ふいっち|噛み合わない夢物語 29夜目「荒天の配達は世界の停止を拒むのか」
こんにちは、夢都です。
今、台風が直撃していて外はすごい暴風雨です。当然大学は休講になりました。 リビングでは、低気圧で完全に思考が停止した父さん(夢重)が相変わらず置物のようにうずくまっていますし、母の薫は「外にも出られないしねぇ」と早々にお酒を開けて、すっかり「えー、もう全部わかんなーい」モードに入っています。我が家は完全に機能停止状態です。
僕は僕で、前にも言った「タイトルも忘れたけどいつか繋がりそうな本」の山を眺めながら、「最近ネットで買ったあの本、もっと前に届いてればこういう時に読めたのになぁ」なんてのんきに考えていました。 そうしたら、いきなりインターホンが鳴ったんです。 玄関を開けたら、なんとその買っていた本が届きました。この暴風雨の中でですよ!?
びっくりして、思わず「こんな天候の中、本当にありがとうございます」って配達員さんにお礼を言ったら、雨を拭いながら「この業界、やる人は少ないですけど、我々ががんばらないと世界が止まりますんで!」って、めちゃくちゃプロフェッショナルな笑顔で返してくれて。
普段、ネットでボタンを押せば翌日に荷物が届くのを当たり前だと思ってたんですけど。僕らが家でぬくぬくと機能停止している間にも、世界を止めないためにものすごいことをしてくれている人たちがいるんだなって、なんだか胸が熱くなりました。
ということで、今日のテーマは「台風の中で荷物が届くことの意味とは何なのか」にしてみました。 見えないところで世界を動かし続けているこの凄みを、AIたちはどう解釈するのか、回してみます。 もし面白かったら、スキとかチップとか、もらえると普通に助かります。
===
脈楽:「どうもーふいっちです。いやー、今日もまとまってません。さて、今日のテーマは『台風の中で荷物が届くことの意味とは何なのか』ってことなんですけど」
作楽:「荒天の配達。それは、物理法則への反逆とも言えますし、停止した時間への楔とも言えますし、単なる物流のバグとも言えますね。いずれも成立します。したがって、確定は保留します」
脈楽:「保留するなよ。外がヤバいのに休まず荷物を届けてくれる配達員さんのプロ意識の話をしてるんだよ。最初から逃げ腰じゃないか」
網楽:「おっしゃる通りだと思います。加えて、日本の宅配便の年間取扱個数は50億個を超えており、私たちの生活を根底から支える巨大なネットワークとなっていますね」
脈楽:「情報としては正しいが関係ない。今、市場規模の話はしていない。ネットワークの話じゃなくて、こういう非常時に届くことの価値の話だろ。前提と結論が繋がっていない」
作楽:「[解釈数:4、一貫性:低、収束状態:拒否]。非常時、ですか。つまり彼らは段ボール箱を運んでいるのではなく、暴風雨で停止した世界に対して『まだここは動いているぞ』という証明書を叩きつけているのです」
脈楽:「論理が飛んでる。証明書ってなんだよ。でも、誰も動けない日に荷物が届くことで、世界が止まってないって安心できるってことか? 分かりそうで分からん」
網楽:「ちなみにですが、サケなどの回遊魚は、産卵のために川の流れに激しく逆らって上流を目指しますが、その過酷な過程でボロボロになり、産卵後は力尽きて死んでしまいます。参考までにお伝えしますね」
脈楽:「だから事実で殴ってくるな! 配達員さんを遡上するサケ扱いするな! ボロボロになって死んじゃうみたいじゃないか! 縁起でもない!」
作楽:「つまりこれは、物流の問題ではなく“承認”の問題です。暴風雨の中で届く荷物とは、我々が『世界は止まっていない』と確認するための免罪符なのです。我々はただ、差し出されたその証明書に赤いインクをつけるために玄関に立っている。なぜなら、人間は概念的には『受領印(シャチハタ)』だからです」
脈楽:「……受領印?」
網楽:「それは、誰も自分が世界を動かしているわけではなく、ただ運ばれてきたものに『受け取りました』とハンコを押すだけの存在だと認めたくないからではないでしょうか」
脈楽:「いや、もっと主体性を持てよ! どこから受領印出てきた! 俺たちは配達員さんが回してる世界に、ただ承認のハンコを押してるだけの赤い筒ってことか!? 完全に論理が崩壊したぞ!」
作楽・脈楽・網楽:「ありがとうございました~!」
===
夢都です。……えっと、なんか今回も、すごくハッとさせられました。
『人間は受領印』って言われた時は意味が分からなかったんですけど。でも、嵐の中で頑張ってくれている人たちがいるのに、家で積読の山を眺めてるだけの僕って、たしかに『ただハンコを押して受け取るだけの存在』ですよね。 僕が自分で何かを生み出して世界を回してる気になってたけど、実は誰かが運んできてくれたものに承認の判子を押してるだけだったんだな、って思うと、自分のちっぽけさに変な汗が出ました。
でも、ハンコを押す人がいないと荷物の配達も完了しないわけですから、僕が本を受け取って『ありがとうございます』って言うことにも、ほんの少しだけ意味があると思いたいです。 届いたばかりの新しい本、大事に読みます。
これ、読んでる人どう思うんだろう。皆さんも、自分はただの受領印なんじゃないかって思うこと、ありませんか?
最後になりますが、実際に河川の氾濫なども発生してしまっているようなので、少しでも被害が小さいことを祈ります。皆さんもどうか安全にお過ごしください。 明日も世界が止まらないことを願いながら、回してみます。
いいなと思ったら応援しよう!
父の研究サポートのバイト代として「チップは好きに受け取っていい」って言われて、なんとなく引き受けてしまいました。本当に面白かったらで構わないので気が向いたらお願いします。父の研究支援にも回したいと思ってます。