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指定校推薦の辞退をしたい人は遠慮なくすればいいのではないか?

「指定校推薦は辞退できない」という表現をたびたび見聞きしますが、この「辞退できない」という表現はあまりにも違和感があります。

というのも、私からすれば嘘に見える表現の仕方だからです。

「辞退できない」というのは、何が根拠なのでしょうか?少なくとも法律上は辞退をしてはいけない決まりはないはずです。

指定校推薦を辞退したいという相談はインターネット上でいくつか見つかりますが、弁護士の回答は私が見る限りはいずれも「強制的に入学させられることはない」です。

だから、辞退したいと考える生徒本人の意思で「辞退をする」という行為は基本的には自由にできるでしょう。

つまり、「指定校推薦は辞退できない」というのは、辞退をすべきではないと考えている人たちが、その考え方を強要しているだけではないか?と思えてきます。

辞退する権利は誰にもあるはずなのに、その権利を行使してはいけないと言っている人が世の中では多いわけですけど、その根拠は何なのでしょうか?

私は指定校推薦の合格後に辞退をしたいと思っているならば、好きにすればいいと思っている派の人間ですが、世の中では辞退すべきではないという雰囲気が支配的であると感じており、そこは大いに疑問なのです。


指定校推薦で辞退をすると大学、または高校や後輩に迷惑がかかるから?

公募推薦なども同様かもしれませんが、指定校推薦で辞退しいたいと考え、実際に辞退をするとどうなるのか?これに関しては推測しかできません。

そもそも辞退をしたことがある人がほとんどいないはずで、サンプルが少なすぎる気がするからです。

よく言われているのは、辞退したいと考えて本当に辞退をすると、その生徒の出身高校の指定校推薦の枠が減るというものであり、実際にそうなるのか?は分かりませんが、あり得ない話ではないと思います。

結果的にその高校やその高校の生徒に対して悪影響がある、大学としても入ってくるはずの入学金や授業料などが入ってこなくなる状況になるでしょう。

それが理由で指定校推薦は辞退はしてはいけないとなると、結局他人に何らかの損害が生じる場合には、特定の行為ができなくなる状況を意味します。

しかし、自分以外の人間に対して何ら悪影響を及ぼさずにできる行為って何があるでしょうか?

他人に迷惑がかかる行為はしてはいけないと言われたら、何もできなくなりそうなのですが。

実際に指定校推薦は辞退できないとか、すべきじゃないという言い方はその時点で非現実的に感じられます。

例えば、品薄の限定100個の商品の購入権が当選し、自分がその商品を買える状況になったときに、実際に自分が買えばそれだけ他に買うことができる人が減るわけですが、購入して構わない権利を持っているにもかかわらず、買ってはいけないということでしょうか?

今回のケースも同様で、指定校推薦の合格後に辞退をする権利は誰でも保障されていますが、それでも他人に迷惑がかかるから指定校推薦を辞退したい場合でもダメだと言うのであれば、前者のケースでも買ってはダメになりそうです。


トータルで見れば全体としての損得はあまり変わらない気がする

仮に指定校推薦を辞退したいと考えた結果、本当に辞退をしてその高校の指定校推薦の枠が減ったとしても、その減った分はどこかで補填されているはずです。

別の高校の枠が増えているかもしれませんし、指定校推薦以外の入試形態で募集人数(合格者)が増えているかもしれないのです。

自身の母校(さらに後輩)に悪影響があったとしても、その分は他で相殺されている可能性があれば、全体で見れば±0と言える可能性があります。

つまり、木ではなく森を見るという視点に立つことで、全体としては悪影響はほぼないのではないか?と思えてくるのです。

悪影響があるとしたら、それは大学に対するものですけど、その悪影響も事前に大学が策を講じないからこそ起きたものとも言えます。

要するに指定校推薦の合格後に辞退をする権利は生徒に存在するが、それを実際に行使する可能性の低さを考えたときには、辞退をした場合の取り決めなどはいちいちしないのでしょう。

または辞退をした生徒に対してペナルティを課すようなやり方をすることで、それが大学の評判を低下させるかもしれないため、できない事情もあるかもしれませんが。

でも、例えばお店の予約をキャンセルする場合には、キャンセル料をとるようなお店は珍しくないですし、あらかじめ消費者が約束を破るかもしれないという想定があるわけです。

常識的に考えたら、人が100%約束を守るなんて保証はどこにもないわけで、約束を破る可能性は常に存在しているという意味では、約束を破られて困るならば、それへの対策を講じておくべきとなるでしょう。

その対策の1つが例えばキャンセル料などであり、指定校推薦の場合には多くの大学が(生徒に辞退を思いとどまらせるための対策を)特にしていないのではないか?と思えてきます。

強いて言うならば、指定校推薦の枠を減らすというのがそれに当たるかもしれませんが、これは直接被害を受けるのは高校やその生徒であり、辞退をする生徒本人ではないため、個人的にはちょっと支持しづらいです。

仮に何らかの対策をしても、それが100%上手くいくとは限らず、実際にキャンセル料を徴収しても、キャンセル自体を防げるわけではなく、キャンセル料を払ったうえでキャンセルするのは消費者の自由になります。

結局、どういう契約の内容にしても、契約の当事者の一方が少なからず損失を被る可能性は否定できず、何らかの策を講じて自身に不利益が生じないように圧力をかけられることはできますが、それも確実ではありません。

そして、自身に不利益が生じる可能性がある相手の選択を理屈で否定するのは難しいと私は考えているため、結局は指定校推薦で辞退したいという人がいれば、その人の自由という評価になります。

指定校推薦は辞退できない、すべきじゃないと言っている人たち、もしくは高校や大学関係者、高校の後輩も人生の中でどこかで約束は破っているでしょうし、どこかで他人に迷惑をかけながら生きているはずですから、指定校推薦の辞退のケースに限りませんが、「お互い様」で片付けるのが最も納得がいく気がします。

トータルで見たら、みんながみんなお互いに迷惑をかけ合って生きているというのが真理だと思いますし、指定校推薦における辞退は世の中に数え切れないほど存在する迷惑の1つでしかないのです。

実際に世の中ではあらゆる迷惑が存在していますが、そのすべての迷惑が否定されているわけではない状況を鑑みると、なぜ指定校推薦の辞退による迷惑は否定され、それ以外の迷惑は肯定されるのか?その合理的な理由が存在するでしょうか?

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