疲れて帰った夜、月を見上げる|HSP気質の心を月のリズムでそっと整える
もう、電池が残っていない夜に
一日が終わって、ようやく家のドアを閉めた瞬間。
靴を脱ぐのも少しおっくうで、カバンだけを床に落としたまま、その場にしゃがみこんでしまう夜はありませんか。
会社員として働く日々の中で、心の中には常に「何か違う」という違和感がありました。オフィスに響く電話の音、同僚たちの話し声、エアコンの機械音──どれもが、なぜか私の心を深くえぐり、知らず知らずのうちに心がすり減っていくのを感じていました。
HSP気質ゆえに、他人の感情がまるで自分のことのように流れ込んできて、喜びも悲しみも、すべてを自分の中で抱え込んでしまう。職場で誰かの声が少しだけ荒くなっただけで、「怒らせちゃったかな」「私のせいかな」と、心がざわついてしまう。
「どうして私だけこんなに疲れるんだろう」
「周りのみんなは、もっと頑張っているのに」
仕事が終わって家に帰ると、まるで電池が切れたように動けなくなる。夕飯を作る気力もなくて、コンビニのお惣菜をそのまま食べながら、「また今日も、ちゃんとできなかったな」と自分を責めていました。
在宅で静かに働きたいという切実な願いを抱えながら、それでも毎朝電車に乗って、オフィスに向かう日々。週末や深夜の限られた時間で副業活動を続けながら、「本当にこのままでいいのかな」という不安が、心の奥でいつもざわめいていました🌙
月だけは、私を責めなかった
そんなある夜のこと。
疲れ果てて、何もする気力がなくて。布団に入る前に、なんとなく窓辺に座って空を見上げました。
そこに、月がありました。
月は何も言いません。「今日も頑張ったね」とも、「もっとできたはずだよ」とも言わない。ただそこにあって、私がどんな気持ちでいても、変わらず同じ場所で、静かに光っているだけ。
その光を見ていたら、胸の奥にぎゅっと溜まっていたものが、少しずつ、ほどけていくような気がしました。
副業に失敗して、眠れない夜が続いていた時期。推しの楽しい配信に救われながらも、タロットを引いて「まだやれる」と思えた夜。そんな中で、月を見上げる習慣が、いつの間にか私の小さな支えになっていました。
「明日も、きっと月は出るんだろうな」
そう思った瞬間、「仕事に行きたくない明日」ではなく、「また月が見られる明日」が、ほんの少しだけ楽しみになったのです💫
感情の波と、月のリズムはよく似ている
HSP気質の人は、感情の波がとても豊かです。
うれしいときは心からときめいて、悲しいときは深く傷ついてしまう。それは決して「弱さ」ではなく、受け取る情報が多く、感度が高いからこそ起こる自然な反応です。
実は、月にも、同じように「波」があります。
姿を見せない新月
少しずつ満ちていく上弦の月
まんまるに輝く満月
すこしずつ欠けていく下弦の月
同じ月なのに、日によって形や光り方が違うように、私たちの心にも、「よく動ける日」と「どうしても動けない日」があるのは、ある意味で当たり前なのかもしれません。
それなのに、私たちはつい、「毎日同じように頑張らなきゃ」「昨日できたんだから、今日もできるはず」と、自分に厳しくしてしまいがちです。
でも、月を見ていると、そんなふうに自分を追い込む必要は、本当はないのかもしれないと感じます。
新月の夜に、月が「見えない」ことを誰も責めないように。欠けている月を見て、「ちゃんと丸く光りなさい」と言う人がいないように。
心にも、「新月の日」や「満月の日」があっていい。
そう思えた瞬間、「今日はこれしかできなかった自分」を、少しだけ許せるようになりました🌙
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