みちのくさ
息子、息子の友達とそのママさんとお散歩していた時の話。
道端にうじゃうじゃと草が生えていた。
ピンク色の花が咲いたツル状の植物だ。
それを指差して、「これなぁに?」と息子の友達が尋ねてきた。
「これはカラスノエンドウっていうんだよ。もう少しするとお豆ができるんだけど、緑色の豆がどんどん黒くなるよ。その色がカラスに似てるから、カラスノエンドウっていうんだよ。」と答えた。
子どもたちはへ〜と応え、花をつんつん指でつついた。
すると、ママさんが
「へ〜!お豆になるんだ〜!詳しいですねー!」と言った。
私は「はは、そんな詳しいってほどじゃないですよ〜。」と答え「種とか集めて遊びませんでしたー?」と尋ねた。
ママさんの返事は「いいえ」だった。
その流れで草に興味を持った子どもたちに
これは草相撲ができるよ、とか
これはちぎると綿みたいなのが出るよ、とか教えていたら、
子どもたちと一緒にママさんも「へー!」と感心してくれた。
ママさんは、あまり草とか花で遊んだことがなく草の名前が全然分からないと言った。
一方で私は道端の草で遊ぶのが何よりも好きな子どもだった。
カラスノエンドウの種をひたすら集めフィルムケースに保管していた。
イネ科の草を集めて脱穀ごっこをしていた。
オシロイバナの種をポケットに入れたまま洗濯に出して母に怒られた。
「ボールは友達」ならぬ「草は友達」であった。
なので草の名前を知っていることは私にとっては当たり前のことだったので、全然知らないというママさんに驚いてしまった。
(野暮ではあるが一応注釈。決してママさんをバカにしているわけではない。)
人(や環境)によって、当たり前と思うこと、好きなことが違うのは当然の事なのだと改めて実感する出来事だった。

三つ子の魂百まで。
私は未だにせっせと種を集めては眺め、楽しんでいる。
(ビーズケースだと大きすぎるのでピルケースに格納している)
