家でも学校でもない、わたしたちのサードプレイス
大人になってから、よく思うことがあります。
それは「サードプレイス」の大切さです。
家では母として。
仕事では社会人として。
毎日、だれかのために動いていると、
「ただの自分」に戻れる時間が減っていきます。
わたしが子どものころも、
なんとも言えない生きづらさを感じていました。
自分がいやになることも、何度もありました。
サードプレイスという言葉の本来の意味とは
少しちがうかもしれませんが、
わたしは「場所」だけではなく、
気もちを遠くに飛ばせる「お気に入りのもの」によく助けられてきました。
だからきっと、知らないうちに
「自分をまもる場所」や「心が落ちつくもの」を探していたのかもしれません。
お気に入りのノートに落書きをしたり、
静かな場所に行ってみたり、
本屋さんにふらっと立ち寄ってみたり。
それが、わたしにとってのサードプレイスでした。
娘のサードプレイス
いま、わたしの娘は4歳です。
ねむたいときや、不安なときには、
タオルを頭からかぶっていることがあります。
ある日、「どうして?」と聞いたら、
「こうしてると、落ちつくの。洞窟にいるみたい。」と言ってくれました。
家の中にいても、娘なりのサードプレイスです。
大きな段ボールに入って、
「ここは、わたしだけのおうちだよ」と言うこともあります。
大人から見ると「子供っぽい」と思うかもしれません。
でもこうした行動って、ほんとうに大切なことだと思うんです。
私が幼い頃、学校では、「サードプレイス」の話は聞きませんでした。
「家と学校以外にも、安心できる場所があるよ」
そんなふうに、だれかが教えてくれていたら──
きっとわたしの生きづらさは、
すこしちがったのかもしれません。
だからこそ、娘にはこう伝えたいと思っています。
たとえ家や学校でつらいことがあっても、
心をいやすもの、自分をまもる行動を、
どうか大事にしてほしい。
「自分だけのお気に入り」を
たくさん見つけていいんだよ、と。
お気に入りは、心をまもる力になる
わたしと娘には、それぞれのお気に入りがあります。
娘のお気に入りは──
タオル、絵本、ふわふわのぬいぐるみ。
部屋のすみっこの、つるつるした場所。
公園のベンチや、図書館のまどぎわの席。
キラキラのおもちゃの飾り。
そしてなにより、ママのひざの上と、ぎゅっと抱っこ。
そう言ってくれるのが、たまらなくかわいいんです。
わたしのお気に入りは──
本を読むこと、本屋に行くこと。
公園でのんびりすること。
家族とのおしゃべり。
おかし作りや、文を書く時間。
お気に入りのノートや、キラキラのペン。
喫茶店でひと休みする時間も、大切です。
心がつかれたとき、わたしはいつも
そんな「お気に入り」に助けられています。
これからも、一緒に探していこう
ときどき、親子で「新しいお気に入り」を探しに出かけます。
「今日は、どんなお気に入りが見つかるかな?」
そんなふうに話しながら。
見つけたら、おたがいに話して、
今度は一緒に行ってみたりもします。
そんなふうに、これからも──
わたしたち親子が、
「自分だけのサードプレイス」を
すこしずつ見つけていけたらいいなと思っています。
ここまで読んでいただきありがとうこざいました。
あなたの1日がすばらしいものでありますように。
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