今日、お味噌記念日。
ドキドキしながら開封した。
それはそれは、ドキドキした。
何を開封しようとしてたかって?
それは、
数か月前に仕込んだ「お味噌」。
どんな味になっているんだろう。
ちゃんと発酵できているのかな?
わくわく、そわそわ。
期待と不安でまたドキドキしてきた。
仕込み
【仕込み日】2021年2月某日
夜な夜な、初めてのお味噌仕込みをした。
眠い目を擦りながら、
一生懸命、味噌玉を叩いてたたいて、
詰めて詰めて。
無心で作業を進めていく。
ふぅ、こんなもんかいな。
ビンが小さかったのか少し味噌玉があぶれた。
しゃあないなー。
ビンに詰まらなかった味噌玉は、
ジップロックに投入した。
瓶詰めが完了したら、
それが熟成されるのをただひたすらに待った。

何か月も待った。
一人暮らし用の小さな家では、
台所とリビングの距離感があんまりない。
そのため、時々ふんわりと、
部屋にお味噌の香りが漂った。
全然嫌な香りではなく、ほっとするような懐かしいもの。
仕込んでから数ヶ月の間、
発酵が進んで瓶から汁が漏れてきたり、
カビてないか心配したり、
「これを開封するときは、
どんな気持ちでいて、
どんな生活をしているのだろう。」
なんて、センチメンタルな妄想したり。
お味噌を見守って約8カ月と半月くらい。
薄い黄色だった味噌玉が、茶色になってきた。
10月、いよいよ開封の時がきた。
開封
【開封日】2021年10月某日

瓶詰した方はまだ黄色っぽかったため、
もう少し寝かせることにして、
ジップロックの中で茶色くなったお味噌を
先に開封することにした。
そっと、開封し、新しい瓶に詰め直す。
そして、スプーンですくって、味見。
『うっまっ……!!!』
漏れた。
ナチュラルに、声が漏れた。
お酒っぽい、つーんとした香りと味。
でもまろやかで、ほんのり甘くて、
そのままスプーンをペロリとできちゃう。
あとひと口、もうひと口と
スプーンを持つ手が止まらない。
「私好みの味やぁ。」
お味噌って、味噌だけで食べれるものだったっけ。
「そうだ、ちょうど実家に行く予定あったから、ちょっと持って行ってあげよう。」
ようやく味見の手をとめて小瓶を取り出す。
そこにすこーし取り分けて、
実家への手土産とした。
気に入ったものをシェアできるって、嬉しい。
もう随分大人は長くやってるけど、
実家にお味噌をシェアするなんて
私もオトナになったんやなぁ。
実食
記念すべきはじめの料理は、
やっぱりお味噌汁だよね。
ぐつぐつとカツオ節を煮立てて、
冷蔵庫にあった、なすとマイタケを
ほいほいっと、投入。

完成。
いただきます。
”うーん、うまい。”
カツオのお出汁がめちゃくちゃ効いてる〜。
こんなにも味噌汁1杯に唸れるなんて‥。
調味料ひとつ変えるだけで
こんなにお料理が豊かになるなんて‥。
実家の母は、どんな反応するだろう。
お味噌の足音

生まれて初めて自分で作ったお味噌。
だから今日は私にとっての、記念すべき日。
『お味噌記念日』なのだ。
そろそろ寒い冬がやってくる。
つまり、また今年の味噌を仕込む時期がやってくる。
去年お味噌を仕込んだお家では、
続々と、私のようにお味噌タイムカプセルを
開封していることだろう。
または、「今年も仕込む準備しなきゃ」って
豆や麹の準備を始めることだろう。
それはまるで、”お味噌の足音”。
そのタイムカプセルには
どんな願いや想いを込めたんだろう?
それがお味噌の隠し味になるのかもしれない。
冬の足音と共に
体を芯から温める"お味噌の足音"も
段々と聞こえてきそうだ。
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