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【映画感想文】「ザリガニの鳴くところ」「恋恋豆花」

非現実的な世界での愛の話のようだった。
主人公の女性の設定が、現実のものと思えなかった。彼女の悲惨な少女時代が、彼女を愛に飢えさせた。まるで無人島の中の話のようだった。

横暴で暴力的な父親のもとで育ち、夫の暴力に耐えられず、幼い時に母親が出て行った。そして、順番に兄弟も出ていた。1番下の兄は去る時に危ない目にあったら、母に言われたように、ザリガニの鳴くところに逃げるようアドバイスをくれた。
父と2人の暮らしが始まり、最初は父も優しかった。しかし、母から手紙が来て、父は読んでもくれず、燃やしてしまった。そして、父が出て行った。少女は、とうもろこしの粉がないと生きていけないと悟り、生活する術を探し始めた。
成長した彼女の近くの町の青年が訪ねてきた。彼女は青年から文字を習い始めた。

彼女は生物学にはまった。彼女は生物学に母親が子供を捨てて出て行く理由を探した。

少女は、湿地帯を離れて施設に入れられることを拒んでいた。自分は集団生活を送れないと考えていたのだ。

青年には父親がいたが、孤独だった。子供の頃に自分のための誕生日プレゼントを買いに行った先で、母と妹が亡くなってしまったからだ。

お互いの孤独を共有した2人は関係を深めていく。

冒頭は衝撃的であったが、大学進学のために2人が離れるのはよくみる物語の展開だった。

視聴者の予想通り、彼は約束した独立記念日に彼女に会いに来なかった。彼は別れの日まで親切だった。彼女の才能を認め、彼女が調べている植物の調書の原稿を出版社に送るように言ってくれた。貝拾いではなく、本を売って生活をすることができると。しかし、そのことよりも、彼女は彼の帰りを待ちわびて、結局愛を失ったことが寂しかった。

5年後周辺地域の開発が始まった。湿地帯に住めなくなると焦った彼女は、近所の人に相談した。家の権利書があれば、立ち退きになってもお金をもらえるのではないか。そういうアドバイスを受けた彼女は権利書を探した。家の権利は確かめられたが、そのためにたまっていた税金分を納めなければならなかった。

彼女はかつて青年からアドバイスを受けたように、出版社に彼女が書いてきたものを送った。

彼女は新たな青年に出会った。チェイスという明るい社交的な青年だ。彼女は彼と気が合うとは思っていなかった。が、孤独を埋めるために、彼を受け入れた。彼は、前の彼と同じで湿地帯でしか彼女と会わなかった。

愛を語っているのか、孤独を語っているのか。
この女性は、一体最後までどういう人生を送るのだろうと気になって見てしまったが、ずっと陰鬱な空気が漂っていた。自立した女性であるにもかかわらず、そこまで愛に固執するということがあるだろうか。まるで孤独に生きることが悪いかのような表現に少し引っかかりを覚えないではなかった。サスペンスとロマンスの共存。あまりにも惨い。

雑多な街並みは背景として、賑やかしい。しかし、主人公のモノローグが中心に話が進み、終始、淡々とした感じの映画だった。大きな山場はないが、穏やかに見られる。とある家族の台湾旅行を追った台湾ガイド動画のようだった。とでも言えば良いだろうか。

台湾の食文化を中心に、主人公の女性が興味を持った台湾の食べ物がたくさん出てくる。

ちょっと屋台から外れると、日本と驚くほど風景が似ているなと思った。大戸屋の看板が出てきて、ホテルのフロントの映像が流れると外国感はまるでない。

最近、海外のガーデニング動画を見ていると、驚くほど日本で植えられている花と種類が一緒だと思うことがある。台湾と日本が似ているというより、世界のカルチャーが単一化してしまっているのかもしれない。

私が海外に縁がないので、海外についてかえって凝り固まったイメージを持っているところがある。
バックパッカーの青年が出てくるが、台湾の大都会で出会ったバックパッカーといっても、なんとなくぴんとこない。バックパッカーと言えば、砂漠のど真ん中でリュックだけ背負ってぽつんとたたずんでいるようなイメージがある。あるいは荒野。

長い台湾旅行中、彼女はホテルの中でコーラを飲んでいる。まるで日本のビジネスホテルに泊まっているみたい。

いろんな観光地を父親が再婚したばかりの人とのめぐる。彼女は終始気だるそうだが、周りは終始にこやかだ。

彼女が台湾旅行で大好きになった豆花。
日本の杏仁豆腐みたいだなと思ったが、よく考えたら、多分私も食べた事ある?日本で。
でもよく味を覚えていない。

印象に残る味は、その時置かれた状況とリンクすると思う。果たして、彼女は日本に帰ってきても豆花がずっと好きでいるだろうか。

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