第二章:蝶屋敷の日々と影の稽古
しぶとく、生き延びた。
薬と知識と、執念で。
「普通に生きる? そりゃあ理想だけどさ……」
鍛錬も戦場も忘れろと言われても、染みついた思考は簡単に消えない。
蝶屋敷。まだ幼い少女たちの笑顔。
その中に、かつての妹の面影を見る。
——だから、守りたくなった。今度こそ。
元くノ一としての経験は、戦場では“隠”の中でも一目置かれる存在となり、
薬師としての知識は、胡蝶しのぶからも信頼され始めていた。
そんなある日、緊急の柱会議が告げられる。
理由は「鬼を連れた鬼殺隊士・竈門炭治郎の件」。
「ちょ、しのぶさん。行っていいですか?柱の方々みてみたい!」
「そうですねぇ…静かにしていてくださるならいいですよ」
