場をつなぐ怖い橋を渡る必要があるので覚悟が試される。わたしは雪の時期に行ったので滑って死んだらどうしようかと思った。居心地が良いので、浴槽で大事なところ丸出しのまま本を読んでいる猛者もいた。

この橋を渡り切った者にのみ、温泉は微笑む

⑪ 二岐温泉 大丸あすなろ荘 (福島県)
宿の敷地入口で宿泊客を出迎える門と暖簾がここから先、異世界みたいな感じで素敵。岩の内風呂と渓流沿いの露天風呂。どっちも良い。

どこからが川でどこからが温泉か、わかる?

⑫ 高峰温泉 ランプの宿 (長野県)
秘湯of秘湯その2・・・と言いたいところだが、JR東日本の地温泉の影響でバスなども出ていて行きやすい。野天風呂から眺める山稜が絶景。宿が創生水という謎の水に傾倒しているため、シャンプーの類は使えない。そこだけが残念。

ランプの宿にふさわしい装い

⑬ 新穂高温泉 槍見館 (岐阜県)
温泉ワンダーランドその3。7つの露天はどれも個性的だが、やはり川縁から槍ヶ岳を一望できる大浴場がすごい。家族風呂もあるので子供づれも安心。さすが奥飛騨。

家族風呂にはブランコもあるぞ

⑭ 滑川温泉 福島屋 (山形県)
秘湯of秘湯その2。駅舎マニア垂涎の奥羽本線・峠駅がまずすごい。ホームでは名物「峠の力餅」を売っているおっさん。ああ、とんでもないところに来たなと思ったら、まだまだ序の口。ありえない細幅の激坂を登ること30分、そこには温泉天国が。クリーミーな泉質と、バラエティに富んだ風呂の数々。全ての温泉好きを虜にする。そして猫がかわいい

背中から隠しきれない哀愁が漂う。旅情。

⑮ 会津芦ノ牧温泉 仙峡閣 (福島県)
猫宿。めちゃくちゃモフれる。風呂はこじんまりだが風情がある。会津鉄道に揺られながらの旅が楽しい。帰りは大内宿に立ち寄り、ねぎそばを食べた。

猫は全てを肯定する

⑯ 葛温泉 仙人閣 (長野県)
JR大糸線・信濃大町駅が琴線に触れる。大糸線ってなんでこんな心に来るんだろうね。日本の故郷という感じ。宿は露天風呂がめちゃくちゃ大きい。宿泊客は1組だけ。紅葉がちょうど終わったタイミングでオフシーズンだったらしい。黒部ダムからめちゃくちゃ近い。

信じられるか、これ全部、貸切なんだぜ・・・

⑰ 沓掛温泉 満山荘 (長野県)
露天のぬる湯が有名で何時間でも入っていられる風呂なのだが、残念なことに冬に訪れてしまったため寒すぎて堪能できなかった。今度は夏に行きたい。あと、食事が創作料理フルコースでゴージャス。宿主の奥様が美術を嗜んでいて、作っているらしい。

色彩豊かな前菜盛り

⑱ 下仁田温泉 清流荘 (群馬県)
離れに泊まったが、なんと本館も合わせて宿泊が1組だけ。つまり貸切。またかよ。飯がうまくて風呂も良い。都心から近く手軽に通える秘湯。帰りに下仁田ネギ5本をお土産にいただく。

誰もいないのをいいことに、風呂に入りながら「Ready for my show!!!」ってAdoを熱唱してた

⑲ 鎌先温泉 最上屋旅館 (宮城県)
大正ロマン溢れる宿。そのせいか、今までで一番若者の宿泊客を多く見かけた。風呂は少数精鋭だが、泉質が素晴らしい。会員宿にしては珍しく温泉街の中に建っており、ちょっとした街歩きも楽しめる。

ロマンティックあげるよ

⑳ 湯ヶ島温泉 湯本館 (静岡県)
川端康成先生の宿その1。実際にここで伊豆の踊子を執筆したという川端康成先生の痕跡がたくさんあり、これでもかと推してくる。近くには浄蓮の滝もあり、天城越えの舞台にもなっている。

物量で攻めてくる・・・!

㉑ 滝沢温泉 滝沢館 (群馬県)
赤城南面千本桜が見所。値段がリーズナブルなので大学生が合宿していた。声が聞こえたので犬がいるはずなのだが、触れ合えず。残念。

㉒ 釜沼温泉 大喜泉 (長野県)
木曽山中に佇むこじんまりとした宿。行きは長野経由、帰りは名古屋でひつまぶしを食べて帰ってきた。ご家族がやっていた宿を孫たちが受け継いだらしく、今風にリニューアルされていて心地よく過ごせる。飲泉を試したが、体に合わなかった。

モダンな中にも残るかつての面影

㉓ 姥湯温泉 枡形屋 (山形県)
秘湯of秘湯その3。福島屋と同じく峠駅から送迎が出ているが、福島屋よりもさらに奥の細道をずんずん進む。車幅がギリ1台分でガードレールもないヘアピンカーブをゴン攻めしていく体験は、パキスタンを旅行した時を思い出した。当然冬期は休業。宿に行くためには吊り橋を渡らなければならないが、キャリアケースなど大きな荷物はロープウェーで運んでくれる。白濁泉質好きにはたまらない極上宿

荷物が運ばれていくロープウェー。ガソリン発電だった

㉔ 奥土湯 川上温泉 (福島県)
枡形屋の帰りに福島でもう一泊。「お湯が出過ぎて困る宿」の自称に違わぬ湯量。有名な洞窟風呂は奥まで進むと閉所恐怖症で不安になる。あれだけ大きな風呂がいくつもある温泉というのも貴重。

湯は腰上くらいまであります

㉕ 銀山温泉 能登屋旅館 (山形県)
ご存知、山形の名湯。大正ロマンブームに乗っかり日帰り客も大勢いる。冬の季節が絶景だが、夏は夏で夜の街歩きが楽しかった。

語るべきことはない。とにかく行け、そして感じろ

㉖ 夏油温泉 元湯夏油 (岩手県)
某漫画の登場人物の苗字として、色々な意味で有名になった夏油温泉。旅館はThis is 湯治宿という風情で自炊棟も併設。宿主が本当かどうか怪しい温泉効果の蘊蓄を語っていたが、それ抜きでも素晴らしい湯。大露天は熱すぎて入れないという人が続出しており、10秒入ってマッパでとど寝というのを繰り返していた。

この感じ、ピンとくる方はぜひ泊まりに行ってくだされや

㉗ 塩原温泉 やまの宿 下藤屋 (栃木県)
渓雲閣の並びにある宿。やはり共同浴場巡り含め楽しいのだが、残念なことに守る会を休会してしまったらしい。私が行った中で初めての退会・休会宿。悲しい。

湯小屋の風情

㉘ 新野地温泉 相模屋旅館 (福島県)
鷲倉、赤湯など磐梯吾妻スカイライン沿いの温泉宿らしく、白濁硫黄臭が特徴。野趣溢れる露天風呂もあり、泉質・バラエティともに最高。今年の冬は豪雪で近隣宿の宿主が源泉を確認して不幸に遭ってしまう、道路が雪で通れず宿泊客が閉鎖されてしまうなど災難も。応援のために再訪したい。

雪と温泉とYシャツと私

㉙ 湯ヶ野温泉 伊豆の踊子の宿 福田家 (静岡県)
川端康成先生由来の宿その2。泊まった部屋には川端先生の揮毫も。きっと明治〜昭和初期の文豪はこういうところで風呂に浸かりながら編集者から逃げていたんだなあ・・・と思いを馳せながら時間を過ごす。目当てだった河津桜は例年であれば満開を迎える頃合いだったが、寒冬のため蕾程度。無念。帰りに東伊豆の共同浴場が巡れるのも楽しい。

どこまでも私を追いかけてくる康成

㉚ 清津峡湯元温泉 清津館 (新潟県)
越後湯沢駅から30分ほどと手軽に行ける宿。日本3大峡谷の清津峡は雪のため通行止め。今年は自然に呪われている。軽い硫黄臭だが透明の泉質で後に残らない。地肌にとろんと絡み付いてくるので女性に好まれそうと思っていたら、宿泊客はほとんど私より若い女性の方々であった。酒も米も肉も魚も極上、やはり新潟は最高だ。

帰りに寄ったここも良き風呂でした

というわけで、今後もガンガン守る会会員宿を攻めたいと思います。
次は5冊目が終わった時にでも、また。

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