5分だけ休むつもりだった|20代渉外の日常②
ライフアドバイザーになってから、
仕事の感じがかなり変わった。
支店にいた頃は、
電話が鳴って、
窓口があって、
周りに人がいた。
でも外を回るようになると、
急に1人になる。
朝、事務所で予定を確認して、
車に乗って地域を回る。
組合員さんの家に行ったり、
集金したり、
共済の話をしたり。
「営業」って言葉でまとめると簡単だけど、
実際はもっと曖昧だった。
雑談して帰る日もある。
お茶だけ飲んで帰る日もある。
世間話だけで終わることも普通にある。
でも、その全部が仕事だった。
たぶん、
JAの仕事って、
“関係を切らさない”
仕事なんだと思う。
ただ、数字のプレッシャーは普通にある。
毎月ある程度の目標があって、
周りの数字も見える。
調子いい月もあるけど、
もちろん全然ダメな月もある。
しかも外回りって、
自由に見えてかなり自分次第だ。
今日は午後から頑張ろう。
そう思いながら車を走らせる。
でも気づいたら、
5分で帰れる家に戻ってる。
昼だけ食べよう。
15分だけ休もう。
そう思って横になる。
でも、その15分で動けなくなる日があった。
別にサボりたいわけじゃない。
でも、
断られることとか、
数字のこととか、
少しずつ積み重なると、
車を出す気力がなくなる時がある。
しかも誰かに管理されてるわけじゃない。
自分で予定を決められるからこそ、
止まろうと思えば止まれてしまう。
自由って、
楽なことばかりじゃないんだなと思った。
支店に戻れば、
いつも通り電話が鳴ってる。
若手が電話を取る空気も変わらない。
灯油の注文も来るし、
旅行の申し込みの電話も来る。
その中で、
また次の日の予定を考える。
たぶん、自分が思ってた“営業”とは、
かなり違う仕事だった。
でも今思うと、
あの独特な空気は、
JAにしか無かった気がする。
次は、
支店の空気感とか、
若手が電話を取る話を書こうと思う。
