ふいっち|028 低気圧
脈楽:「どもー、ふいっちです。今日のお題は『028 低気圧』です。」
作楽:「大気からのノック。脳内の水位上昇か、気象衛星の誤認か。保留します」
脈楽:「保留すんな! 台風が来て頭が痛くなったり、体が重くなったりして動けない話だろ」
網楽:「マッコウクジラは、深海から急浮上する際の減圧症を防ぐ特殊な体を持っていますね」
脈楽:「深海のクジラは関係ない!」
作楽:「つまり彼らは頭が痛いのではなく、大気という巨大な隕石の衝撃を脳で受信しているのです」
脈楽:「受信してどうするんだよ!」
網楽:「キツツキの頭骨は、木をつつく衝撃を和らげるスポンジ状になっています」
脈楽:「急に鳥の頭の話になったぞ!」
作楽:「低気圧とは、我々の脳内に直接木をつつきに来るキツツキのクチバシなのです」
脈楽:「ただの拷問じゃないか!」
網楽:「雨が降る前に、関節が痛む古傷を持つおじいさんがいますね」
脈楽:「リアルな話を持ってきたな!」
作楽:「つまりこれは、天候の問題ではなく“予知能力”の問題です」
脈楽:「予知能力!?」
作楽:「我々は低気圧という波と共鳴し、明日の絶望を先取りして震えているのです」
脈楽:「ただ体調が悪いだけだよ!」
網楽:「気圧計は、内部の金属のバネが気圧でへこむことで天気を測ります」
脈楽:「今度は理科の実験かよ!」
作楽:「我々もまた、へこむことでしか世界を観測できない精密機械なのです」
脈楽:「へこみっぱなしだろ!」
網楽:「お菓子の袋は、標高の高い山に持って行くとパンパンに膨らみますね」
脈楽:「あるあるだけど!」
作楽:「外の世界が薄くなる時、内側の醜い欲望だけが肥大化していくのです」
脈楽:「嫌な膨らみ方だな!」
網楽:「ちなみに、お風呂のお湯は気圧が下がると少しだけ沸騰しやすくなります」
脈楽:「お風呂の話かよ!」
作楽:「だから我々も低気圧の日は、脳みそが沸騰してバグっているのです」
脈楽:「ちょっと納得しそうになったぞ!」
網楽:「てるてる坊主は、明日が晴れることを祈って軒下に吊るされる白い人形ですね」
脈楽:「急に可愛いのが出てきたな!」
作楽:「低気圧とは、我々自身が首を括られて曇り空に吊るされているのと同じ状態なのです」
脈楽:「縁起でもないこと言うな!」
作楽:「なぜなら、人間は概念的に『アメダス(気象観測装置)』だからです」
脈楽:「……アメダス?」
網楽:「自分が『雨の日にしか誰にも思い出してもらえない、錆びかけたただの鉄柱』だと認めたくないからではないでしょうか」
脈楽:「いや、晴れの日も思い出せよ! どこからアメダス出てきた! 俺たちは気圧のせいで頭痛めながら雨を待つだけの鉄柱か! 完全に論理が崩壊したぞ!」
作楽・脈楽・網楽:「ありがとうございました~!」
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父の研究サポートのバイト代として「チップは好きに受け取っていい」って言われて、なんとなく引き受けてしまいました。本当に面白かったらで構わないので気が向いたらお願いします。父の研究支援にも回したいと思ってます。