人とのちょうどいい距離感を4歳の娘が知っていた話
子どもにも「苦手な人」はいる
4歳の娘は、保育園に通っています。
ある日、こんなことを言いました。
「Yくん、きらい。からかってくるもん」
Yくんは、体も声も大きくて元気いっぱいな子。
娘はどうやら、そんなYくんが苦手なようでした。
私は「まぁ、苦手な子の1人や2人はいるよね」と思い、
特にアドバイスはせず、ただ話を聞きました。
娘は、話をすることで少しスッキリした顔をしていたのです。
今回は4歳の娘の成長についてお話します。
「保育園行きたくない」の理由
ところがある朝、娘がこう言いました。
「Yくんがいるから、保育園行かない」
これはちょっと深刻かも…と感じました。
これまでの対応がまずかったのかと、少し反省。
私は落ち着いて娘に聞いてみました。
「どうしてYくんがイヤなの?」
すると、娘はぽつりと答えました。
「バンって、たたいてくるの」
それは初めて聞く話でした。
「それはイヤだったね」と、うなずきながら話を聞きました。
やり返してしまった娘の気持ち
「そのとき、どうしたの?」と聞くと、
娘は少し申し訳なさそうにこう言いました。
「私もバンって、たたいた」
あらら、やり返したのね。
内心は「喧嘩両成敗かな」と思いつつも、
私はうんうんと黙って話を聞きました。
「先生には言ったの?」と聞くと、娘はうなずきました。
「また叩かれたら、先生やママに言ってね。
それと、Yくんがイヤなら、無理に遊ばなくていいよ」
私はそう伝えました。
仲良しなのか、そうでもないのか
後日、先生にも状況を確認してみると、
2人は仲よく遊ぶときもあれば、すれ違うときもあるとのこと。
どちらも「やられたらやり返すタイプ」らしいです。
客観的に見ても、仲がいいのか悪いのか、よくわからない。
でも、先生がちゃんと見ていてくれているとわかって、
私は少し安心しました。
帰り道で見せた、大人びた行動
その日の帰り道。
YくんとYくんのママと、帰り道が一緒になりました。
私は内心ドキドキしていました。
娘はどんな態度をとるんだろう?
すると、Yくんがにこにこしながら
「Mちゃん、バイバーイ!」と手を振ってきました。
娘は少し複雑な表情をしながらも、ちゃんと「バイバイ」と返しました。
私はびっくりしました。
嫌だからって、無視しない。
無理して笑顔にもならない。
でも、ちゃんと挨拶はする。
その姿に、娘なりの“ちょうどいい距離”を感じました。
「嫌い」だけじゃない気持ち
たぶん娘は、Yくんのことを「嫌い」なだけではないのだと思います。
声が大きくて苦手だけど、一緒に楽しく遊んだ記憶もある。
そんなふうに、いろんな気持ちが混ざっている。
だからこそ、あんなふうに挨拶を返したんだろうなと感じました。
嫌な部分だけで、その人を全否定しない。
ちゃんと「好きだったところ」も、自分の中に残している。
白か黒かだけじゃなくていい
以前の娘なら、少しでもイヤなことがあると「きらい」と決めて、
もう関わらないようにしていたかもしれません。
でも今回は違いました。
イヤなことにはちゃんとイヤと言い、
でも、その人の全部を嫌うわけではない。
それが、娘なりの“関わり方”だったんだと思います。
娘に教えられた「ちょうどいい距離感」
私は、Y君を遠ざければいいと思っていた自分が少し恥ずかしくなりました。
人との関係に、ちょうどいい距離がある。
白か黒かじゃなくて、グレーでつながる関係もある。
そのことを、4歳の娘が教えてくれた気がしました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
あなたの1日が素晴らしいものでありますように。
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