【day2】突然の痛み|4泊5日の大雪山縦走~山と道miniを背負って~
大雪山を4泊5日で縦走した登山記録をマガジンで連載しています。
ひょんなことから、大雪山縦走計画のメンバーに参戦することになった。山で4泊もしたことがない私が、やり遂げられるのか?
前回の記事はこちら↓
高根ヶ原〜五色岳へ
AM3:30 、起床。本日も快晴だ。
氷点下にならなかったせいか、快適に夜を越せた。(テント崩れたけど。笑)
朝日が昇るにつれ、モルゲンロードが現れた。起きたての脳みそに、心地よく刺激を与えてくれる。

今日は高根ヶ原を歩く。
胸を高鳴らせながら向かう方向を見た瞬間、息を呑む美しさが広がっていた。
「うわぁ・・・!」
思わず声が漏れた。
その景色に魅せられ、何度もシャッターをきった。

AM 5:00、白雲岳避難小屋を出発。
大雪山の環境は、本当に心地よい。
さっそく、「地球で生きてるな」と感じさせてくれる景色が
迎えてくれた。
さすが「神々の遊ぶ庭」。

地球の鼓動を感じるような、生き生きとしていて、拓けた景色。
後ろを振り返ると、白雲岳避難小屋がどこまでも見える。見守ってくれている安心感があった。
これから先、まだ見ぬ世界へと、どんどん足を進めていくんだ。
本日のルート
書くのが遅れてしまったが、
本日のルートはこの様な行程。
5:16白雲岳キャンプ指定地→高根ヶ原→忠別沼→忠別岳→五色岳→化雲岳→ヒサゴ沼キャンプ指定地 14:22(泊)

五色岳へのルートは、少し前まで薮でお生い茂っていたそうだが、綺麗にカットされていて、歩きやすかった。
人が中々入らない領域を、整備してくれている人がいる。おかげでストレスなく歩くことができる。有難いことだなぁと思う。
その道端には、小さな小さな自然が広がっていた。
1枚の葉っぱがグラデーションで色が変化している。ピンク、ムラサキ、赤など。手付かずの森、という感じ。
この小さな森の集合体が、雄大な自然を作っているのかぁ…。小さな命の鼓動が聞こえてきそう。

トムラウシという山
この高根ヶ原〜忠別岳〜五色岳〜ヒサゴ沼のルートは、トムラウシ山に登るハイカーの通り道だ。
トムラウシとは、”王冠”という意味。
メンバーの1人のDさんが、こんなことを言っていた。
「トムラウシは、ベストなタイミングで、登ることを許してくれる。」と。
難易度の高い山であり、天候次第では登頂が厳しくなる。
無理して登る山ではないが、登る覚悟、意思があれば迎え入れてくれるのではないか。Dさんの話を聞いて、そんなことを思った。
突然の痛み
高根ヶ原〜忠別岳のルートは、天気にも恵まれ、本当に幸せな縦走路だった。
けれど厳しい環境下のため、
幸せなことばかりでは無かった。

1日目に8時間歩き、
2日目も同じように長い道のりを歩いたせいか、
初めて左足の踝に
激痛が走り始めた。
ハイカットの靴と、
骨が当たっていためだった。
靴下をめくると、赤く腫れている踝があった。
履き続けていた靴で、1泊2日なども経験していた。だから、まさか痛みが出るとは考えもしていなかったこと。
絆創膏を重ね、手ぬぐいを当て、痛みの緩和に工夫を凝らした。
でも…痛かった。
長く歩ける靴と、歩けない靴があるということを、この時初めて知った。
予期せぬ痛みの影響で
疲労がどっと押し寄せ、
2日目の宿泊場所である
ヒサゴ沼に着いたときは、
ヘトヘト、、。
道中、メンバーに助けてもらい
なんとかたどり着いたという感じ。
(やや記憶がありません。笑)
次の日は、私の中のメインであった
トムラウシ登山が控えていた。
この状態では登れないのではないか。
メンバーの足を
引っ張ってしまうだけではないか。
葛藤した。
「明日、ヒサゴ沼で休んでいてもいいよ?」
余りに辛そうだったからか、メンバーの1人のCさんが言った。
私は直ぐに答えられず「少し考えます」と言うことが、精一杯。
気づけば、晴れていた天気が曇り空に変わり、ガスが立ち込めていた。
私はどうしたいのか?
「迷惑をかけたくない」という気持ちがある。
「せっかく来たのに登らないのか」と思う気持ちもある。
けれど
「私はどうしたいのか」
それに答えることがまず先だと思った。
誰かのせいにするような答え方は、誰も納得しない。
自分も含めて…。
ねぇ、私はどうしたい?
自分に改めて問うて
次の日の行動のための
答えを出した。
決断
「私、トムラウシに登りたいです。」
そうメンバーに伝えた。
いく?諦める?
その単純な2択の質問に
行かないと損する、とか
迷惑かけるから諦める、とか
そんな気持ちでの判断は
この場面では「違う」と思ったから。
自分の素直な気持ちで決める、ということ。
本当にそれだけで
明日は決まる、って思ったから。

恐る恐る口にした答えの反応を待った。
「それなら一緒にいこう!」
メンバーは思いの外
あっさり決断を受け入れてくれた。
何だか…すごくホットした。

行くと決まったら、
脛とハイカットの靴が擦れないように
絆創膏で保護して
厚手の靴下でさらに保護した。
履きなれた靴を眺めながら、「長く歩いてみないと気づかないことがあるんだなぁ。」と思った。
無理だけはしないこと。
登りたいという気持ちを
持ち続けること。
それだけに集中することにした。
day3へ続く。
【登山メモ】
充電は1.2回分の充電器と持ち運びのソーラー電池を持っていっていました。けれど、晴天下でもソーラー電池で十分に充電することは難しかったです。4回分の充電ができる充電器(ANKER 10000mAh)と、ソーラー電池の両方を持っていると、安心だと思いました。
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