灯油の注文も旅行の受付も来る|20代渉外の日常④
JAで働いてるって言うと、
今でもたまに、
「農業手伝ってるの?」
って聞かれる。
たしかに、
入る前の自分もそんなイメージだった。
でも実際に支店で働き始めると、
想像してたより、
ずっと“生活”に近い場所だった。
支店の電話は毎日いろんな内容で鳴る。
「灯油お願いしたいんやけど」
「旅行まだ空いとる?」
「お米持って行けばいい?」
「通帳のことで聞きたい」
最初の頃は、
電話を取るたびに頭が追いつかなかった。
共済の話をしてたと思ったら、
次は年金受給者向け旅行の受付。
そのあと灯油。
しかも窓口では、
普通に世間話も始まる。
正直、
“何屋さんなんだろう”
って何回も思った。
でも働いてるうちに、
JAって、
地域の人にとっての
“とりあえず困ったら電話する場所”
なんだと分かってきた。
銀行だけじゃない。
保険だけでもない。
農業だけでもない。
全部ちょっとずつ近い。
だから、
仕事の範囲もかなり広い。
秋には米の集荷を手伝うこともある。
小学校の田植え体験に行くこともある。
外回りで組合員さんの家に行けば、
仕事の話より世間話の方が長い日も普通にある。
たぶん、
効率だけ考えたら、
もっとやり方はあるんだと思う。
でも、
そういう“人との近さ”で成り立ってる場所なんだろうなとも思う。
もちろん、
しんどい部分もある。
電話はずっと鳴るし、
覚えることも多い。
昭和っぽい空気を感じることもある。
でも、
たまに組合員さんに、
「いつもありがとう」
って言われると、
なんとなく救われる時もあった。
JAって、
最後まで不思議な仕事だったなと思う。
次は、
数字が悪い月の支店の空気について書こうと思う。
